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2005-08-29

「すみけんたろう」の CSS 本

HTML には文書構造を、CSS にはデザインを。これが、最近の W3C の方針。このブログもできる限り、その理念に沿おうと頑張ってる。

すみけんたろうの 「スタイルシート Web デザイン」

僕 が文書構造とデザインの分離について知ったのは、すみけんたろう氏の「スタイルシートWebデザイン」からだった。この本は凄かった。とにかく CSS (Cascading Style Sheet) の目的と理想を追いかけていた。当時 CSS を不完全にしかサポートしないブラウザーの多かった中にあって、CSS の普及のためにも「標準」に則った CSS デザインを勧めていた。巷には、HTML のデザイン本が溢れていたけど、一線を画していた。HTML や CSS のリファレンスやクックブックになるまいという、気概を感じた。CSS の解説書にして、唯一思想を語っていたような気がする。

でも、志が高すぎたのか。読者に媚を売らなかったせいか。それとも、分かりにくい目次とおざなりな索引のせいか (僕は、コレが一番の原因だと思ってる。とにかくリファレンスとして使い辛かった)、「スタイルシート Web デザイン」は絶版になってしまった。

僕が絶版を知ったのは [2003-07-01]。すみ氏のウェブページを見つけたときだった。すみ氏のウェブページには、本の原稿が公開されていた。

まき氏バージョン

さて、先日、久方ぶりにすみ氏のウェブページを覗いてみて驚いた。なんと、まき氏による HTML 版へのリンクが貼ってあった。

まき氏のウェブページができたのは [2003-07-29]。僕がページをチェックしてから、ほぼ一ヵ月後。ニアミスで、出会うのが 2 年も遅れてしまった。でも、知ってしまったからには紹介せねばなるまい。というわけで、この記事を書いた。

も ともと、この本はリファレンスや Tips というより、「CSS 斯くあるべし」を語った本。古くなろうはずが無い。執筆当時、勧告になった CSS2 は、未だフルサポートされたブラウザーが無いほど。ぜひ CSS を勉強し始める人に、そして、CSS の「使い方」だけ知ってる人に読んで欲しい。

2 comments:

  1. ちゃめ=kamimuraです。

    是非一度、見に行ってみます。
    いつも貴重な情報、ありがとうございます。

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  2. まるまる一冊分あるので、時間に余裕がある時にどうぞ ;)

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