CVS AUCTeX を一般ユーザー権限でインストールできない
とのコメントがあったので試してみた。
$ cd auctex $ ./autogen.sh $ ./configure --prefix=$HOME/local $ make $ make install
以上のコマンドを実行すると確かにエラーになる。
解決策
configure で以下のオプションを加えると make install が通るはず。ここでは *.el ファイルを ~/local/site-lisp/auctex 以下にインストールするものとしている。
$ ./configure --prefix=$HOME/local --with-lispdir=$HOME/local/site-lisp --without-texmf-dir
--without-texmf-dir を指定すると、preview-latex 関連の sty ファイルも ~/local/site-lisp/auctex 以下にインストールされる。もし別の場所にインストールするなら、--with-texmf-dir=/path/to/your/texmf をかわりに指定する。
.emacs の設定
load-path に --with-lispdir で指定した path を加える。また、info も ~/local/info 以下にインストールされているので、これも Info-directory-list に加える。AUCTeX と preview-latex と日本語の設定を加えると .emacs は次のようになる。
;; ;; Load path and Info path ;; (add-to-list 'load-path "~/local/site-lisp/") (eval-after-load 'info '(add-to-list 'Info-directory-list "~/local/info/")) ;; ;; AUCTeX (including preview-latex) ;; (load "auctex.el" nil t t) (load "preview-latex.el" nil t t) ;; ;; Automatic Parsing of TeX files. ;; (setq TeX-parse-self t) ; ファイルを開いた時に自動パース (setq TeX-auto-save t) ; パースしたデータを保存する ;; ;; Japanese TeX ;; (setq TeX-default-mode 'japanese-latex-mode)
load-path に追加するのは ~/local/site-lisp。AUCTeX 関連のファイルはほとんど ~/local/site-lisp/auctex 以下にあるけれど、tex-site.el (auctex.el の中で呼ばれる) の中で load-path が定義されているので、~/local/site-lisp/auctex を load-path に追加する必要はない。
非特権ユーザーでのインストールはこれで成功するはず。ただ preview-latex が通るかどうか試してないので、成功したらコメント下さい。
早速試してみました。
ReplyDeleteうまく行きました。
preview-latex も、通りました。
色々 TeX を作ってみます。
ありがとうございました。
preview-latex も通ったと聞き、ホッとしました。
ReplyDeleteAUCTeX は、TeX と Emacs 両方のシステムに依存しています。そのため、TeX は /usr 以下に、Emacs は /usr/local 以下にインストール (またはその逆) とする時に、無用な混乱をさけるため、各々 --with-lispdir と --with-texmf でインストール場所を指定するようにしよう。という議論があったように思うのですが、何分数か月前のことなので記憶が曖昧です。スミマセン。