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2010-07-09

IdeaPad S10-3 で PC オーディオ聴き比べ

パソコンから本格的なオーディオ・システムに繋いで音楽を聞く「PC オーディオ」というスタイル。そのスタイルを IdeaPad S10-3 で試してきた。

IdeaPad のやうなネットブックの利点は、ストレージ・サイズが iPod 等に比べて大きいこと。音楽を聴きながら、別の作業も行なえること、などが上げられる。一方、欠点として CD-ROM ドライブを搭載していない (外付け CD ドライブ、USB メモリーからの転送、NAS の活用などでカバー策はある) 点が大きい。

今回は、総括として以下の 4 つの方式で同じ音楽を聴き、どの音質が良いかを比べてみる。

  1. IdeaPad のみ (IdeaPad のスピーカーで音を鳴らす)
  2. IdeaPad + Bluetooth (see clmemo@aka: IdeaPad S10-3 で Bluetooth で音楽を聴く)
  3. IdeaPad + USB DAC (see clmemo@aka: IdeaPad S10-3 と USB DAC で音楽を聴く)
  4. (番考) オーディオ・システム

比較に使う楽曲は The Beatles の「Ob-La-Di, Ob-La-Da」(2009 Remastered, USB mp3 version)。

今回使ったオーディオ機器は以下の通り:

1. IdeaPad のみ

音の歯切れは非常に良い。また、ディスプレーの前で聞くと、左右のスピーカーから聞こえて来るのでステレオ感が高い。

全体的に楽器の音が作りものっぽく聞こえる。ボーカルはエコーがかって聞こえるし、ドラムの音は軽い。楽器それぞれの音がザラザラしていて、アコースティック楽器を鳴らしている感じがしない。

楽器同士の音が混ざり合って良く分からない。もとから伴奏部分を聞かせるつもりはないのかもしれない。しかし、ボーカルだけは他の音に埋もれてしまわないよう工夫されている。

2. IdeaPad + Bluetooth

全体的に音楽がまろやかに聞こえる。キツされが取れたとも言える。

ボーカルはボーカルらしく、楽器は楽器らしい音で鳴るようになった。途中に入るピアノの音色の美しいこと! 伴奏とボーカルのバランスも格段に向上した。

楽器同士でつぶれて聞き取れなかった小さな音も、ちゃんと聞こえるようになった。

アンプのボリュームを随分大きくしないといけない。これはぼくの設定が悪いのかな?

3. IdeaPad + USB DAC

Bluetooth よりも更に高い音質。音楽が更にゆったりと聞こえるようになった。

楽器同士の広がりが出てきた。ボーカルや楽器にニュアンスを感じられる。楽器の音も、より生音に近づいた。

手元に IdeaPad を置いて Bluetooth するのと、IdeaPad と USB DAC を繋いで iPhone の Remote アプリで操作するなら、圧倒的に後者が良い。

4. (番外) オーディオ・システム

今までは UBS 版の mp3 を鳴らしていたが、番外編として同じ楽曲を CD でも再生してみる (もちろん 2009 年リマスター版)。

音楽にスピード感、力強さ、解像度が加わった。特にボーカルの力強さは音楽を聞いてて楽しくなる。

20 年前とはいえ 50 万円代の CD プレーヤーと、優秀とは言え 2 万円弱の DAC を比べるのは酷ということでせう。USB DAC には更に上もあって、10 万円代、20 万円代、50 万円代、100 万円代と天井は高い。PC オーディオは手軽さと使い勝手の良さが何と言ってもウリなので、最初から高い外付け DAC を買う必要もない。音楽を聞いてて、もう少し上を目指したいと思った時にランク・アップを目指すのが適当と思われる。またその場合、DAC からではなくスピーカーから買い替える方が良いかもしれない。

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