2008-01-22

Primare I30 を買った

スウェーデンはプライマー・システムズ社のアンプ「Primare I30」を買った。定価 295,000 円 (税抜)。寸法、430W x 100H x 385D (mm)。重さ 15.5 kg。

PRIMARE I31 インテグレーテッドアンプ プライマー

なんでアンプを買ったかというと...

先日、調子が悪いといっていた Marantz SR-4300。これが、本格的に調子を崩してしまった。

右のスピーカーの音が小さい。これは、モノラル音源を再生するとよく分かる。片方ずつスピーカーを鳴らすと、右のスピーカーからは左の 6・7 割の音量しか出ていない。

clmemo@aka: Marantz SR-4300 の調子がおかしい より引用

こう書いた時点では、しばらく経つと右のスピーカーが復活していた。つまり、先週の水曜日位いまでは、なんとか (ぼく的には) 蘇生してくれた感じだった。

そして金曜日。また、右のスピーカーの音量が小さくなった。

困った。

考えた。

修理に千円、二千円、そして一万円のお金をつぎ込むべきだらうか? でも、直る保証はない。当初の計画だと、夏にアンプを買う予定だった。それを前倒しする方が、一番経済的じゃないか?

心を決めて馴染みの店へ行く。

「安く直す方法はありますかねぇ?」

店員さんは、いくつか案を出してくれた。千円ちょっとの方法から、メーカー修理の一万円コースまで。「嗚呼、駄目だ」聞いてて思った。直す努力の先には、泥沼が待っている。ここは、勇気が必要だ! と。

「新しいアンプを買うって手もありますよね?」

といふわけで、ご購入〜。

プライマーとの出会い

買うアンプは決まってた。スウェーデンのプライマー (Primare)。

出会いは、アナログ盤の試聴会。高音の響きが魅力だった。弦が、教会で演奏した時のやうに、スンッと残響付きで響く。低音が出過ぎないのも良かった。音が温かく色付けされていないのも好みだった。そう、一言で言うなら「清凉」。そんなアンプだった。

その後、プライマーの音は 3 回聴いた。一度は試聴会の直後。スピーカーには、B&W の 805S を合わせた。高音がめちゃやばかった。

二度目は、2008-01-12。CD プレーヤーを Primare CD21、アンプを Primare I21、スピーカーを QUAD の 11L2 で試聴。女性ボーカルを聴いた。思ってたより、音が前に出た上、スピード感もあって感動。

3 度目は、2008-01-19。CD これまたアナログ盤の試聴会だった。アンプはプリ・アンプ Primare PRE30 / パワー・アンプ A30.2、スピーカーに ProAc の ST-140 と TR-8。この時は、ちょっとスピーカーとアンプが合ってない感じだった。高音が伸び切らなかったり、低音がしまらなかった記憶がある。

プライマーの音を聴くたびに、プライマーへの所有欲は高まった。

QUAD 11L で計画は崩れた

2007-12-24、ぼくは QUAD のスピーカー 11L を買った。

このスピーカー購入で、ぼくのオーディオ・システム計画は大きく方向を変換することになった。といふのも、去年の 12 月時には別の計画があったから。その計画だと、オーディオ・システムを買うのは、2008 年の夏だった。予定はこんな感じ。

  • CD プレーヤー: CEC XL51ZR (約 12 万円)
  • アンプ: Primare I21 (約 16 万円)
  • スピーカー: Sonus Faber Concertino Domus (約 16 万円)

そんなある日、2ch で、Primare のアンプは I21 と I30 しかないことを知る (セパレート・アンプで上位機種はあるけれど)。価格差は 10 万円。なら、I30 にしちゃう方が良くない?

悪魔の囁きだった。

もし I30 を買うなら、予算的に「夏の一括購入」は無理。何回かに分けて買うとして、アンプだけ買っても音は出ない。スピーカーだけ買っても音は出ない。なら、安いスピーカーを一つ買いませう。そして、アンプ、CD プレーヤー、(本当に欲しい) スピーカーの順で買いませう。

QUAD 11L を買ったといふことは、そういふ意味だった。

旧アンプの故障で、その新しい計画も前倒しになってしまったわけど、後悔はしていない。

蛇足

CD プレーヤー「Onkyo C200」の上に Primare I30 を置いたら、CD トレイが出なくなった。Primare I30 が、あまりに重すぎた!

なんとか復活したけれど、あやうく CD プレーヤーの買い換えになるところだった。アンプと CD プレーヤーの連続購入なんて、いくらお金があったって足りやしない。何のために分割購入計画に移行したんだかっ! 泣く所だったよ。

オーディオ・ファン向け SNS -- Phile-Web コミュニティー

Phile-Web コミュニティーのアカウントを作ってみた。

Phile-Web は、オーディオ & ビジュアル (AV) 系のポータル・サイト。AV 関連のニュースに特化して情報配信・情報共有を行なっている。扱ってるニュースは、以下の通り。

  • オーディオ関連のニュース
  • 最新オーディオ製品レビュー
  • インタビュー (開発秘話とかも)
  • 音楽評論家のコラム

この他に、オーディオ・イベントの紹介も行なっている。

ニュースはトップ・ページで Yahoo! ニュースのやうに配信される。RSS も配信中。ただしサマリー・フィード。全文を読むことは出来ない。

Phile-Web の提供元は、音元出版。「AV Review」や「Audio Accessary」といったオーディオ系雑誌を出版している会社。

コミュニティー機能

Phile-Web には、ユーザー参加型のコンテンツもある。それがコミュニティー機能。

平たく言えば、オーディオに特化したオープン型 SNS。アカウントは誰でも取得できる。

アカウントを持つと、ユーザーはマイ・ページを持てるやうになる。マイ・ページには普通の SNS と同じく

  • プロフィール
  • 日記ページ (コメント可)
  • お気に入りユーザー

を書くことができる。mixi なんかと違うのは、日記記事がデフォールトで公開になっているところ。SNS に参加していない人達でも、日記を読むことができる。ここら辺は、ブログと同じ。

ぼくが Phile-Web コミュニティーを「ブログ」と呼ばないのは、日記機能が貧弱だから。日記編集機能は、mixi のそれと五十歩百歩。出来るのは、画像貼り付けとウェブ・リンクを貼ること位い (しかも使い難い)。また、日記ページではフィードを配信していない。

一方、SNS としての魅力は大きい。特徴的な機能は 2 つ。

一つ目は「マイ・ルーム」。自分のオーディオ・ルームを写真に撮ってアップロードし、コメントを加えて公開するというもの。部屋の大きさや、防音設備、スクリーンの大きさ、スピーカーの本数といった情報を、タグ付けする機能もある。どんなシステムで音楽を聴いているかを、紹介できるといふわけ。いわばオーディオ・マニア向けのプロフィール機能。

二つ目は、「所有製品/お気に入り製品の登録」。持ってる本を管理したり他人に見せたりするウェブ・サービス (ex. ブクログ) があるけれども、それのオーディオ版のやうなサービス。ブクログのやうな本棚サービスは、大低 Amazon の API を使っていて、Amazon の扱っている商品なら本に限らず本棚に登録することができる。逆を返せば、Amazon が扱ってない商品は本棚に登録できない。そして悲しいかな高額なオーディオ製品ほど、Amazon では取り扱っていなかったりする。Phile-Web はオーディオ製品のデータベースを独自で持つことで、オーディオ・マニアの要求に応えてくれる。

あとがき

Phile-Web を見ると、コミュニティ・サービスの作り込みが甘い。ユーザビリティーは、一昔前のウェブ・サービスのやう。ただ、コンセプトはしっかりしている。オーディオ・ファンのためのサイト。ここからズレることがない。

ニッチな分野だからこそ、ちゃんとコミュニティーを育てていって欲しい。

2008-01-20

Marantz SR-4300 の調子がおかしい

2007 年 1 月 6 日に借りたばかりの、AV アンプ「Marantz SR-4300」の調子がおかしい。

右のスピーカーの音が小さい。これは、モノラル音源を再生するとよく分かる。片方ずつスピーカーを鳴らすと、右のスピーカーからは左の 6・7 割の音量しか出ていない。スピーカーのバランス設定を誤まって設定したわけでもない。

CD プレーヤーをアクティブ・スピーカーに繋ぐと、問題なく音が出る。なので、CD プレーヤーが悪いわけではない。

アンプにスピーカーを左右入れ替えて繋いでみる。そうしても、右のスピーカーの音が小さい。スピーカーのせいでもない。

というわけで、アンプが悪いといふことが分かった。

解決策だけど、もしかしたら、新しいアンプを買ってしまうかもしれない買ってしまった。火曜日に届く。

2008-01-18

MBT シューズを履いて三か月

MBT シューズが届いて約三か月。ここら辺で、後追いレビューを書いてみる。

MBT シューズの説明や、入手の経緯は過去記事をどぞ。

※当レビューは、MBT ブロガー・ミーティングのモニター・プログラムを通じたレビューです。

初 MBT

MBT は、普通の靴とは毛色が違う。靴は重いし、履くと安定して立てない。そもそも目的が、「現代人の姿勢の悪さを矯正しよう」といふものなのだから、コンセプトが違う。だから、「最小のフィットネス」とか「靴ではありません、トレーニング・ギアです」なんて言われたりもする。

そんなわけで、MBT ブロガー・ミーティングでは、こんなことは云われた。曰く、「最初は一日、30 分〜 1 時間を目途に。いきなり長時間着用しても逆効果ですよ」

実際、MBT の届いた日には、ファミレスに履いて行くだけでヒィヒィ言った。とくに、つま先を持ち上げる脛の筋肉が疲れる。

最初の一週間

ファミレスに行くだけで苦しむんだから、会社に履いていくのは論外。かといって、帰岡してからウォーキングに出かけるなんて、このぼくがやるはずない。三日坊主が目に見えている。

そこで、靴を会社に持っていくことにした。通勤は普段の靴を使って、会社に着いてから MBT に履きかえる。終日、MBT で過ごすけど、基本デスクワークなので歩く時間は短い。トイレに立ったり、社食を食べに行く時位い。これで最初の一週間を過ごした。

MBT を履いて思うのは、体を真っすぐ立たせるのに、体中の筋肉を使うってこと。不安定な靴を履くと、「立つ」ことを無理やり意識させられる。この感覚は、特に最初の一週間目が大きかった。

二週目

二週目からは、通勤にも MBT を使用。揺れる電車に、MBT はツラかった。

この時期、特に運動をしたわけでもないのに、体が疲れた。「疲れ」といふ意味では、一番ツラかったのが二週目だった。毎日、帰ったらすぐ爆睡だった。

MBT の効果 (だと思うけど)、太股が引きしまったように感じたのも、二週目から。

一か月後

MBT にも慣れて来た頃。MBT での立ち方・歩き方が身について、日常生活でも使えると自覚した頃。ただ、今 (三か月目) 振り返ってみると、まだ MBT を履きこなしていたとはいい難い。

というか、MBT 本来の履き方をしていなかった。普通の靴を履く感じで、MBT を履こうとしていた。悪い履き方をしていたと思う。

鏡に映る自分の歩き方を見て、DVD で見たのと違うぞと気がついた。一番油断していた頃かも。

あと、この頃から体を動かすことが楽しくなった。プールに通い始めたのも、この頃。

ちなみに今でも、プール通いに MBT は履いていない。行きはいいとして、帰りにヘロヘロな体で MBT を履く気にはなれない。

そして今 (三か月後)

正月明け位いから、MBT を履いて「スタスタ」歩けるようになった。ブロガー・ミーティングで言われた、「踵から足の外側にそって小指へ」という感じが、ようやく掴めて来た。

面白いのは、MBT 以外の靴を履いた時。足が「地面」を感じてる感触がある。足と地面の接地面積が広くなった感じ。

ブロガー・ミーティングで、室内でも MBT を履いてる感じで歩けるやうになる、と聞いたけど、まだその境地には達せない。まあ、そう言った人も半年かかったと言っていたので、無理からぬことかな。その境地目指して、MBT を履き続けやう :)

2008-01-17

世界で最も薄いノート PC: MacBook Air

Apple が新ノート PC を発表した。名前は「MacBook Air」。もう皆さん、ご存じかもしれないけれど、一応スペックを挙げておく。

  • CPU: intel Core 2 Duo 1.6 GHz (1.8 GHz)
  • メモリー: 2 GB
  • ドライブ: HDD 80 GB (SSD 64 GB)

括弧内はオプション。ドライブには、HDD の他に SSD を選ぶことが出来る。SSD は、フラッシュ・メモリーを HDD 替わりに使っちゃうもの。発熱がない、静か (ドライブ・アクセス音がない)、衝撃に強いといふメリットがある。デメリットは、値段が高いことと容量が小さいこと。

MacBook Air の強みは、性能ではなくて、外面にある。

  • サイズ: 32.5 x 22.7 x 1.94 cm
  • 重さ: 1.36 kg
  • ディスプレー: 13.3 インチ (1280x800)
  • マルチタッチ対応のタッチパネル

大きさ MacBook のまま、薄くなった感じ。厚さ 1.94 cm は世界最薄らしい。重さ 1.36 kg も、今の MacBook (2.27 kg) に比べると随分軽くなる。

ネックは拡張性の低さかな。

  • CD/DVD ドライブ: なし
  • Ethernet ポート: なし
  • FireWire ポート: なし
  • USB 2.0 ポート x1
  • Micro-DVI ポート x1
  • iSight カメラ x1
  • ヘッドフォン・ジャック / モノラル・スピーカー / マイク 内蔵
  • IEEE 802.11n (ドラフト) 対応
  • Bloutooth 2.1 対応

CD/DVD ドライブがないのが痛い。DVD を見ることすら出来ない。iTunes に CD を取り込むには、どうすればいいんだらう。外付けの DVD ドライブを買うしかないのかな?

なのに外付け用のポートは、USB が一つ。外付け機器が付けづらい。USB マウスを一つ繋げると、他の機器が取り付けらんない。きっと、無線対応の Mighty Mouse を買えってことなんでせうね。ネットにしても、無線 LAN で繋ぎなさい... と。

あとがき

かなりストイックな MacBook。といふのが第一印象。既に iMac や MacBook を持っていて、無線 Mighty Mouse や AirMac Extreme を持ってるコアなファンをターゲットにしているのかしらん。

確かに、MacBook を持って出張する時なんか、重さと厚さに辟易する。DVD ドライブも使わない。ネットもほとんど無線 LAN で事足りる。ビジネス向きではあるかもしれない。もしかしたら、出張のたびに重い MacBook を持ち歩く Apple 社員のための MacBook Air だったりして。

2008-01-09

Marantz SR-4300 を借りた

友達が、Maratz 社の AV アンプ SR-4300 を貸してくれた。期限は一応、今年の夏。それまでに、自分のアンプを買う、といふ約束で。

借りもののアンプと、もらいものの CD プレーヤー。そして、セルフ・クリスマス・プレゼントで買ったスピーカーという組み合わせで、とりあえずぼくの音楽システムが完成した。

  1. CD プレーヤー: Onkyo C200
  2. AV アンプ: Marantz SR-4300
  3. スピーカー: QUAD 11L

スピーカー・ケーブルとバナナ・プラグ

ぼくはこれだけで音が出るものだと思っていたのだけど、落とし穴があった。スピーカー・ケーブルがないと、スピーカーとアンプは繋がらない。

スピーカーを買った Audio Square に再び出向いて、店員さんに質問。「おススメのスピーカー・ケーブルはありますかねぇ?」店員さんは、スピーカーを買う時にも対応してくれた人で、ぼくの音楽の好みは分かってる。

店員さん曰く、スピーカー・ケーブルにはこだわる方がいいですよ、とのこと。せっかくいいスピーカーを買ってるのに、スピーカー・ケーブルにお金をかけないで、十分にスピーカー (とアンプ) の良さを引き出せていない人が多いさうな。

店員さんのオススメは、Zonotone の 3000 円/m 位いのケーブルと Space & Time の 2200 円/m のケーブル。前者は解像度クッキリな感じで、後者は大味な感じとのこと。でも、ぼくには Space & Time が合いそう、とは店員さんの弁。オーディオの道は初心者もいい所なので、素直に Space & Time を買うことにする。2200 円 x 2m x 2本は、8,800 円也。

あと、スピーカー・ケーブルにバナナ・プラグを付けてもらった。Fulltech の 5 千円位いのを二箱 (計八つ) と、どこのメーカーか忘れたけど二千円位いの一箱 (4 つ入)。

気がつくと、スピーカー・ケーブルとバナナ・プラグだけで 2 万円ものお買い物。オーディオは、お金がかかるなぁ。

あとがき

今までは、ポータブル CD プレーヤーとアクティブ・スピーカーの組み合わせで聴いていた。新しいシステムは、それとは雲泥の差。ようやく良い音で音楽が聴けるやうになった。

音の方だけど、今回のシステムは、クラシックの管弦楽とピアノをいい感じに鳴らしてくれる。苦手なのは、FAKiE のやうなポップスと Trans-Siberian Symphony のやうなロック。特に、エレキ・ギターの音が伸びない。

ぼくの音楽の好みはクラシック音楽よりなので、良い感じのシステムに仕上がってると思う。これからの予定は、夏に自分のアンプ、冬に新しい CD プレーヤーの購入。そして、出来れば来年の冬に、本当に自分が欲しいスピーカーを買う。さう、QUAD 11L は、それまでの繋ぎとして買ったスピーカー! この先、楽しみ、楽しみ。