2012-06-30

SnapDish は写真を切り抜かない

SnapDish で料理を撮ると、フィードに正方形に切り出された写真が表示される。この時、どの部分が切り出されるかは、カメラからは分からない。この点について miil アプリとの比較で苦言を書いたが、ぼくの認識に誤りがあったので修正記事を書く。

発端になった文章を引用する。

SnapDish の不満は miil が持っている機能を持っていないこと。特に写真のどこを切り出すのか分からないのは、ちょっと不安。これは miil を見習って欲しい。

clmemo@aka: miil vs SnapDish 〜 食事の特化した写真 SNS アプリの比較 より引用

訂正文

過去エントリーで、SnapDish は (miil と同じ様に) 写真を正方形に切り抜くと書いた。これがそもそもの間違いだった。SnapDish の中の人に聞いたところ、SnapDish は写真を切ったりする加工は行なわないポリシーとのこと。従って、切り抜き部分をカメラで分かる様にして欲しい、というクレーム自体が的を外している。

勘違いの元になったのは、フィードの写真が正方形だったため。しかし、フィードから料理を選択し詳細画面に入ると、切り出し加工のされていないオリジナルの写真を見ることができる。フィードに表示される写真はサムネイルと同じで「仮見せ」というスタンスと思われる。Facebook などに同時投稿する際も、切り出されていない、オリジナルの画像が投稿される。

百聞は一見に如ず。実例をお見せする。

まず、ぼくの料理のフィード。料理の写真が正方形になっている。見て欲しいのは 6/27 の「鶏のささみ」。下の皿が一部切れている。

SnapDish Feed

タップして詳細画面を表示する。すると、カメラで撮った写真が現れる。皿の下が切れていない。上には味噌汁とごはんが置いてあるのも分かる。

SnapDish Details

あとがき

SnapDish は画像を切らない。皿は大低丸いので、正方形に切らないと余計なものまで撮ってしまう。一方、机に皿が並ぶと、長方形に写真を撮れる方が全体を俯瞰できるので嬉しい (正方形だと、どうしても写りきらない)。どちらも良し悪しある。どっちが良いとか決めつけらんない。難しいところ。

2012-06-29

Nexsus 7 自分用のまとめ

Google I/O にて、Google 謹製タブレット Nexsus 7 が発表された。ASUSTeK 製造。

知人・友人にどんなものなの? と聞かれて、実はあまりチェックしてなかったので自分用にまとめ。

Nexsus 7

  • OS: Android 4.1 (Jelly Bean)
  • CPU: Tegra3 (Quad-core)
  • GPU: 12-core?
  • Display: 1280 x 800 (HD 画質)
  • Size: 7 inch
  • Weight: 340 g
  • Buttery: 9 時間の動画連続再生
  • Default Browser: Chrome
  • Wi-Fi, Bluetooth, NFC (3G/4G はサポートせず)
  • Delivery: 7 月半ば (アメリカ/カナダのみ)
  • Price: $199

7 インチ・モデルというと、iPad より一回り小さい。それで $199 という価格は魅力的。Android 4.1 もマルチ・コア対応を強化しているようで、(周りの噂では) 評判の良くない Tegra 3 で動画がサクサクという情報も心が弾む。

日本での発売が行なわれるのかどうかは不明。当然、日本での発売時期も不明。是非、日本でも発売して欲しいところだけれども、さてどうなることやら。今まで、コレという Android 実機がなかったけれども、Nexsus 7 は本命になるんじゃないかと期待大。

Google Chrome for iOS リリース

Google から Google Chrome の iOS アプリがリリースされた。ユニバーサル対応。

Chrome App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料

AppStore の説明をそのままコピーする。

iPhone、iPod touch、iPad でも、Chrome の高速ブラウジングをお楽しみいただ けるようになりました。 Chrome にログインして同期を有効にすれば、あなたの Chrome を、パソコンだけでなくモバイルでもご利用になれます。

スピーディーな検索
アドレスバーに検索語句もウェブ アドレスも直接入力できるので簡単です。入力中に候補が表示され、選択できます。
シンプルで直感的な操作
タブはいくつでも開くことができ、すぐに切り替えられます。iPhone と iPod touch ではタブ切り替えボタンを使い、iPad ではスワイプするだけです。
ログイン
Chrome にログインして開いたタブやブックマーク、パスワード、アドレスバーのデータを、パソコンと iPhone、iPod touch、または iPad との間で同期させること ができます。 前回の終了時とまったく同じ状態から使用できます。
パソコンの Chrome で開いたページをワンクリックで iPhone、iPod touch、また は iPad に送信できるので、外出先でもオフラインでも同じページが見られます。
プライバシー
シークレット モードでタブを開けば、履歴を残さずにブラウジングできます。詳しくは http://goo.gl/WUx02 をご覧ください。

パッと使ってみた感じストレスなく使える。iOS 用のブラウザーには他にも iCabMobile や Opera があるけれども、どれも Safari と比べて使い勝手が一つ落ちた。Chrome は Safari と互する使い勝手に出来上がっている。

直感的にデスクトップ版 Google Chrome とほぼ同じ使い勝手なのが良いのだと思う。レンダリング・スピードは Safari より速いかもしれない。ただ、レンダリング・スピードは日進月歩なので Safari と Chrome の熾烈なデッドヒートが始まったと考える方が良さそう。

入れて、試して、遊んでみる価値のあるアプリだと思う。

Chrome App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料

Google Drive for iOS リリース

Google から Google Drive の iOS アプリがリリースされた。ユニバーサル対応。

Google Drive App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料

機能は以下の通り:

  • ドキュメント、写真、動画を閲覧
  • 任意のファイルをオフライン用にダウンロード
  • ファイルにスターを付ける
  • ファイルの共有を設定
  • デスクトップ版のファイルと同期
  • デバイス内に入っているアプリで、Google Drive のファイルを開く (写真や動画など?)

今のところ閲覧に特化したアプリらしい。編集は不可能。

Google Drive は Google Docs を内包したので、Google Docs で編集したファイルを iPad や iPhone で見る時にスマートなアプリが提供された、と解釈すれば良さそう。特にオフライン対応は良いね。

Google Drive App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料

Blogger にパーマリンクをユーザーが決めるオプションが追加された

Blogger のパーマリンク (各エントリーの URL) は、Blogger が自動的に決定する。このたび、このパーマリンクをユーザー自身が決められる様になった。

パーマリンクの URL 命名規則

パーマリンクの URL は次の様なルールで付けられる。

  1. タイトルにアルファベットが含まれる場合は、そのアルファベットを使う
  2. タイトルにアルファベットを含まない場合は、「blog-post_日付.html」とする

このルールには三つの欠点がある。

一つ目はタイトルが英語で長い場合、パーマリンクも長い URL になってしまうこと。URL が長くて困ることは少ないが (最近は短縮 URL 系サービスも増えたし)、無駄に長くある必要もないと思う。

二つ目は、我々日本人の様にタイトルにアルファベットを含まないタイトルを付ける場合。パーマリンクがあまりにおざなりで見てて悲しくなる。

三つ目は、パーマリンクがブログの記事を投稿するまで分かりづらいこと。長〜いエントリーを、話題ごとに複数のエントリーに分けるテクニックがある (ref. clmemo@aka: 必ず結果が出るブログ運営テクニック 100 (コグレマサト するぷ) を読んだ)。このテクニックを使う時、次の記事へのリンクを予め書くのが困難。困る。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意
コグレマサト するぷ

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インプレスジャパン 2012-03-23
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パーマリンクの変更

Blogger のブログ・エディターの横にはオプション項目がある。ここに「パーマリンク」という項目が追加された。

試しに、記事タイトルを「ほげほげ」としてみる。日本語だけのタイトル。

自動 URL にチェックが付き、パーマリンクは blog-post_29.html となった。

では、記事タイトルを「Blogger にパーマリンクをユーザーが決めるオプションが追加された」にしてみる。

パーマリンクは blogger.html に変わった。記事タイトルにアルファベットは「Blogger」しかなかったから。

これだけだと、パーマリンクを扱っている記事だと分かりづらい (と考えたとしよう)。カスタム URL にチェックを入れ、入力欄に「blogger-permalink」と入力する。

すると、パーマリンクが「blogger-permalink.html」になった。

これで良ければ、「完了」ボタンを押す。

あとがき

これはおそらく Blogger in Draft の機能だと思うのだけど、Blogger 周りの情報源を当たっても明確なソースに当たることができなかった。

パーマリンクをユーザーが決められるというのは、時と場合によって便利だと思う。こういう小さな機能改善は大歓迎!

2012-06-28

if (条件A || 条件B) の条件文が長くなったら、どこでコードを折り返すか?

先日、Twitter でタイトルの様な質問に出会った。この問いに簡単に答えたのだけど、140 字では全てを伝えきれないので、改めてブログのエントリーにする。

前置き

短い if 文をこう書くとする。

if (条件A || 条件B) 省略

if 文の中が長くなった時、読みづらい。

if (とっても長〜〜〜い条件A || とっても長〜〜〜い条件B) 省略

この時、どう書くのが良いか? 一例としてこんなのがある。

if (
    とっても長〜〜〜い条件A ||
    とっても長〜〜〜い条件B
) 省略

|| を条件式の後ろに置く書き方。

私見

ぼくは || を条件式の前に置く書き方を好む。

if (
    とっても長〜〜〜い条件A
    || とっても長〜〜〜い条件B
) 省略

インデントが少し崩れる。これはデメリットとして認める。

それよりも、「OR」である事が行頭を見るだけで分かるメリットを強調したい。「前置き」に例示した行末に置くやり方だと、行末まで目を動かさないと、条件式が || で繋がっていることを確認できない。

ぼくらは最初から if (条件A || 条件B) というコードを見ているので「OR」だと分かっているけれども、実際にコードを読む時はそれが「OR」なのか「AND」なのか分かっていない。行頭に置けば、初めて読むコードでも一目瞭然になる。

if (
    とっても長〜〜〜い条件A
    || とっても長〜〜〜い条件B
    || とっても長〜〜〜い条件C
    || とっても長〜〜〜い条件D
    || とっても長〜〜〜い条件E
) 省略

条件文が複雑になった時も、読みやすい。理解しやすい。

if (
    (
      とっても長〜〜〜い条件A
      || とっても長〜〜〜い条件B
    )
    &&
    (
      とっても長〜〜〜い条件C
      || とっても長〜〜〜い条件D
      || とっても長〜〜〜い条件E
    )
) 省略

分かりやすい、ということはバグが減るということ。コーディング一つ取っても、少し気を配るだけでバグを減らせる。

あとがき

本来、こういった長い条件文は、別関数にするのが定石。

ただ、プロファイルを見たらループの中の if 文の条件文がネックになってて、関数呼び出ししないコードにすることでプログラムの致命的な遅さが解決する... なんて泥臭いケースがある。マクロ (Lisp など) やインライン関数 (C99, C++ など) が使える言語なら幸せだけど、そういう言語を使っていない場合もある。

そういう場合に備えて、一つ頭の隅に入れておいてもらえれば。

なお、これはあくまでぼくのやり方にすぎない。他に良い方法があれば、是非、ブログの記事にして欲しい。

2012-06-27

iOS 版 Gmail アプリ、アップデート 〜 ノーティフィケーション機能が強化

iOS 向け Gmail アプリがアップデートされた。今回の大きな変更点は、iOS のノーティフィケーション・センターに対応したこと。

Gmail にメールが届くと、iOS の「通知」機能を使って新着メールが届いたことをお知らせしてくれる。もちろん、新着メールが届くと音を鳴らしたり、ロック画面にメールが届いたことを表示することも可能 (iOS の通知機能を利用する形でね)。新着メールのチェックが、少し楽になった。

落ち穂拾い

通知機能の他に 2, 3 のアップデートがある。

1 つ目は、「From」を変更できる様になったこと。デスクトップ版の Gmail ではかなり前から可能だったけど、ようやく iOS 版でも From を変更できる様になった。複数のメアドを持つ人には朗報。

2 つ目は、ログインが永続化されたこと。今までは、長期間 Gmail にログインしていないと、自動的にログアウトする仕様だった。これが、ユーザーが明示的にログアウトしない限り勝手にログアウトされなくなった。Gmail が必要な時に限って、ログアウトしている間の悪い人には嬉しい仕様変更。

3 つ目は、メールをアーカイブすると小さなウィンドウがポップアップして、「アーカイブしました」と伝えてくれる様になった。ポップアップ・ウィンドウには「Undo」ボタンが付いている。便利な仕様に思えるけれども、連続してメールを読む時、タイトル部分にポップアップがかかって読み難い。少し出る場所を考えて欲しいところ。

あとがき

今回のアップデートでも、複数アカウントの変更機能は塔載されなかった。個人用メアドと Google Apps の会社用メアドを持ってる人は、この機能がないと困るんだよね〜。Google さん、頑張ってね。

大雑把に見れば、今回のアップデートは好ましい変更が多い。通知機能をサポートしたからどうした? と最初ぼくは思ったものだけども、Gmail アプリを開かずにメールのスニペットが読めるのはありがたいね。特にメールを待ってる時には、自分が必要なメールが届いたのか、ML のメールが届いただけなのか判断できるので、非常に助かる。

2012-06-26

音と文明 (大橋 力) 〜 20 kHz 以上の音が人に与える影響について

なお & トラさんに勧められて、大橋力氏の「音と文明」を読んだ。副題「音の環境学ことはじめ」。総ページ数 602。参考文献数 254。社会学と生理学をベースに、様々な分野の研究成果をまとめあげ、「音の環境学」を考える学術書だった。

音と文明―音の環境学ことはじめ ―

序文、一行目。インパクトのある文章で始まる。

物質の世界に必須栄養、例えばビタミンが在るように、情報の世界にも、生きるために欠くことのできない <必須音> が存在する

ドキッ、とする様な言説。納得する自分がある。確かに、無響室に人を 1 時間も放置すると人は神経に異常をきたす、と聞いたことがある。音の全くない世界を人間は生きられない。

本書は回り道を重ねながら、「人間」にとって必要な音に関する研究が少ないことを明らかにしていく。その過程で驚いたのが、第 9 章第 2 節における研究発表だった。一般に、人間は 20 kHz 以上の音を知覚できないとされている。CD の音が最大 20 kHz までしか収録されていないのも、この説に寄る。しかし、2002 年、大橋らは Inter-areal coupling of human brain function に「Multidisciplinary study on the hypersonic effect」というタイトルで論文を投稿し、20 kHz 以上の超高周波が人間に影響を与えることを示した。

以下、概要。

実験はスピーカーの見えない実験室に被験者を入れ、α 波を測定する。音楽は、超高周波を含む音源と含まない音源を交互に聴かせるが、被験者にはどちらの音源が今現在鳴っているか明らかにはされない。α 波が活性化する (高い値を取る) と、人は精神的にリラックスする。実験の結果、20 kHz 以上の音源を呈示後、平均 7 秒の遅延後に α 波は高い値を取ることが分かった。また、20 kHz 以上の音源をなくした後、α 波は高いレベルを保ちつつ約 100 秒間近く残留したのち急激に低下して低い水準に落ち着くことが分かった。

以上。

本書の内容を受け入れるかどうかは読者にゆだねられよう。とはいえ、人類発祥からギリシア文明、純正律に平均律、熱帯雨林でのフィールドワークから (当時) 最新のオーディオ・システムを使った実験まで、広い分野を横断して一冊の本に纏めた本書は、「音」について一度深く考えさせられることが多い。当たり前と思っていたことが、当たり前でない。そんな驚きとともに、知見を広めてくれることは間違いない。

音と文明―音の環境学ことはじめ ―

2012-06-20

DiGiFi 付録の USB-DAC デジタル・パワーアンプ・先行レビューを「のまのしわざ」さんが書いてる

先日、DigiFi No.7 の付録に、Olasonic 社による USB DAC デジタル・パワーアンプが付くという記事を書いた。

DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド
DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

とても、羨ましいことに、ブログ「のまのしわざ」の「のま」さんが、評価基盤のお試し版を貸与され、一足早いレビューを書いている。

のまさんとは?

ブログ界隈ではのまさんが有名とは言え、オーディオ好きの人でのまさんを知る人は少ないと思う。当ブログは IT 系をメインに扱っているので、のまさんを知る人は多いと思うが、軽く紹介を書いてみたい。

記事を読めば分かると思うが、のまさんはオーディオ畑の人ではない。オーディオに関しては素人と言っても良いかもしれない。

ではのまさんはどういう人か。彼は、IT 系の人であり、ブロガー。それも、非常に質の高い記事を書くブロガー。

どういう経偉で、評価版レビューを書くことになったのかは知らないが、万人向けのレビューを書く。これが上手い。写真も多くて見易いし、文章も平易で分かり易い。オーディオに興味を持っていない人が、DigiFi を買ってみようかな。スピーカーから音楽を聴いてみようかな。と思わせる記事に仕上がっている。

レビューで使っている CD も、「自分が好きな音楽」を選んでいる。肩肘張った難しいことは言わない。好きな曲が楽しく聴ける。それが良いオーディオ。

オーディオの好きな人も、オーディオに興味を持っていない人も、一度のまさんのレビューを読んで欲しい。

DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド
DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

さらば chumby 〜 全てのサービスを終了

chumby の日本正規代理店である ジークスが chumby サービス終了のお知らせを出している。

chumby社に関しまして、すでにWeb上でいくつかニュースが流れていますように、事実上業務を中止している模様です。chumby社より入ってきた情報によりますと、サービスの提供は6月末で終了する可能性が高いというとのことです。認証を含めたすべてのサーバが停止しますので、chumbyが使えなくなります。従いまして、弊社の提供しているchumbyに関するすべてのサービスも6月末をもちまして、停止させて頂きます。

chumby | 株式会社ジークス より引用

思い出

ブログの記事を遡ってみる。ぼくは chumby を 2008-05-21 に入手した。

chumby の魅力に取りつかれたギークたちが並行輸入。その一人として、ぼくも chumby を入手した。chumby の特長は 2 つあった。

  1. ハードウェアがオープン・ソースだったこと
  2. ソフトウェアが Adobe Flash Lite 3.0 で開発可能だったこと

1 つ目の特長は、組み込み業界に驚きを与えた。iPhone であれ、TV であれ、カメラであれ、炊飯器であれ、中身を公開する企業はいない。どんな回路構成で作っていて、どんなチップを使っているか。chumby はそういった情報を公開した。それは他人が chumby と同じ「モノ」を作れることを許してしまう。その代わり、回路に詳しい人が、こ回路はこうする方が良いんじゃないか? とアドバイスをしたり、この回路構成なら、こういう外付け機器を取り付けられる、といった可能性を提示した。正にベンチャーらしい製品だった。

2 つ目の特長は、chumby アプリを誰でも開発できたこと。時は 2008 年 5 月。初代 iPhone が発売されたのが 2007 年 6 月 (国内未発売)。日本初の iPhone (iPhone 3G) は、2008 年 7 月に発売された。iTunes Store でアプリが発売される様になったのは、iPhone 3G から。こうしてみると、「ユーザーの手でアプリが作れる家電」である chumby の革新性が伺える。

特に、当時は Adobe Flash Lite 3.0 でアプリが作れることが皆の興味をひいた。それは、フラッシュで物作りをしていたウェブ屋さんが、すぐにアプリ開発できることを意味していた。

据え置き型ながら、Wi-Fi でデータ受信。アラーム機能、インターネット・ラジオ機能を標準装備。各種アプリを利用可能・自作可能。可能性を感じるガジェットだった。

chumby 消える...

そんな cuhmby が消える。最大のライバルは iPhone アプリだったと思う。

スマートな外観。モバイル性。アプリの種類の多様さ。開発の自由度の高さ。chumby が持っていないものを、iPhone は持っていた。私見を言えば、「こんなアプリを作ったよ!」と開発者にやる気を出させる基盤が、chumby より iPhone の方がしっかりしていた。

約 4 年の歳月をもって chumby は消える。4 年前の熱さを覚えている身としては、冷たい風が吹き込んできた気分。