随分前の話になるが、2010 年 3 月、オーディオ・メーカーのオンキヨーが AMN を通じて 2.1ch ホーム・システムのモニター・キャンペーンを行なった (詳細は過去記事を参照のこと)。
- clmemo@aka: オンキヨーが 2.1ch ホーム・システムのモニターを募集中
- 「ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ」モニターキャンペーン|モニター情報|ブログ|Agile Media Network
ぼくはこのモニター・キャンペーンに結局申し込まなかったけど、当選した人達がどんなエントリーを書いたのか興味があった。だって、オーディオが好きだからね。それでモニター・エントリーの集約サイトを探したんだけど、見つからなかったので、当選ブロガーをググって探してまとめ記事を書くことにした。
ちなみに募集人員は 4 人だったはずだけど、3 人までしか見つからなかった。当選人数が減らされたのか、ぼくが 4 人目のブログを見つけられなかったのかは不明。もし、4 人目のブログをご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントなりで教えて下さると助かります。ぼくが 4 人目を見つけられなかっただけだった。情報を下さった kkariya さん、ありがとうございます。
おさらい
モニター製品は 3 タイプ
- ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"HTX-22HDX"
- ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"BASE-V20HDX"
- ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ"BASE-V30HDX"
当選者は、2010-04-30 までに最低 3 本のエントリーを書くこと。うち一本は、以下のテーマのうちどれかであること。
- 薄型テレビ (32インチ以上) 内蔵スピーカーとの聴き比べ
- DVD とブルーレイの聴き比べ
- iPodによる音楽再生
Simple Life in the digital age
Simple Life in the digital age の simplelife さんが提供されたモニター製品は ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "HTX-22HDX" だった。エントリー数は 3 本。
ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ HTX-22HDX
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simplelife さんは元々 Onkyo GX-70AX (アクティブ・スピーカー) のユーザー。Onkyo 商品には信頼を置いているとのこと。本エントリーでは、モニター記事を書くにあたっての自分の立ち位置から、HTX-22HDX を接続するところへ続き、少し音を鳴らした感想で閉じられている。
ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカーシステム 15W+15W GX-70AX(B) /ブラック
モニター商品が届いてから一週間後の感想エントリー。テレビ (BRAVIA KDL-40V5) と HTX-22HDX を組み合わせて、1. TV のみ、2. HTX-22HDX のみ、3. 両方使用について a). 音楽、b). ドラマ、c). ニュース の各ジャンルごとの感想を書いておられる。TV のスピーカーと HTX-22HDX との併用を基本に考え、スピーカーの置き場所などに困っている旨が書かれている。
simplelife さん最後のエントリーは、モニター・エントリーの締切日 2010-04-30 に書かれた。前回エントリーでは床置きにされていたスピーカーが、台の上にあがっており音質が改善されたとのこと。エントリーの半分はシアター・システムの配置変更について書かれている。どうすることで音が良くなったか、実体験が書かれているので良い。
残りの半分で、本来、2.1ch なシアター・システムを 3.1ch に拡張する試みを行なっている。足りないセンター・スピーカーには、昔から持っていた GX-70AX を流用している。その際の注意点をまとめてあるので、同じことを試みる方には参考になると思う。
Drk7jp
Drk7jp の drk さんが提供されたモニター製品は ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V20HDX" だった。エントリー数は 3 本。
ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ BASE-V20HDX(B) /ブラック
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一本目のエントリーということで、箱から取り出して部屋に設置することが記事の中心。写真が多いこと、設置図を描いてあること、BASE-V20HDX のセッティング手順を細かく書かれていること。非常に良質の記事だと思う。
drk さんは、本機の他のピュア・オーディオ (音楽を聴くためだけの 2ch のオーディオ・システム) もお持ちの様子。そのおかげか、記事に深みがあるやうに思える。
DVD と BD (Blu-Ray Disc) との比較試聴の準備エントリー。
前半はモスキート音を聞いたり、周波数特性の実験をしているが、「周波数特性が優れている=良い音である」というわけでもありません
としめているので読み飛ばしても良いと思う。
後半は乱立する音声フォーマットの簡単なまとめ。調べているのは、Dolby Digital, Dolby Pro Logic II, Dolby Digital Plus, Dolby TrueHD, Direct Stream Digital, DTS Digital Surround, DTS Express, DTS96/24, DTS-HD High Resolution Audio, DTS-HD Master Audio, Neo:6, MPEG-2 AAC。よくこれだけの数を調べたものだと脱帽。とりあえず、最高位に位置する音声フォーマットは Dolby TrueHD と DTS-HD Master Audio のどちらか、ということで良いのかな?
DVD と BD との比較試聴エントリー。drk さんは、今回が BD 初体験とのこと。
複数のディスクを比較しているが、結論は次の一文を引用すれば十分伝わると思う。
正直いままで映像系に全く興味がありませんでしたが、もうだめですネ・・・(*゚∀゚*)
オーディオ魂に似た何かがムズムズしてきました。結論からすると、DVD 画質と音質にはもう戻れません。圧倒的な差があります。
とにかく BD での視聴が素晴らしいことを強調していらっしゃる。
比較に使われたディスクは以下の通り:
- マイケル・ジャクソン THIS IS IT
- くもりときどきミートボール
- ベオウルフ/呪われし勇者
映像・音声に関して細かくレビューしてある。考察も深い。BD 再生環境をもっと調えたいという想いが伝わるエントリーだった。
KandaNewsNetwork
KandaNewsNetwork の kanda さんが提供されたモニター製品も、drk さんと同じ ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V20HDX" だった。エントリー数は 3 本。
kanda さんは元々 Onkyo GX-70HD (アクティブ・スピーカー) のユーザー。kanda さんも simplelife さんと同じく Onkyo 商品には信頼を置いているらしい。記事の前半は、その GX-70HD の説明。
ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカー 15W+15W GX-70HD(B) /ブラック
後半は梱包開け。本体の他に、付属品、本体背面の写真が綺麗に撮られている。特に本体背面の写真が鮮明で、接続端子が良く分かる (説明も少し入ってる)。
2 本目のエントリーは接続編。BD レコーダーには Sony BDZ-X90 を、テレビには Byd:sign (32 インチ) を利用とのこと。これらを HDMI で接続する。
ケーブル接続の写真説明が詳しいのがいい。
自動スピーカー設定機能 (詳細は後述) の設定手順を写真を混えて詳しく解説している。
最後の記事は視聴の感想がメイン。BD の音再生が良いことだけでなく、DVD の音再生もイイことにも言及している。エントリーで登場したディスクは以下の通り:
- Michael Jackson: THIS IS IT (BD)
- The Beatles Love (DVD Audio)
- The Beatles Mono Box (CD: 2009 Remastered)
- Star Wars: Episode IV (DVD)
他の人と比べて BD だけでなく様々なディスクを視聴し、感想が詳しいのが特長か。
Digital Life Innovator
Digital Life Innovator の saya さんが提供されたモニター製品は、今回のモニター・キャンペーン中最高峰の ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ "BASE-V30HDX"。それから iPod 用のオプション製品 "ND-S1"。エントリー数は 3 本。
ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ BASE-V30HDX(B) /ブラック
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ONKYO iPod Dock搭載デジタルメディアトランスポート ND-S1(S) /シルバー
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他のエントリーと同じく、一本目のエントリーはセッティングに重きが置かれている。写真が多くセッティングの参考になる。saya さんの場合、BASE-V30HDX だけでなく ND-S1 との接続もあるので大変そう。
以下、落ち穂拾い
- saya さんは HDMI 対応のテレビは持っていない
- (BASE-V30HDX) 5.1ch に拡張できることについて言及 (写真付; BASE-V20HDX も 5.1ch 拡張は可)
- (ND-S1) iPod Touch からビデオ出力が可能
- (ND-S1) USB 端子付きで PC 用の USB オーディオ・デバイスになる (Mac も OK)
前半は自動スピーカー設定機能 (Audyssey 2EQ) の説明。実は、スピーカーの数が 2 個だけでも、スピーカー位置によってかなり音質が変化する。スピーカーの数が 5 つになると、スピーカー・セッティングは困難を極める。そこでリスニング・ポイントにマイクを置いてスピーカー出力 etc を「アンプ側」で調整してあげよう、というのがこの機能。
中盤は BASE-V30HDX が持つ多彩なリスニング・モードの説明。手持ちのスピーカーを追加して、さらりと 5.1ch 拡張している。追加したスピーカーはヤマハの NS-10MMT と NS-C10MM (センター・スピーカー用)。NS-10MMT をリア・スピーカーに使ったのか、フロント・スピーカーに使ったのかは不明。
後半は軽く DVD と BD の視聴。同じ作品を DVD と BD で比べたわけではない。4 作品の視聴をしているが、ぼくが分かったのは 3 作品だけ:
- Star Wars: Episode II (DVD)
- Michael Jackson: THIS IS IT (BD)
- オペラ座の怪人 (BD)
エントリーの題名にもある通り、テレビに BASE-V30HDX を使う場合は「TV Logic」というリスリング・モードが便利という話。今まで不満に思っていた点、そして「TV Logic」でそれが解消された点などが一ユーザーの視点で書かれているので共感を誘う。
他、BASE-V30HDX から接続機器をコントロールする方法の記述:
- HDMI コントロールで BD レコーダー BDZ-T55 の操作も可能
- RI 端子接続で ND-S1 の操作も可能
あとがき
モニター・レビューを読んで感じたのは、BD はすごいけど、シアター・システムを揃えるともっとすごい。そして、それは実際に体験してみないと分からない (らしい) ということ。
こちらもまとめ記事を書いて楽しかった。ただ皆さん、細かくレビューを書いてらっしゃるので、まとめ記事を書くだけなのにすごく大変だった。フゥ
後一人はKNNの神田さん
ReplyDeletehttp://knn.typepad.com/knn/2010/04/onkyo-basev20hdx-%E3%81%8C%E5%B1%8A%E3%81%84%E3%81%9F.html
それなりの方に渡している感じですね
kkariya さん、情報ありがとうございます。記事に反映させました。神田さんのエントリーも一筋縄でいかない良記事ですね。
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