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2008-07-17

Emacs 23.0.60 で T-Code の補助入力機能を使うための準備

Emacs の開発版 (23.0.60 ブランチ) で T-Code (v2.3.1) を使おうとすると、

  • 部首合成変換が使えない
  • 交ぜ書き変換が使えない

という不具合に直面する。

原因は、Emacs 23 が UTF-8 ベースになったため。対策は、部首合成変換辞書・交ぜ書き変換辞書の文字コードを EUC から UTF-8 に変えて、ソートし直す。以下、具体的な手順を書きませう。

T-Code のデータ・ディレクトリーを探す

まず、辞書データを保存してある場所を特定する。

Emacs でコマンド「C-h v tcode-data-directory」を実行。そこに書かれている場所が、T-Code のデータ・ディレクトリーになる。

部首合成変換の対策

  1. T-Code のデータ・ディレクトリーの中から、「bushu.rev」ファイルを開く
  2. ファイルの文字コードが UTF-8 にする。次のコマンドを実行「C-x RET f utf-8」。
  3. ファイルをソートし直す。次のコマンドを実行「C-x h M-x sort-lines」。
  4. ファイルを保存してお終い。

交ぜ書き変換の対策

  1. T-Code のデータ・ディレクトリーの中から、「mazegaki.dic」ファイルを開く
  2. ファイルの文字コードが UTF-8 にする。次のコマンドを実行「C-x RET f utf-8」。
  3. ファイルをソートし直す。次のコマンドを実行「C-x h M-x sort-lines」。
  4. ファイルを保存してお終い。

あとがき

このエントリーは、[tcode-ml:2704] を参考にして書いた (Thanks: 矢木さん)。

今更ながらにこんなエントリーを書いたのは、先日、ようやっと Emacs-23.0.60 を自宅で使い始めたから。まさか、T-Code を使えなくなると思ってなくって、大いにあせった。そして、T-Code ML に助けられた。

それで、これを機に、T-Code の開発をコミュニティ・ベースに移行したいと提案している。今まで開発者一人に、おんぶにだっこだったので、少しでも負担を減らせれればと思う。Emacs 23 対応についても、行なえたらと思ってる。

4 comments:

  1. googleで検索してこのページに辿りつきました。
    まさに同じ問題で困っていたので助かりました。
    どうもありがとうございます。
    一つだけ、bushu.revではなくbushu.dicではないでしょうか。

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  2. どうも、こんにちは。
    おそらく T-Code ML でご存じの方の一人とお見受けしますが...
    こんな記事ですが役に立って良かったです。

    bushu.rev, bushu.dic についてはどっちだったか覚えていません。すみません。最近、体調が少し戻って来たので、時間が取れたら見てみます。

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  3. 助かりました。

    部首変換に関しては、実行時にはbushu.expandとbushu.index2とを使うようですが、bushu.revを元に作っているので、bushu.revだけ直してあげれば、後の二つのファイルは最初に使うときに再生成してくれるようです。

    最近の Debian やら Ubuntu やらのパッケージでも UTF-8 に直っていないようで、バグ上げないとダメかな。

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  4. gitster さん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。

    最新の Emacs (Linux パッケージ) に tc2 は対応していないので、なるべく早いバグ・フィクスが必要と思っています。

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