Google が、自社のエンジニアに対して就業時間の 20% を個人的な開発に当てるよう推奨していることは、よく知られている。いわゆる 20% タイム (20 percent time) と呼ばれる制度ですな。例えば Gmail や Google News が、20% タイムの成果物 (らしい)。
けれど、どうやって 20% タイムで作った成果が Google の正規リリースに組み込まれていくのか? その詳細は語られてこなかった。
この度、Google の公式ブログで、20% タイムによる成果が Google Reader に取り込まれたその過程が一本の記事になっている。ちょいと概略を意訳してみやう。例によって、訳文は「ですます体」。
Alex K. の物語
私は Gmail のキーボード・ショートカットが本当に好きです (Google Reader で動くショートカットもね)。しかし、Google Reader で私は記事の全セクション (訳注: 左レンズ部分に表示されている記事リスト一覧) をスキップするために、「n」キーをすり減らしています (「n」キーはブラウズ部分をアイテム一つ分下げます)。スクリーン上には、ページをスクロール・アップもしくはスクロール・ダウンするボタンがありますが、私はキーボード・ショートカットも用意されていればいい (nice) だろうと思いました。Greasemonkey や firefox 拡張を使ってそれらを実現することは出来ましたが、それでは私自身と私のブログを読んでくれている数人の人しか恩恵に浴せません。
そこで私は、Google Reader チームにメールを送りました。彼らがキーボード・ショートカット機能を加えてくれるのではと願ってです。チームはすぐに返事をくれました。そして私自身がショートカットを (Google Reader に) 追加するのが、いかに簡単か教えてくれたのです。彼らの言う通り、簡単でした。というのも、内部ドキュメントは親切で、コードは連携し易く (easy to work with?) 書かれていたからです。私の変更点は一度レビューされた後、Google Reader に取り込まれました。
あとがき
Google にあっては、他プロジェクトのコードも (プロジェクト外の人が) 読めること。そして、一度のコード・レビューで、他の人の成果が取り込まれることが分かる。雰囲気として、Open Source Software の開発に近いのかな。
興味のある方は、是非原文に当たって下さいまし。
そうそう、Google Reader で「Shift+N」「Shift+P」もお試しあれ。
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