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2005-11-10

AUCTeX のインストール (非特権ユーザーの場合, 2005/11)

CVS AUCTeX を一般ユーザー権限でインストールできないとのコメントがあったので試してみた。

$ cd auctex
$ ./autogen.sh
$ ./configure --prefix=$HOME/local
$ make
$ make install

以上のコマンドを実行すると確かにエラーになる。

解決策

configure で以下のオプションを加えると make install が通るはず。ここでは *.el ファイルを ~/local/site-lisp/auctex 以下にインストールするものとしている。

$ ./configure --prefix=$HOME/local --with-lispdir=$HOME/local/site-lisp --without-texmf-dir

--without-texmf-dir を指定すると、preview-latex 関連の sty ファイルも ~/local/site-lisp/auctex 以下にインストールされる。もし別の場所にインストールするなら、--with-texmf-dir=/path/to/your/texmf をかわりに指定する。

.emacs の設定

load-path--with-lispdir で指定した path を加える。また、info も ~/local/info 以下にインストールされているので、これも Info-directory-list に加える。AUCTeX と preview-latex と日本語の設定を加えると .emacs は次のようになる。

;;
;; Load path and Info path
;;
(add-to-list 'load-path "~/local/site-lisp/")
(eval-after-load 'info
  '(add-to-list 'Info-directory-list "~/local/info/"))

;;
;; AUCTeX (including preview-latex)
;;
(load "auctex.el" nil t t)
(load "preview-latex.el" nil t t)
;;
;; Automatic Parsing of TeX files.
;;
(setq TeX-parse-self t)  ; ファイルを開いた時に自動パース
(setq TeX-auto-save  t)  ; パースしたデータを保存する
;;
;; Japanese TeX
;;
(setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode)

load-path に追加するのは ~/local/site-lisp。AUCTeX 関連のファイルはほとんど ~/local/site-lisp/auctex 以下にあるけれど、tex-site.el (auctex.el の中で呼ばれる) の中で load-path が定義されているので、~/local/site-lisp/auctex を load-path に追加する必要はない。

非特権ユーザーでのインストールはこれで成功するはず。ただ preview-latex が通るかどうか試してないので、成功したらコメント下さい。

2 comments:

  1. 早速試してみました。

    うまく行きました。
    preview-latex も、通りました。

    色々 TeX を作ってみます。

    ありがとうございました。

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  2. preview-latex も通ったと聞き、ホッとしました。

    AUCTeX は、TeX と Emacs 両方のシステムに依存しています。そのため、TeX は /usr 以下に、Emacs は /usr/local 以下にインストール (またはその逆) とする時に、無用な混乱をさけるため、各々 --with-lispdir と --with-texmf でインストール場所を指定するようにしよう。という議論があったように思うのですが、何分数か月前のことなので記憶が曖昧です。スミマセン。

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