muRata の ES103A を中古品で買った (2008-03-10)。あまり知られていないことに、村田製作所はスピーカーも作っていたりする。
今回、ぼくが買ったのは、「ES103A」といふスーパーツィーター。スーパーツィーター (Super Tweeter) は、スピーカーの一種。一般にツィーターは高音用のスピーカーを指す (逆に低音用のスピーカーをウーファーと呼ぶ)。スーパーツィーターは、ツィーターよりも更に高音用のスピーカー。ES103A の場合、15 kHz から 100 kHz の音を鳴らすことが出来る。人間の可聴域は最高 20 kHz なので、ES103A の出す音のほとんどは聴こえない。
ES103A は、円筒に台座を付けたやうな形をしている。筒の直径は 65 mm、長さは 110 mm。重さ 1.3 kg。定価は 21 万円 (税込)。実売価格は 16 万円前後。ぼくは、それを中古で 12 万円で買った。普通のスピーカーの上に乗っけて使う。
スーパーツィーターの効果
スーパーツィーターは、高音を補うものなので、奇麗な高音が聞こえるやうになると思った。確かに、それは間違いない。けれど、大きく変わったの低音だった。
今までと比べて、低音の出が速くなった。ベースやコントラバスの音が、ほんの少ではあるけれど、早く耳に届くやうになった感じ。おかげで低音がキビキビと聞こえる。
スーパーツィーターを途中で外すと、低音のスピードを遅く感じる。イメージとしては、CD に書いてある情報をスピーカーが再生しやうとしているのだけど、足に重しを付けたやうに初動が遅れてる感じ。スーパーツィーターを再び付けると、その重しがなくなる。
高音についても一言。スーパーツィーターを付けて最初の二三日は、高音から艶が消えた。ぼくは Primare I30 (アンプ) を、高音の美しさに魅かれて買った。その高音の美しさが、なくなっちゃった。ぼくの顔からも生気がなくなりかけた。まあ、数日したら元に戻った。どうやら、相性の問題だったらしい。
あとがき
友人が muRata のスーパーツィーター (別機種) を持っている。なので、その効果の高さは知っていた。問題は、価格の高さ。今回の ES103 にしても、ぼくが今使ってるスピーカー QUAD 11L (定価 10.5 万円) より高い。
それが中古品で入荷した、となじみの店で言われた。まだ、正式な買い取り処理も終わっていない程に、ホッカホカの入荷品だった。
スーパーツィーターとなると、絶対数の少なさから中古品が出回りにくい。それに、普通のスピーカーのやうに、ワンランク上のスピーカーに買い換えるといふこともしない。どちらかといふと、一生物のパーツ。いつかは手に入れたいと思っていた物が、目の前に転がった。
値段が値段だけに悩んだけれど、結局、買ってしまった。随分高い買い物になったけど、良い買い物をしたと思う。
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