「実用 Common Lisp」が昨日届いた。原著は「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case Studies in Common Lisp」。作者は Peter Norvig。初版は 1992 年に発売されたという。今、2010 年だから、18 年も前。プログラミングの本では古典の部類に入るかもしれない。推薦の言葉は、あの竹内郁雄氏。
Common Lisp という題名だけ見て注文した。
届いた箱のサイズに驚いた。大きい。こんな大きな包装必要なの? 箱を空けて納得。893 ページの大著だった。値段が 9,200 円 (税抜) もするから変だとは思っていたんだ...
目次はこんな感じ
- Common Lisp 入門
- 初期の AI プログラム
- ツールと技法
- 高度な AI プログラム
- LISP の続き
この本の凄いとされるところを竹内氏の推薦の言葉から引用する。
Common Lisp の解説書の枠を完全に飛び出している。入門書としてはちょっと敷居が高いかもしれないが、経験を積んだプログラマだったら最初の部分がちょうどいいレベルの導入になっており、そこから先一気に、多くのプログラマには未体験の領域のプログラミングの世界へ踏み込ませる。
第一部の「Common Lisp 入門」が既に「入門書としてはちょっと敷居が高い」というのは恐れ入る。
サブタイトルには AI のケーススタディと謳われているが、実音は一般の問題解決の手段としての (問題記述からデバッグまでをカバーする) 広義のプログラミングの指導書になっている。問題をどう整理し、どう記述すれば、設計とプログラミングが容易になり、プログラムの構造がきれいになるかを、お題目ではなく、具体例でしっかり学ぶことができる。
邦題は「実用 Common Lisp: AI プログラミングのケーススタディ」となっているが、原題を直訳すると「AI プログラミングのパラダイム: Common Lisp によるケース・スタディ」となっている。むしろ、原題直訳の方がよろしかったんじゃないかな?
あとがき
そんな訳で、また Common Lisp の本が一冊本棚に並んでしまった。まだ読んでない沢山の本をどうしよう? この本も、きっとそんな積読の一冊になるんだらうなぁ。Common Lisp 熱は上がるばかりで、身に入っていない。もう少しプログラミングで遊ぶ時間を作らないと...
タイトルがLinuxになってます。
ReplyDeleteご指摘ありがとうございます。直しました。
ReplyDelete