お昼に本屋に行って「Binary Hacks」を買った。
「Binary Hacks」は、低レイヤー・プログラミングをテーマにした一冊。といっても、アセンブリや機械語をバリバリ解説する本じゃない。でも、C 言語や Java のプログラミングをメインにした本でもない。その中間がこの本のターゲット。具体的には、ライブラリー、オブジェクト・ファイル、バイナリー・ファイルの扱い方とか、システム・コールやメモリー・リーク、最適化、ビット演算。そんなトピックを、集めた本。
書いてる人達も半端ない (Namazu の高林さんとか、Debian の鵜飼さんとか) し、ネットでも話題になってたので、物欲が刺激された。巷では、11/10 頃からフライング発売されてたみたいだけど、ぼくの近所には見当たらなかったので発売日 (2006-11-14) に購入。これから、ちょこちょこと読んでくつもり。
Dwarf と Elf
一点だけ突っ込みを。Hack #2 (p.4) の DWARF の解説。DWARF および ELF という名前は指輪物語との関係が疑われる
とある。
ファンタジー・ファンから言わせてもらえれば、ドワーフ (dwarf) もエルフ (elf) も、昔からの種族で「指輪物語」のオリジナル・キャラクターではない。例えば、白雪姫に出てくる 7 人の小人はドワーフだし、イングランドやスコットランドのバラッドにはエルフが度々現れている (グリーン・スリーブスのあの不思議な問いかけも、エルフによるものとの説がある)。だから、Dwarf や Elf という名前だけで「指輪物語」に結び付けるのは早計でせう。
たとえて言えば、透明マントからハリー・ポッターとの、空飛ぶ箒から魔女の宅急便との、フォーンからナルニア国物語との関連を疑うやうなもの。
指輪物語との関連を疑うなら、ホビット (Hobbit) やエント (Ent) といったキーワードでもないとね。
Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選
高林 哲 鵜飼 文敏 佐藤 祐介
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