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2005-12-04

Emacs 用郵便番号変換 Ja-post 1.2 リリース

Emacs 用の郵便番号変換パッケージ ja-post の最新版 ver. 1.2 を公開しました。

ja-post は Emacs 専用の郵便番号変換パッケージで、「カーソル手前の 7 桁郵便番号を住所に変換」することができる。変換用の辞書は郵政公社の辞書を独自形式に変換したもの。パッケージには変換用の ruby スクリプトも含まれているけれど、変換済の辞書も配布しているのでそちらを使うのがお勧め。

インストール

パッケージと辞書をダウンロードしたら、解凍して make install

$ tar xzvf ja-post-1.2.tar.gz
$ tar xzvf ken_all.tar.gz
# make install

.emacs に次のコードを追記でお終い。

(autoload 'ja-post-number "ja-post" "Search post number backward and insert address." t)
(autoload 'ja-post-number-replace "ja-post"
          "Search post number backward and replace it with address." t)
(autoload 'ja-post-interactive "ja-post" "Put address interactively." t)

コマンド ja-post-number の使い方

README からの抜粋。

  郵便番号の後ろで M-x ja-post-number するとカーソル位置に住所が挿入されます。
  (-!- はカーソルの位置です)

     1640003-!-

  => 1640003東京都中野区東中野-!-

  郵便番号の 3 桁目と 4 桁目の間にはハイフンが入っていてもかまいません。

     164-0003-!-

  => 164-0003東京都中野区東中野-!-

  カーソルと郵便番号の間には、任意個のスペース・タフ・改行を含む事が出来ます。

     164-0003             -!-

  => 164-0003             東京都中野区東中野-!-

  数引数 (C-u) を取ると、挿入ではなく郵便番号との置換として動作します。

     164-0003             -!-

  => 東京都中野区東中野-!-

コマンド ja-post-number-replace は数引数付き ja-post-number (C-u ja-post-number) のエイリアス。

新コマンド ja-post-interactive

ver.1.2 で新しく追加したコマンド。M-x ja-post-interactive するとミニバッファーに

Post number: 

と出るので、郵便番号を入力する。7 桁入力しなくてもその番号までで決定される住所が挿入される。RET で確定。

このコマンドは pocari.org さんの Ajax を使った郵便番号検索に触発されて作った。 実は彼のブログにもコメントを入れているのだけど、当時 (2005-03) ぼくは Ajax を理解していなかった。というより、Ajax でツールを作ろうというプログラマーの心理を理解していなかった。それはもちろん、自分が Ajax なツールを作っていなかったのが原因。最近、Ajax 風なコードを書くようになって、ようやっと (半年遅れで) cl.pocari.org さんのやりたかったことがわかるようになった。わかるようになると自分もやりたくなるわけで、二番煎じもつまらん、と Emacs バージョンにあたる郵便番号検索を作ってみた次第。言われてみると Ajax 風なコマンドだと思いませんか?

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