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2011-06-20

新 ViV Lab 試聴室を訪問した

2011-06-12 (日)、友人と一緒に ViV Laboratory の試聴室を訪問した。目的は ViV Lab が開発したトーンアーム「Rigid Float」の試聴。友人が興味を持ったので、(何度か ViV Lab にお邪魔したことのある) ぼくが日取りをセッティングすることになった。そういうわけで、今回の訪問、ぼくは黒衣に徹した (※トーンアームは LP プレーヤーの部品の名称。ぼくは LP 関係に手を出していないので難しいことは分からない...)。

ViV Lab を最後に訪ねたのは、2009 年の 12 月のこと。当時、ViV Lab は横浜は中華街近くのマンションの一室にあり、試聴室は部屋の一部を試聴用に転用しているものだった。大手メーカーの様に専用の試聴室でない代わりに、「自分の部屋に入れた時」の音が想像しやすい試聴室だった。

新試聴室

その後、ViV Lab は鎌倉市に引越した。新しい試聴室に行くのは今回が初めて。

大船駅からバスに乗り、約 20 分。「半僧坊下」で降車する。ViV Lab に電話すると、ViV Lab の中の人が迎えに来てくれた。降車場から試聴室までは、歩いて五分とかからない。

戸を開けて中に入り、細い通廊を抜けると試聴室があった。

ViV Lab - 試聴室

床は大理石 (本物じゃないと思うけど)。部屋の壁は全体がコンクリートの打ちっぱなし。天丼は吹抜けになっいる様で、かなり高い。スピーカーを囲う様に、階段状のステージが展開する。写真には二段分しか写っていないけれど、実際はもっと多い。ちょっとしたアリーナの様にも見える。

以前の試聴室では、音量を大きくすると床がビリビリと震えた。「大理石にコンクリート! これなら部屋が鳴ることはないでしょう」と言うと、「ステージ状の木の部分が鳴っちゃうんですよ」とのこと。部屋造りは難しい。ちなみに、今回の試聴でそこまでの大音量を鳴らすことはなかった。

さて、ViV Lab のオーディオ・システムを聞いてみる。ViV Lab は三種類のスピーカーを発売しているが、今回使ったのは一番高い Evanui Signature (ペア・420 万円)。

オーディオの良さは、「部屋が 6 割、システム 4 割」なんて言われたりもすれけれど、Evanui もその例に洩れない様子。前回聞いた時は、低音がブーミーだったけれど新試聴室ではその傾向がなくなり、スマートに音が出ていた。その丁寧さが、少し迫力不足な感じもした。もう一点、Evanui は音場表現が素晴らしい。旧試聴室は部屋が狭かったので、部屋全体にオーケストラが展開していた。一方、新試聴室は部屋が大きくなった分、相対的にスケール感が小さくなった様に感じた。低音も音場表現も、新試聴室の方が良いのだけれども、旧試聴室との印象の違いにとまどった。

また、2009 年 12 月から比べて、Evanui Signature にも色々と手が加えられている。今回、「音が良くなった」のが新試聴室のおかげなのか? 新しい変更のおかげなのか? が分からなかった。ちと残念。

旧試聴室以来 ViV Lab を訪ねていない方は、まず試聴室による音の変化を知るためだけでも、ViV Lab を訪問する価値があると思う。

試聴ディスク

友人持参の LP を中心に試聴。バッハの無伴奏パルティータをグリュミオーが演奏したものとか色々と。

久し振りに聞く Evanui Signature。新試聴室でどう鳴るかをちゃんと測りたいところだったけれど、他人のディスクじゃ分かりづらい。一枚だけは自分が聞き込んだ CD を持って行くべきだったと反省した。

あとがき

この他にも、ブログには (まだ) 書けないことを沢山話した。というか、ブログに書けない話題の方が多くて困った。

結局、ViV Lab の新試聴室に関するレビューで落ち着かせた。興味を持った方は、遠いけれど ViV Lab を訪ねてみては如何か。

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