10 万円代の CD プレーヤー比較 その 1、その 2 の続きにして最終回。「このエントリーを読む前に...」、「エントリーについて」及び「試聴ディスク」はその 1 のエントリーを参照のこと。
試聴機器
試聴は、Refino & Anhelo で行なった。
試聴機器は、アンプに Primare I21 を、スピーカーに Vienna Acoustics の T3G を使った。
PRIMARE I21 インテグレーテッドアンプ プライマー [185,000 円]
Vieena Acoustics Model T-3G-PB(ピアノブラック)・ペア スピーカー ウィーンアコースティック [528,000 円]
CD プレーヤーの比較
CD プレーヤーの中には第二回で比較対象にした CD プレーヤーも含まれている。一応、最有力候補なだけに、聞き比べないと...
PRIMARE CD21 CDプレーヤー プライマー [180,000 円]
音場は左右に広いが、奥行きをそれほど感じない。音像定位は明快。解像度は少し低め。音は清涼なタイプ。低域が強めに感じる。
- ATOLL CD100S [178,500 円]
空間表現能力が高い。左右に広いだけでなく、奥行きがある。解像度は Primare CD21 より高め、というか普通。Primare との大きな違いは音の質。Primare が清涼なのに対して、ATOLL は熱い。これはお国の違いか? (Primare はスウェーデン、ATOLL はフランス。いや、きっと関係ない!)。Primare より、細やかなニュアンスを表現する。
三回目の比較試聴での最有力候補。
YBA CDプレーヤー YC201 CD [267,600 円]
軟らかめの表現で、音が薄い。ATOLL を聞いた後だけに、余計そう思うのだらう。奥行きの表現能力は高い。
特に目立つ良さはないものの、欠点もない。全体のバランスが良い。そう、欧州版の Marantz といった感じか (YBA はフランスのブランド)。
液晶で画面を表示している。他の CD プレーヤーに比べて先進性を感じるが、展示品で多くの人が触ったためか、操作レスポンスが悪かった。
- Audio Analogue PRIMO CD VT [186,900 円]
友達に勧められ、懇意にしているオーディオ屋さんにも勧められ、かなり興味を持った Audio Analogue。置いてる店が少ないのが玉に瑕。
デザインはとてもシンプル。再生ボタンと停止/取り出しボタンの 2 つしかボタンがない。他の操作はリモコンで行なう。で、肝心のリモコンがない! 比較試聴で使う曲は 4 曲目なんだけど、それまでずっと待つ元気はなく、結局試聴せずに帰った。とても残念。
あとがき
第三回の試聴はたった 4 機種 (実質 3 機種) しか比較試聴できなかった。
最初、店員に 6 機種くらいを指定して比較試聴したい旨を伝えたのだけど、最初の Primare を聞いている途中で店員がどこかへ行ってしまった。曲を聞き終えて、CD プレーヤーを変えてもらおうと思ったら、店員がいないので大弱り。フロアを探して、カウンターに戻ってた店員を見つけた。CD プレーヤーを ATOLL に変えてもらい試聴していたら、店員再び失踪。今度はフロア中探しても、どこにもいない。たまたま階段を上がって来た別の店員 (試聴は二階でやっていた) にお願いして YBA に切り替えてもらう。その後、Audio Analogue を聞こうとしたらリモコンがない。三度、店員を探して聞いてみたら、リモコンは出していないという。それは残念、と他の機種に目を移していたら、他の場所で他の人が本気 (?) の試聴を始めた。こちらは即決購入する客でもない候補選びの段階だし、残る機種は参考程度に聞いてみやうと思ってたもの (例えば QUAD とかね) なので店を後にした。
さんざな比較試聴だったけど、成果はあった。ATOLL の CD プレーヤーと出会えたこと。
家のシステムとの相性もあるから、Myryad, Primare, ATOLL の三機種あたりをお店に頼んで借し出しをしてもらう。その中で一番良いものを選ぶとしやう。
10 万円代 CD プレーヤー購入の計画は、遂に第二段階へとさしかかる。しかし、その計画は思わぬ頓挫を迎えることになる。。。
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