2016-10-28 (金) 02:00 に Apple のイベント hello again が開催された。今年は Apple の最初のノート PC から 25 周年に当たる。ハードウェアの発表は、新しい MacBook Pro に注力された。
MacBook Pro は 13 インチと 15 インチの 2 サイズ。色はシルバーとスペース・グレーの 2 色展開。価格は 13 インチが 178,800 円 (税別) から、15 インチが 238,800 円 (税別) から。なお、13 インチには Touch Bar (後述) を採用しないモデルも用意されている。そちらは 148,800 円から。予約は今日からで、発売は Touch Bar 非採用モデルが今日から。Touch Bar 採用モデルは 2-3 週間後。
主な変更点は、ファンクション・キーの代わりに採用された「Touch Bar」と、4 つの Thunderbold 3 ポート。あと、軽くて薄くなった。
Touch Bar
ファンクション・キーへのレクイエム、と紹介された新しい MacBook Pro の新機能。今までキーボードの一番上に配置されていた「物理キー」のファンション・キーを、「タッチパネル」によって置き換える。そのため、ファンクション・キー部分は一本のガラス板となった。これを Touch Bar と呼ぶ。
Touch Bar はアプリやシチュエーションによって見た目を変える。大きなボタンだったり、スライド・バーだったり、情報を表示する通知バーになることもある。アプリによっては Siri ボタンも表示する。
アプリを全画面表示にしていても、別のアクション候補を Touch Bar 経由でユーザーに提供できる、というのは面白い。アプリの作り方も色々と変わってきそう。
Touch ID
Touch Bar の右端には Touch ID が搭載されている。ユーザーは購入やログインを、Touch ID 経由で行なえる。iPhone が持つ Touch ID の利便性を Mac でも享受できるのはありがたい。
一台の Mac を複数人で使っている場合、Touch ID を使うことで自動的にアカウントが切り替わる。認証・イコール・アカウント切替という考えはスマート。
4 つの Thunderbolt 3 ポート
MacBook Pro ではポートが 5 つしかない。4 つの Thunderbolt 3 ポートと 1 つのヘッドホン端子。電源ポートも LAN ポートもディスプレイ・ポートも廃止され、全て Thunderbolt 3 ポートに置き換えられた。
Thunderbolt 3 ポートは USB Type-C と互換性がある。
なお、Touch Bar 非採用モデルは Thunderbolt 3 ポートが 4 つから 2 つに減っている。
スペック
大きさと重さで変化があった。15 インチ・モデルは重さ 1.83 kg に薄さ 15.5 mm。13 インチ・モデルは重さ 1.37 kg に薄さ 14.9 mm。ちなみに MacBook Air 13 インチ・モデルは重さ 1.35 kg。もはやほんとど重さが変わらない!
この他、発表されたスペックは次の通り:
- キーボード: 第 2 世代バタフライ機構
- タッチパッド: 2 倍広く
- バッテリー: 10 時間
- CPU: Intel Core i7 (13 インチ・モデルは i5/i7)
- GPU: Radeon Pro (13 インチ・モデルは Intel Iris)
- スピーカー: より大きく、2 倍のダイナミック・レンジ
あとがき
初代 iMac クラスの大きな変更を、イベント名「hello again」から期待していたのだけど、普通のメジャー・アップデートだった。Touch Bar はメジャー・アップデートとしては十分インパクトのある機能とは思うけど、もっと大きな変更を期待していたので肩すかし。
その Touch Bar だけど、デモを見ている感じ、もっと大きくても良いんじゃないかと思った。
Touch Bar が新しい UX を提供してくれることは間違いないので、対応アプリの動向に期待。
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