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2006-04-01

Google Romance -- 恋人検索

Google が Google Romance をリリースした。

かねてから、ぼくは友人に熱く語っていたことがある。それは「Google が恋人検索を始めたら、とんでもないことになる」というもの。友人は「それは出会い系サイトと変わらないんじゃないか?」と言う。確かに目的は同じだけれど、ぼくは強く反論する。「恋人検索は究極のパーソナライズド検索なのだよ!」と。

考えてもみて欲しい。実生活でどうやって人を好きになったろう。趣味が合う。性格が合う。顔が好み。そんな所から興味を持ち、実際に会って話してデートをして「楽しい」と思える相手と付き合いたいと願わないか。付き合うことになれば、収入差、学歴差、お互いの距離、親族関係も気になってこよう。自分は気にしなくても、相手が気にするようなら上手くいかないでせう。こういった情報は、フォームを埋めるだけで伝わるものじゃない。

つまり、本当に「恋人検索」を行うには、ユーザーの正確なパーソナリティーを把握する必要がある。ネットを使えば、検索履歴、ウェブの閲覧履歴、購売履歴、ブログの内容 etc... からかなりの情報を得ることができる。

でも、ぼくは今のネットにそういうことは出来ないと思ってる。これから先、生まれた時からインターネットが身近にあってあらゆる履歴が残り、誰もが GPS 付き端末を持ち運んで位置情報がトラックされ、クレジット・カードに個人情報が、商品な商品タグが付いて購売履歴がコンピューターに記録され、プライバシーの問題が解決して初めて「恋人検索」に必要なパーソナリティーが手に入るようにならう。そこから更に、恋人として「合う」相手を見付けるアルゴリズムをどうすればいいか。せっかち同士で上手くいく例もあれば、せっかちさんとおっとりさんで上手くいく例もあるから、これはとても難しい。

今回の Google Romance はエイプリル・フール・ネタということで、ぼくの思い描いたものではなかったのだけど、究極のパーソナライズド検索「恋人検索」が出来たら面白いだらうなぁ。100 年経っても、きっとできなさそう。。

蛇足ながら、「恋人検索」ならぬ「Employee 検索」なら実現の可能性はあるんじゃないかと思う。つまり、Job 検索の逆で、企業が被雇用者を探すというもの。やることは「恋人検索」と同じ (ただし、必要な情報は「恋人検索」の場合より少い)。ベンチャーでは、採用応募した人のブログを読んで参考にする場合もあると聞くけど、それを逆にして企業側の求めるタイプのブログを書いてる人を探すみたいな...。今、ヘッドハンティングするために人の手で調べてることを、アルゴリズムに任せてしまう。20 年位い頑張れば、できないことはないかもしれない。

2 comments:

  1. ちゃめ=Kamimuraです。
    "Google Romance"、見に行きました。
    エイプリルフールの冗談としては、手が込んでますね。
    信じる人もいるのでは?と思ってしまいました。
    "Post Your Google Romance Profile"をクリックして初めて、「エイプリルフール」である事を確認できました(笑)。

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  2. この手の込りようは、流石 Google ですよね。
    信じるか信じないか。微妙な線引きの中で楽しめる作品を作ってくれる所がよいですね。

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