随分と間が空いてしまったけれど、「Victor のウッドコーン・スピーカー」ブロガー・ミーティングのエントリーの続き。
今回は、ブロガー・ミーティングで聞いたウッドコーン・スピーカーの音について書いてみる。
ぼく以外のブログ記事
と、その前に、ぼく以外にもブロガー・ミーティングの感想エントリーを書いている人達がいるので少し紹介しませう。ブロガー記事の一覧は livedoor ニュースにある (何故 livedoor ニュース?)。
「Reason to be cheerful, part 2」の yasuyuki さんは、体験型ブロガー・イベントなのに体験 (音を聞く) 時間が少なかったことを取り上げてらっしゃる。
こういう体験型のミーティングで、前座となるべき「会社の由来」とかをダラダラと話させるのは、ホントどうかと思う。まずは体験させろよと。
確かに。おっしゃる通り。ブロガー・ミーティングの構成は難しいと感じた。Victor を知らない人には良い説明だったと思うんだけど、ウッドコーン・スピーカーに興味があった人にはつまらなかったことでせう。
「ブロガー」というネット・リテラシーの高い人間を呼んでるんだから、「このウェブページに、会社の説明がマンガで載ってます」って予め知らせておくとか出来たんじゃないか、と今さらながらに思う。
木のスピーカーがイイ!って言うわりに (中略) 比較の対象が無い。せめて自社製の他の木じゃないスピーカーを持って来て同じCDを再生して比べさせて欲しい。
比較対象がないと分からない、というのもその通り。部屋の環境も違う、アクセサリーも違う、CD も違う、では (例えば) 自宅のオーディオと比べても本当に良いのか分からないよねぇ。
ウッドコーン・スピーカーそのものについては、好評価が多い。ムジログさんは、オーディオ・マニアではないと断りつつも、次のように書いてらっしゃる。
特に音で「解像度」という表現もされていましたが、音の輪郭のみならず、ひとつひとつの音がきちんとひとつひとつの音として忠実に鳴っている、という印象を受けました。
Kite's Field の kite さんは、ウッドコーン・スピーカーのセットを買ってしまわれたらしい。
- Kite's Field: 日本ビクター SX-WD1KT(ウッドコーンスピーカーキット) Vol.1
- Kite's Field: 日本ビクター SX-WD1KT(ウッドコーンスピーカーキット) Vol.2
「みたいもん」のいしたにさんは、オーディオに詳しいらしく、会場でも一番マニアックな質問をなさっていた。マイ CD を持って来てかけていたのは、ぼくといしたにさんだけだったのではないか? (グールドのゴルトベルグ変奏曲をかけてらっしゃった)。
そんないしたにさんが、定価 79,800 円の EX-AR3 に下した評価は、
私は事前にあまり情報を入れていかなかったので、会場で音を聞いて「これは15万ぐらいはする製品だな」と思っていたぐらいです。
まあ、他人の感想はこれ位いにして、自分の感想を書きませう。
会場の音
イベント当日。会場入りすると、奥にオーディオ・システムが見えた。
スピーカーはスピーカー・スタンドの上に、更にスタンドはコンクリート・ブロックの上にのっている。スピーカー同士は離れて置かれていて、壁と距離 (後ろと横) も十分に取られていた。スピーカーの周りには、吸音のためにかマットのようなものが点在している。CD レシーバーはスピーカーの床にオーディオ・ボードを敷いて置かれていた。天井の高さは、一般家庭では望むべくもない高さだった。
ビクターは、本気でオーディオのセッティングをして来ているな、と感じた。
ウッドコーンの音を聞いて、まず思ったのは。
「部屋良すぎ!」(ごめんなさい)
冗談じゃなくて、本当にね。部屋がいいと思った。これがスタジオの音なのか、と感動した。変な反射音はないし、こもったりする感じもない。音の響きがすごくいい。
そういう意味では、ブロガー・ミーティングで聞いたウッドコーン・スピーカーの音は多少、下駄をはかせた音だったと思う。部屋はいいし、オーディオ・セッティングも力を入れているんだから。
せめて、セッティングについては一言位い言っても良かったんじゃないかと思う。
「家に帰ったら、スピーカーの間隔を空けてみて下さい。それだけでも音が良くなりますよ。出来れば、スピーカーの間には何も置かないようにして下さい。置く場合は、今みたいに床に置くとかで。それから、スピーカーと周りの壁との距離も余裕があれば 1 m 以上離してみて下さい。スピーカーは、スピーカー・スタンドがあれば言うことなしですが、なければ安定するものの上に置いてみて下さい。これで随分音が良くなります。それで、このイベントで聞いた音を思い出してみて下さい。それでもウッドコーン・スピーカーの方が良いと思います」
こんなことを言って欲しかったなぁ。
EX-AR3 の音
EX-AR3 の音は良かった。
音場は広く、スピーカーの外側にも楽器があるように感じた。小さなスピーカーなので、ちょっとびっくり。
特に目を引くのが、定位の良さと解像度の高さ。楽器がどこにあるのか分かるし、音と音との分離していて聞き取り易い。ラジカセなんかだと、ごちゃっとしてたはずの音が、明確に描き分けられていた。
一方で、「木のスピーカー」というふれこみほどには、「木」の響きの乗った音ではなかったのが意外だった。むしろ「木の響き」はほとんど感じられず、音の細やかさが前面に出てくるスピーカーだった。
小さなスピーカーらしく、スピード感とアタック感もあった。ウッド・スティックや三味線の弾く音なんか、とてもキビキビしてて、聞いてて気持ち良かった。さすがに、重低音は表現しきれてなかったけどね。
全体的には、モニター系の音だった。一番似ていると感じたのは Soulnote。sc 1.0 + sa 1.0 + sm 2.0 のセット (計 45 万円位い) を、解像度とか定位とか楽器のリアリティーを下げて、5 万円位いでまとめたら、こんな感じになる気がする。友達にかう言ったら、それは誉めてるの? 貶してるの? と聞かれたけれど、褒めてるだよ!?
最後にもう一度書いておく。EX-AR3 の音は良かった。
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