2011-02-26

Tangent EXEO Amp を買った

先日、実家のアンプが壊れてしまった。そこで急遽、新アンプを購入することとなった。購入したアンプはデンマークは Tangent の EXEO Amp。オープン・プライス (Amazon 価格 64,800 円)。サイズは 430W x 92H x 283D (mm)。

タンジェント プリメインアンプTANGENT EXEO-AMP

B00486WHTE
Amazonで詳しく見る by G-Tools

選定

5 万円ちょっとで買えるアンプとなると数が絞られる。更に質の高いものとなると数少ない。国内のアンプはどうも音楽が楽しく聞こえない (ぼくの好みだけれども...)。従って、海外のアンプに目を向けることになる。候補として残ったのは Tangent の EXEO Amp と Cambridge Audio(英) の AZUR350A の 2 つだった。どちらもヨーロッパ・サウンドで 10 万円以下のアンプながら音楽性を大事にした製品作りをしている。

Tangent を選んだのは、Exeo AMP に Phono 端子が付いていたため。Phono 端子は LP プレーヤーを接続する時に使う。この端子がない場合、フォノイコライザーという機器を買わないといけない。当然、良いフォノイコライザーを使えば LP が高音質で聞ける。けれど、実家の LP プレーヤーは 1 万円程度の安物だし、LP の数も少ないので、そこまで凝るつもりはない。というわけで、手軽に LP プレーヤーを繋げる Tangent Exeo AMP を選んだ。

設置

Tangent は素敵な箱に入って届いた。

Tangent Exeo Amp

空けると、アンプが布製の袋に包まれていた。この布にも「tangent」のロゴが入ってる。センスがいい。

Tangent Exeo Amp

布からアンプを取り出したところ。上面より。

Tangent Exeo Amp

EXEO Amp の前面:

Tangent Exeo Amp

裏面の入力端子:

Tangent Exeo Amp

Tangent EXEO Amp には、4 つの RCA 入力と 1 つの Phono 入力がある。XLR 入力端子はなし。4 つの入力部には「CDP」「NET」「DAB」「AUX1」と名前が振られている。これは便宜的なもの。ぼくは、次のように設定した。

  • CDP: CD プレーヤー
  • NET: テレビ
  • DAB: BD プレーヤー
  • AUX1: FM/AM チューヤー

ぼくの使い勝手というより、親が使う頻度の高いものから順に繋げた感じ。ちなみに、EXEO Amp の前面にはステレオ入力端子が付いている。これが AUX2 にあたる。PC や iPod をアンプに繋げて音楽を聞く時に使える (ケーブルは付属していないので買わなきゃだけど)。何気に使い勝手が良い。

EXEO のリモコン。ボリューム調整の他、入力切替がボタン操作一つで出来る。

Tangent Exeo Amp

裏面のスピーカー端子:

Tangent Exeo Amp

スピーカー端子は 2 つある。これは 2 種類のスピーカーを繋げられるということ。リモコンで、出力スピーカーを「スピーカー A」「スピーカー B」「スピーカー A+B」「なし」に切り替えられる。スピーカー端子には裸線のスピーカー・ケーブルを接続できる。バナナ・プラグには対応していない模様。残念。バナナ・プラグ対応でした see clmemo@aka: Tangent EXEO Amp はバナナ・プラグ対応 (動画あり)

実家で使っているスピーカーは QUAD 11L で、入力はバイワイヤリングで受けることになっている。バイワイヤリングとは、スピーカー・ケーブル (ワイヤー) が 2 本 (バイ) 必要ということ。スピーカー端子も通常の 2 個ではなく、4 個になっている。普通のスピーカー・ケーブルは入力 1 つ・出力 1 つだから困る。そこで、QUAD はスピーカー端子間を繋ぐジャンパー棒を用意している。片方のスピーカー端子にスピーカー・ケーブルを繋いだら、その電流がジャンパー棒を通してもう片方のスピーカー端子に流れる仕組み。ただし、スピーカーの力を 100% 発揮させることは出来ない。実はバイワイヤー専用のスピーカー・ケーブルというものがある。入力 1 つ・出力 2 つになっているケーブル。当然値段が張る (ぼくも持っているけど、実家に持って帰っていなかったので今回はそのケーブルを使わずジャンパー棒を使用した)。

さて、tangent EXEO Amp の様にスピーカー出力が 2 つあって、「スピーカー A+B」の選択が出来るとこの問題が解決する。普段のスピーカー・ケーブル (シングル・ワイヤー) を 2 本買ってきてあげればいい。アンプのスピーカー端子 A とスピーカーの片方の端子を繋ぎ、そしてアンプのスピーカー端子 B とスピーカーのもう一方の端子を繋ぐ。アンプのスピーカー出力は「スピーカー A+B」にする。これで安いスピーカー・ケーブルでもバイワイヤリングなスピーカーに対応できる。嬉しいね。スピーカー・ケーブルの長さは同じにするのを忘れないこと。

感想

tangent のアンプは素晴らしい。エージング (ならし運転) は 3 時間程で終わった。

上から下までの音の繋がりが自然で、音に力がある。音の定位はピシリとは定まらないものの、音像はちゃんと浮き上がる。どちらかというと、中域に厚みを持たせた感じ。ぼくは QUAD 11L を Primare I30 (定価 30 万円ほど) で鳴らしていたけれど、Primare I30 と同傾向という感想を持った。Primare I30 を低価格で作って、音場が前に展開する様にしたのが tangent EXEO という感じ (Primare I30 は音場が後ろ側に展開する)。

一番重要なのは、音楽が楽しく聞けるようになったこと。tangent EXEO Amp を選んで良かった。

今年の夏には、バイワイヤリング・ケーブルを持って帰るつもり。これで QUAD 11L の本当の力が発揮されることになると思う。もっと楽しく音楽が聞ける様になることを期待して、今から楽しみ。

No comments:

Post a Comment