2009-03-26

iPhone の GPS のスピードと精度を上げる方法

iPhone で「Wi-Fi をオン」にすると、GPS が受かるまでの時間と精度が上がる。この時、どこかの Wi-Fi に接続する必要はない。Wi-Fi 未接続でも全然 OK。

きっかけ

先日、銀座の町で軽く迷子になった。自分がどこにいるかを知りたかった。iPhone のマップ・アプリを立ち上げたら、自位置が捕捉されない。いつまで待っても「この辺り」ってのが分かる程度で、あのピンポイントに「ココ」って教えてくれるところまで集束しない。

ダメ元で Wi-Fi を ON にしたら、少し待った後、あっけなくマップに青い玉が現れた。Wi-Fi を ON にしただけで、どこの Wi-Fi 環境にも繋げていないのに!

試しに Wi-Fi を OFF にしたら、青い玉は消えた。再び「あの辺り」って輪っか表示になった。

結局、「Wi-Fi ON」で目的地まで歩いて行った。

GPS

GPS は GPS 衛星の信号を受け取って自分の位置を測定する。この信号の受信に、だいたい 3 分〜 5 分位いかかる。

これでは時間がかかりすぎるので、AGPS (Assisted GPS) という仕組みが使われている。iPhone の説明ページを引用しませう。

iPhoneには、GPSがさらに進化したA-GPS(Assisted GPS)を搭載しています。携帯電話ネットワークから得た情報を使って一番近い人工衛星をすばやく見つけ、現在地の確定をスピードアップします。

アップル - iPhone - 特長 - GPS より引用

この説明の通りなら、3G モードで AGPS が動いているはず。Wi-Fi モードをオンにする必要はない。

実は iPhone は、携帯電話ネットワーク以外からも、GPS を補正する技術を持っている。

iPhoneには、A-GPSのほかにも、iPhoneならではの位置特定テクノロジーが組み込まれています。iPhoneは、GPS衛星、Wi-Fiホットスポット、携帯電話基地局からの信号を使って、最も正確な位置をすばやく割り出します。

アップル - iPhone - 特長 - GPS より引用

Wi-Fi を ON にすると、iPhone は Wi-Fi のホットスポットを探しに行く。で、iPhone はホットスポットの場所情報のデータベースを持っているんでせう。「接続可能なホットスポット一覧」を作ったら、そのデータベースを使って自位置を決定、もしくは GPS 情報の補正に使っているんではないかしらん。

メリット・デメリット

位置検出のスピードと精度を上げたければ、Wi-Fi をオンにすればいい。

デメリットも考えておきませう。Wi-Fi をオンにすると、電力消費が増える。バッテリーの持ちが悪くなる。

自分の位置を知りたいのか、それともバッテリーを持たせたいか。十分吟味しませう。

ちなみに、ぼくはかうしてる。

  1. 3G の精度で十分なら、3G を使う。
  2. 3G の精度に不満な時だけ、Wi-Fi を ON にする。
  3. Wi-Fi の精度が必要なくなったら、すぐに 3G に戻す。

追記

「GPS のスピードと精度が上がる」んじゃなくて「位置検出のスピードと精度が上がる」という指摘を受けました [Thanks: eggman さん]。文中の記述を修正しました。タイトルは一応そのままに m(_ _)m

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