2011-08-11

音楽メーター — 聴いたアルバムを登録する SNS

最近、聴いた CD アルバムを音楽メーターというサービスに登録している。音楽メーターは、読んだ本を登録する「本棚サービス」の CD アルバム・バージョンと思えばいい。

利用方法

アルバム・タイトルやアーティスト名を入力して「音楽を探す」ボタンを押すだけ。検索は Amazon 及び iTunes に対して行なわれる。登録したアルバムには 140 字以内で「つぶやき」を追加可能。つぶやいた内容は、twitter, Facebook, mixi に自動投稿される。

音楽メーターは「フォロー」式の友達を作ることが可能。フォローした友達の登録アルバム・つぶやきをメイン・ページで確認できる。このページから、友達のアルバムに対して「ナイス!」を付けたり、つぶやきに「コメント」を付与することが可能。

何故、今さらアルバム登録か?!

聞いた音楽を登録する、友達を作る、コメントする。

こういうサービスでは既に先を行ったサービスがある。代表的なサービスを一つ挙げると、Last.fm。iTunes や iPhone で聴いた音楽を自動的にサービスに登録。加えて、再生回数をカウントして、よく聴くアーティスト・よく聴く曲のランキングさえ作ってくれる。ユーザーに求められる作業は、アカウントを作ることだけ。

これほど先進的なサービスがあるのに、何故、今さら手入力でアルバムを検索し登録するサービスを利用するのか?

理由は、iTunes/iPhone を使わない音楽の聴き方をしているから。

Last.fm は iTunes (及びそれに類する「音楽再生アプリ」) の存在を前提にしている。そのため、CD プレーヤーで直接 CD をかける人達はサポート外。つまり、PC を使って音楽を聞く習慣のない人や、一部のオーディオ・マニアは Last.fm の恩恵に与かれない。

ぼくの場合、ウェブ・ブラウジングは PC よりも iPad を使っている派なので、CD を CD プレーヤーで再生しながら、iPad で音楽メーターのページを開きアルバム登録をしている。

閑話休題。

つまり、音楽メーターは所謂 PC オーディオしない人達向けのサービス。PC/iPad/スマートフォンは使えるけど、PC で音楽は聞かない、という隙間を狙ったサービスと言える。

コメントは楽しい — 音楽メーターで買った CD

音楽メーターの楽しみの一つは「コメント」。

ぼくはクラシック音楽が好きなんだけど、回りにクラシック音楽を話題に出来る友達が少ない。そして、ぼくよりクラシック音楽を聞く同年代の知人は皆無。遠出しないと、クラシック音楽をよく知る人との接点がない。

ところが、音楽メーターで知り合いになった人達はぼく以上にクラシック音楽をよく知っている。正確に言うと、守備範囲が違う。ピアノ曲ならぼくよりよく知っている人。ヴァイオリン曲が大好きな人。最近のアーティストに詳しい人。で、こういう人達が自分の聞いた CD にコメントをくれる。クラシック音楽好きが身近に出来た感じ。とても楽しい。

CD を紹介されたり、「友達」が聞きた曲のつぶやきやコメントを読んで、CD の購入欲が湧くこともしばしば。

現状の不満点

音楽メーターの不満点を列挙してみる:

  • Amazon で見つからない CD が多い (基本、クラシック音楽は HMV の方が品揃えが良い)
  • ボックス物に対する不平等感
    ボックス物は 2 枚組であろうと 100 枚組であろうと「1 枚」とカウントされる。カウントが不正確になるのは気持ち悪い。また、ボックス物はいきなり全部聞く訳ではなく、その中から更に選んでアルバムを聞く。この時、内部アルバムの「つぶやき」ができないのは面白くない
  • つぶやきできる量が少ない。140 文字は twitter の制限と思われるが、長めの感想が書けないのは嬉しくない。ぼくは、長めの感想を先に life@aka に書いておき、短縮 URL サービス goo.gl を使って URL をつぶやきの先頭に置いている。コンントにサマリー/詳細の二種類を設けるとか、ブログの記事へのリンクを貼れる機能があると嬉しい
  • CD の関連付けを強化して欲しい: CD は再販されることが多い。カバーが変わっただけのもの、リマスタリングされたもの、SHM-CD/XRCD/SACD etc. で発売されなおしたもの etc. これらを別物として扱うのに異存はない (むしろ積極的にリマスタリングの違う物は違う CD として登録したい)。一方で、完全に別物として「関連」が消えるのは惜しい。「関連 CD」などの項目を設けて、つぶやきやコメントが読める様になると嬉しい

あとがき

音楽メーターは始まったばかりのサービスで、不満も少々ある。それでも、Last.fm が出て以来、「CD プレーヤーで音楽を聞いてる人間はどうしてくれる!」という悩みを解消してくれた嬉しいサービスでもある。ユーザーとして、より良いサービスに成長することを願う。

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