Google Calendar が CalDAV をサポートした。CalDAV を使うと、パスワード認証のかかったカレンダー情報を、ローカルのカレンダー・アプリと同期できるやうになる (private URL より安全!)。
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- 6 x 3: iCal can now directly view and edit Google Calendar? (日本語)
- Google Calendar Adds CalDAV Support
- Google Calendar CalDAV support - カレンダー ヘルプ センター
特徴と不具合
CalDAV 機能が使えるカレンダー・アプリとして、Mac の iCal を例に説明を続けませう。
特徴
- iCal で作成したイベント情報は、Google Calendar にすぐさま反映される
- Google Calendar のイベント情報は、定期的 (デフォールトは 15 分) に iCal に反映される
- Private URL (非公開 URL) を使う必要がないので安全
- iCal 経由で iPhone と Google Calendar のカレンダーを同期できる
不具合
特に iCal 側の問題と思われるものは、左側に (ical) と付けた。
- CalDAV の設定は、Google Calendar のカレンダーごとに行なう必要がある
- (ical) カレンダー情報の同期は、バック・グラウンドで行なわれない。iCal を常時起動しておく必要がある
- (ical) CalDAV 経由で取得したカレンダーが、iCal 上で、1 カレンダー・1 フォルダー形式で表示される。見た目が悪いし、グループ化できない。
- (ical) カレンダーの並べ替えが出来ない (設定する順番に注意!)
- (ical) カレンダー間でイベントを移動できない
- (ical) イベントのアラート/通知機能は同期されない
- (ical) 通知メール/SMS は送られない
- (ical) カレンダーの名前・色を変更できない
- (ical) ToDo は同期されない
- Google Apps の Room Scheduler 機能は同期されない
設定方法
メイン・カレンダーの設定
- iCal を起動し、メニューから「iCal > 環境設定」を開く。
- 「アカウント」タブを開き、左下の「+」ボタンをクリック。
- 次のように設定する
- 説明: カレンダーの名前 (ご自由に)
- ユーザ名: Gmail アカウント (@gmail.com も含める。例えば、ぼくの場合 masayuki.ataka@gmail.com と入力した)
- パスワード: Gmail アカウントのパスワード
- サーバオプション > アカウントの URL: https://www.google.com/calendar/dav/あなたのGmailメール・アドレス/user (例: https://www.google.com/calendar/dav/masayuki.ataka@gmail.com/user)
- 「追加」ボタンをクリック。
メイン・カレンダー以外の設定
基本、メイン・カレンダーの設定と同じ。手順 3 の「サーバオプション > アカウントの URL」だけがメイン・カレンダーの設定と違う。
アカウントの URL は次のやうにして取得する。
- Google Calendar から「設定 > カレンダー設定 > カレンダー」を開く。
- 「マイ カレンダー」から同期したいカレンダーを選ぶ (「○○のカレンダー」(○○はカレンダー名) が開く)。
- ページ下方の「カレンダー・アドレス」から「カレンダー ID: 〜〜@group.calendar.google.com」を見つける。
- 「カレンダー ID」のメール・アドレスのやうになってる部分をコピーする。
アカウントの URL は、「https://www.google.com/calendar/dav/「カレンダー ID」/user」という形式になる。
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