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2006-10-04

旧 Google Reader に戻る方法

Revert to previous versionGoogle Reader のコアなファンの中には、旧ユーザー・インターフェースの方が良かったという人もあらう。そんな人の為に、Google は、旧インターフェースへ戻る方法も提供している。

Settings > Preferences タブから、「Revert to previous version」ボタンをクリック。

旧ユーザー・インターフェースから新バージョンへは、画面上部に「Switch to new version」というリンクがあるので迷わないでせう。

本当は、新ユーザー・インターフェースから旧版へも、同じやうなリンクを Greasemonkey で作らうと頑張ったのだけど、力不足で出来なかった。

なお、この旧ユーザー・インターフェースは、期間限定とのこと。新旧 Google Reader の HTML 構造は大分変わっているので、共存は難しいのかもしれない (Expanded view と List view は、同じ HTML 構造で提供されてる)。

少し長いあとがき

ここ数日、新旧の Google Reader を試してみて、ぼくは旧ユーザー・インターフェースに戻ってしまった。理由は、新しい Google Reader はフィードを読むのに (旧版に比べて) 疲れるから。疲れる原因は、記事を読む集中力が、新しい Google Reader では削がれてしまうから。

最初は、サイドバーのフォルダー・ナビゲーションが邪魔なのかと思った。それでフォルダー・ナビゲーションを隠してみた。けれど、まだダメ。疲れることは少くなったけど、フォルダー・ナビだけが原因じゃなかったらしい。

旧ユーザー・インターフェースには、記事を集中して読むことに革新的だった。

ぼくはそのポイントは 3 つあると思う。

  1. 表示する記事は一つだけに絞ること (他の記事を視界に入れさせないことて、集中力を削がない)
  2. 視線の移動は、同じにすること (旧 UI は、次の記事を常にページのトップに表示することで、ユーザーの視線の移動を機械的にして、どこに視線を移すかという余計な考え事をユーザーに与えない)
  3. スペース・キーだけで読むこと (「読む」作業において、ユーザーはスペース・キーだけを押せばいい。リアクションを取る時だけ、「s」とか「l」とか押す)

新 UI でのフォルダー・ナビゲーションは記事ではないけど、1. に反する。

Expanded View では、常に他の記事が目に入って集中を欠く。また、フォーカスが次の記事に勝手に移ってしまうのも困ったもの。フォーカスを移って、その記事が既読になると、その記事を読まないといけないような強迫観念を受けてしまう。複数の記事を一括表示するツケがここに現れる。これは、Expanded view だけじゃなくて、Bloglineslivedoor Reader にも同じことが言えるのだけどね :p。大体、こういった UI が良ければ、旧 Google Reader のユーザーは、livedoor Reader や Bloglines を選んでたと思うな...。

List View で問題になるのは、視線の移動とショートカット・キー。List View だと、記事をリストのその場で開くか、リストのトップで記事を開くか、の二通りの挙動を示す。前者は記事が短い場合、後者は記事が一ページに収まらない程長い場合の挙動。記事を開くまで、読者はどちらに視線を動かせばいいのか予測がつかない。これは旧 UI を使い込んでると、かなりフラストレーションがたまる。

それと、ショートカット・キー。記事を読み進めるのに、「スペースキー」と「j」キーを使い分けなきゃいけない。とっても面倒。

ショートカット・キーには、スターを付ける「s」やタグを付ける「t」などもあると、おっしゃるかもしれない。でも、そういう操作は、「読む」思考を止めて行なう行為。だから気にならない。困るのは、「読む」という行為中に、「スペース」か「j」かという「読む」ことには直接関係のない判断をしなくちゃいけないこと。

まぁ、そんなわけで、ぼくは旧 UI の方が優れていると思う。

新 UI にも良い点はあるので、できれば旧 UI 残すという方向性を期待するけど、どうだらうね。

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