2016-06-14

WWDC 2016 - watchOS 3

2016-06-14 (火) に開催された WWDC 2016 で、watchOS 3 が発表された。watchOS 3 のプレビュー版は今日リリース、正式版のリリースは今秋を予定している。

アプリ起動とアプリ・スイッチ

watchOS 3 では、アプリ起動が速やかになる。watchOS 2 と比べると 7 倍ものスピード・アップを図る。

watchOS 3 はアプリ・スイッチャーも提供される。アプリ画面でサイドボタンを押すと、iOS 8 風のアプリ・スイッチャーが現れる。スワイプして別アプリに移ることが可能になる。watchOS 2 ではデジタル・クラウンを押して、アプリ一覧から選び直す必要があった。アプリ・スイッチャーのおかげで、随分と手間が減る。

この他、バックグラウンド・アップデートも可能になるとのこと。

ウォッチ・フェイス

新しいウォッチ・フェイスが登場する。1 つは Numerals と呼ばれるもの。アナログ時計の針と「時 (Hour)」のデジタル表示だけを行なうシンプルなウォッチ・フェイス。もう 1 つは「ミニー・マウス」。おなじみ「ミッキー・マウス」のフェイスに加えてミニーもやって来た。

ウォッチ・フェイス上にアクティビティを大きく表示することも可能になる。デモを見た感じだと、新しいウォッチ・フェイスというより、既存のウォッチ・フェイスの中に「大きなアクティビティ表示」ができるように見えた。

最後にウォッチ・フェイスの切替がスワイプ一つで行なえるようになる。watchOS 2 では、画面をフォース・タッチしないと切り替えられなかった。カスタマイズして自分好みのウォッチ・フェイスを作り上げる、というより、色々なウォッチ・フェイスをシチュエーションに合わせて切り替えて使うことをイメージしているのではないかと思う。

手書き入力

メッセージの返信オプションに「Scribble」という新機能が付く。ウォッチの画面上で手書き入力が出来る、というもの。一文字一文字を認識させてゆく。デモでは英語と中国語の文字入力が行なわれた。アルファベット圏はおおむねサポートするんじゃないかな? 中国語の入力では漢字を描いていたので、日本語もサポートしそうな気もする。期待。

SOS

緊急電話を Apple Watch から行なう機能が追加される。サイドボタン長押しすると、Apple Watch 終了メニューが現れる。そのメニューの中に「SOS」という項目が追加される。これを選ぶと緊急電話番号に電話をかけることが可能。電話番号先は現在地の番号が自動で選ばれるらしい。日本では 110 になるのかな? 119 になるのかな?

Breathe

深呼吸を促す新アプリ。アクティビティ・アプリの「スタンド」に近い。深呼吸をすると、ストレスを減らしたり、体をリラックスさせたりして、長期的な健康に良いらしい。時間は 1 分くらい? 回数は 1 日に何回か? なのかな。

落ち穂拾い

  • Activity Sharing: アクティビティを家族や友達とシェアする機能。モチベーションの維持などに...。メッセージの送信も可能
  • Roll: 車椅子用のアクティビティ
  • コントロール・センター: 新 UI
  • タイマー: プリセット・タイマーをサポート

あとがき

アプリの高速起動がなにより熱い。Apple Watch でアプリを起動すると、待たされることが多かった。そのせいで iPhone から利用なんてこともあった。サクッと起動してくれるなら、使うアプリが増えそう。Swarm とか、Hue とか、タイマーとか。

ウォッチ・フェイスが簡単に切り替えられるようになるのも嬉しい。ぼくは普段ユーティリティをメインに使っているのだけど、休日には気分を変えてモーションやタイムプラスにしている。でも、切替に一手間かかると、ウォッチ・フェイスを変える回数も減っちゃう。その手間が少なくなる、ということで楽しみ。

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