Emacs 用の郵便番号変換パッケージ ja-post の最新版 ver. 1.2 を公開しました。
ja-post は Emacs 専用の郵便番号変換パッケージで、「カーソル手前の 7 桁郵便番号を住所に変換」することができる。変換用の辞書は郵政公社の辞書を独自形式に変換したもの。パッケージには変換用の ruby スクリプトも含まれているけれど、変換済の辞書も配布しているのでそちらを使うのがお勧め。
インストール
パッケージと辞書をダウンロードしたら、解凍して make install。
$ tar xzvf ja-post-1.2.tar.gz $ tar xzvf ken_all.tar.gz # make install
.emacs に次のコードを追記でお終い。
(autoload 'ja-post-number "ja-post" "Search post number backward and insert address." t) (autoload 'ja-post-number-replace "ja-post" "Search post number backward and replace it with address." t) (autoload 'ja-post-interactive "ja-post" "Put address interactively." t)
コマンド ja-post-number の使い方
README からの抜粋。
郵便番号の後ろで M-x ja-post-number するとカーソル位置に住所が挿入されます。 (-!- はカーソルの位置です) 1640003-!- => 1640003東京都中野区東中野-!- 郵便番号の 3 桁目と 4 桁目の間にはハイフンが入っていてもかまいません。 164-0003-!- => 164-0003東京都中野区東中野-!- カーソルと郵便番号の間には、任意個のスペース・タフ・改行を含む事が出来ます。 164-0003 -!- => 164-0003 東京都中野区東中野-!- 数引数 (C-u) を取ると、挿入ではなく郵便番号との置換として動作します。 164-0003 -!- => 東京都中野区東中野-!-
コマンド ja-post-number-replace は数引数付き ja-post-number (C-u ja-post-number) のエイリアス。
新コマンド ja-post-interactive
ver.1.2 で新しく追加したコマンド。M-x ja-post-interactive するとミニバッファーに
Post number:
と出るので、郵便番号を入力する。7 桁入力しなくてもその番号までで決定される住所が挿入される。RET で確定。
このコマンドは pocari.org さんの Ajax を使った郵便番号検索に触発されて作った。 実は彼のブログにもコメントを入れているのだけど、当時 (2005-03) ぼくは Ajax を理解していなかった。というより、Ajax でツールを作ろうというプログラマーの心理を理解していなかった。それはもちろん、自分が Ajax なツールを作っていなかったのが原因。最近、Ajax 風なコードを書くようになって、ようやっと (半年遅れで) cl.pocari.org さんのやりたかったことがわかるようになった。わかるようになると自分もやりたくなるわけで、二番煎じもつまらん、と Emacs バージョンにあたる郵便番号検索を作ってみた次第。言われてみると Ajax 風なコマンドだと思いませんか?
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