2010-10-14

GDD2010 -- 基調講演

Google Developer Day 2010 Japan の基調講演は、3 つの話題がメインだった。

  1. Google Chrome & HTML5
  2. Android
  3. Cloud Platform

以下、簡単にメモをまとめる感じで。。。

Google Chrome & HTML5

HTML5 は今までの HTML と違う。今まではウェブ・ページを作るためだけの仕様だったものが、ウェブ・アプリケーションを作る仕様へと進化している。すなわち、今までの HTML では出来なかった

  • ハードウェアとの連携
  • ハードウェア資源の活用

が HTML (及び JavaScript) から可能になる。

HTML5 は W3C という規格団体が作成しているが、そのドラフトを作っているのは Google や Apple, Opera, Mozilla そして Microsoft を始めとした各企業。Google も Google Chrome で先進の HTML5 仕様をどんどんサポートしていく。

HTML5 を使って新しく出来るやうになる技術が簡単に紹介された。

  • 加速度センサーへのアクセス (ノート PC の傾きを加速度センサーを通じて CSS の transform に渡すデモあり)
  • マイクへのアクセス (音声認識デモあり)
  • GeoLocation
  • File System API

DOM のイベント・リスナーにセンサー情報を直接渡せるのは便利そう。

Chrome Web Store

今秋リリースされる Google のサービス。Vector のウェブ・サービス版。

ウェブ・サービスを一か所に集め検索性を向上させる。有償サービスへの課金システムを Google が肩代わりして、サービス提供者の開発費を抑えるとともに、ユーザーにはどのサービスにどれだけお金をかけているか一覧する機能を与えるものと思われる。

詳細は不明。秋のリリースを楽しみにするしかないかな...

Android

Android が世界でどれ位いメジャーになっているかの具体的な数字を教えてくれた (書きとめられず...)。

最後は日本の「日本Androidの会は素晴らしい、と閉じられた。

Cloud Platform

Google App Engine のお話。作る・管理する・スケールするのが楽なシステムです、とのこと。

Google 日本語入力

Google 日本語入力のソースコードは Mozc という名前でオープン・ソース化されている。そして本日、Mac OS 版のソースコードも公開した、とのこと。

オーディオ・オフ会 けろさん邸訪問

最近、Twitter で知り合ったkerberos104さんこと「けろちゃん」さん (以下 けろさん) がオーディオも滅法強いということで、2010-10-10 (日) にお宅を訪問して音を聞いてきた。

けろさんのオーディオ・システム

家へ上がって、アイス・コーヒーを頂きながらオーディオ・システムの説明をしてもらった。説明の間、けろさんはグレン・グールドの弾くバッハのパルティータをかけて下さった。美しい音楽の調べに耳を傾けながらの機器解説。とても心がなごむ。

けろさん邸 ラック

CD システムの概要は以下の通り:

  • CD プレーヤー: Marantz SA8400
  • DAC: Soulnote dc1.0
  • プリ・アンプ: Kryna L502
  • パワー・アンプ: Kryna (Krypton) M502 (真空管アンプ)
  • スピーカー: Kryna HDA35 + muRata ES105A

CD プレーヤー周り以外は Kryna ブランドで固められている。Kryna はマグネシウム系のオーディオ・アクセサリーで有名な日本のブランド。大手のオーディオ屋さんなら、大低あつかいがある。ただし、Kryna ブランド自身が CD プレーヤーからスピーカーまでオーディオ・システム全部を作っていることはあまり知られていない。というのもオーディオ・システムそのものはほとんどの店で扱われていないため。Kryna のオーディオ・システムは、Kryna のショールーム兼ストアである PLUTON で試聴することができる。

ちなみに、パワー・アンプの項に「Krypton」とあるのは、Kryna の前ブランド名が Krypton だったため。けろさんは、M502 を Krypton 時代に買ったそうな (実は、KRIPTON というオーディオ・ブランドが他にある。おそらくそのブランド名との混乱を避けたかったものと推察する)。

試聴タイム

音楽を聴くのは楽しいもの。最初の方はメモを取りながら聞いていたけれど、途中からは音楽に没頭してしまった。

まず最初に、音量を大きくして第一楽章からグールドの弾くバッハのパルティータを。続いて同じ音源を LP で再生してもらった。CD から LP に音源を変えたとたん、音が生き生きしてびっくりした。CD と LP の違いについては後述。

次にぼくの持ってきていた CD でパルティータを聞く。演奏者はギーゼキング。ぼくにとってはお馴染みの CD なのだけど、中域の音の澄み具合が半端ない。大して音量を上げているわけでもないのに、音がフッとぼくの胸の中に納まる感じで飛んで来た。

次はけろさんのターン。Bob James & Earl Klugh のアルバム「One on One」から。これはけろさんのオーディオ・テスト用ソースとのこと。初めて聞く音楽 (しかもジャズ) なので、ついてゆけず。

代わりに、マイケル・ジャクソンの曲を二曲ほどかけさせてもらった。「History」から「Billie Jean」と「Heal the World」。けろさん邸のスピーカーはトールボーイ・タイプ。けろさん曰く、「昔みたいに大きな口径のスピーカー・ユニットを使わなくても十分な低音が出るでしょう」とのこと。確かに低音の量感は申し分ない。ただし、ぼくは大口径でガンガン鳴らしてた時代を知らないので、比較の仕様がない。ぼくに言えるのは、けろさん邸のスピーカーはぼくにとっては十分な低音が出ている、というよりむしろ量感が出すぎているんじゃないかしら? ということ。ぼくの好みは、もう少しスリムな低域・低音。

けろさん邸 スピーカー

ここからノートを取らなくなったので、記憶があいまいになる。確か、「タイタニック」のサントラから Celine Dion の歌う「My Heart Will Go On」を、Julie London のボーカルで「Fly Me to the Moon」を、同じく Julie London のボーカルで「Besame Mucho」を聞いた。どれもボーカルが力強くて沁みた。他にも聞いたかもしれないけれど、忘却の彼方。

最後にルドルフ・ゼルキンと小澤征爾 & ボストン交響楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第 5 番「皇帝」を聞いた。ピアノの音がまた素晴らしい。一方で、オーケストラのヴァイオリンの音が伸びていないやうに感じた。

LP と CD

けろさんは CD よりも LP をお好きとのこと。LP プレーヤーにお金をかけるので LP の音が良くなり、LP を沢山購入するからもっと LP プレーヤーの質を上げやうとする。そんな正のスパイラルに入っているやうに見える。そんなけろさんの LP プレーヤーは次の構成になっている

  • LP プレーヤー: Linn LP12 (改: サブシーャーシをニュージーランドの CETECH 製に変更)
  • トーンアーム: EKOS のマグネシウム・アーム
  • カートリッジ: マイソニック・ラボ Eminent (シェル・リード線にはゾノトーン)
  • シート: foQ
  • MC トランス: マイソニック・ラボ Stage302
  • 電源トランス: マシスト・デザイン
  • フォノ・ケーブル: エソテリック
  • フォノ・イコライザー: プリアンプに内蔵

けろさん邸 Linn LP12 改

けろさんは、ただでさえ評価の高い LP プレーヤー Linn LP12 に手を加えて改造してらっしゃる。この説明は、LP プレーヤーを持たないぼくには全く歯が立たないところだけれども、幸運にもけろさん自身がブログのエントリーを書いて下さっている。LP プレーヤーに興味をお持ちの方は、そちらのエントリーをどうぞ。

LP で聞いたディスクは、グールドのパルティータ、「One on One」、「Fly Me to the Moon」、そしてゼルキンと小澤のベートーヴェンのピアノ協奏曲第 5 番。

このうち、グールドのパルティータだけ CD 盤と LP 盤の両方を聞かせて頂いた。音の違いについて、少し書いてみたい。

けろさんがお持ちの LP 盤は国内盤とのことだけれども (普通、国内盤は音が悪い)、CD 盤と比べると、低域がグッと伸びる。ピアノの中域が力強く華やかになる。そして、レコーディングしているその場の空気感がとても良く表現される。この音を聞いてしまうと、CD に戻れなくなるのも分かる気がする。

とはいえ、この CD と LP の比較試聴は不公平な点がある。それは CD プレーヤーが DAC を含めても 30 万円強にしかならないのに比べて、LP プレーヤーはどう低く見積もっても定価で 100 万円を越えること。LP 優利な条件での比較であった。

オーディオ・システムの感想

まず、非常にバランスの良いシステムだと思った。音像が中央に定位し、左右の音のバランスが丁度良い。当たり前のやうに聞こえるけれど、システムが高価になればなるほど、こういうことが難しくなる。現に、ぼくは今、このバランスに苦労している。当たり前のことを当たり前に出来ていることに唸らざるをえない。

音は中域が特に素晴らしく透明感があった。一方で、高域は伸びきらず、低域は量感こそあるものの少しダブついている感じがした。最後に一点。システム全体のスピードが速い点も良かった。

高域の伸びについては、特に「ピアノ協奏曲 第 5 番 皇帝」を聞いていて感じた。原因は、スピーカー周りに空間がないことだと思う。スピーカーが、まるでスタジオ・スピーカーのやうにラックとテレビの間に納まっている。もう少し空間が欲しい。けれど、家の状況を見るに今以上の空間を取ることは不可能さうだった。

低域の量感多過については、ほとんどのソースで感じた。量感が絞られれば、もっとコントラバスなどのピッツィカートやオーケストラの低弦 (チェロやコントラバス) の動きが見えるやうになって楽しくなると思う。ぼくの浅い経験からだと、この手の量感多過はスピーカーが後ろの壁に近過ぎることで起きることが多い。はたして、Kryna HDA35 は後ろにバスレフ・ポートのやうな穴があった。しかし、けろさんによるとそれはバスレフ・ポートではなく単なる空気穴とのこと。う〜ん。理由が分からない。まあ、仮にスピーカーを 30 〜 60 cm 前に出せたとしたら、リスニング・ポイントも同じ位い下げねばならず、非常に不都合が多そう。

一人暮らしならいざ知らず、家族が居るとなると、今のスピーカー位置は変えられそうにない。むしろ、不都合ありながらもベストなスピーカー位置になっているのではないかと思う。何より、高域・低域に (オーディオ的に) 不満があったとしても、音楽的にはほとんど影響を与えないのだから、ゴタゴタ言うより、よくぞここまでシステムを完成させたと感嘆すべきなのだと思う。

ES105A について

音を聞いてどうこう思ったというより、ES105A の置き場所を見て思ったこと。

muRata ES105A は素晴らしいスーパーツィーターだけれども、セッティングを詰めると更に良くなる。

  • ツィーターと同じ軸上に ES105A を持って来る
  • ES105A は安定しているやうに見えるけど、インシュレーターで随分音が変わる
  • スーパーツィーター用のケーブルも変えると変化大!

以上を踏まえた上で、ES105A をバッフル面から少しずつ下げて行く。すると、ピントがピタッと合うポイントが見つかる。そこが ES105A が最大限に威力を発揮する場所。これはスピーカーごとに違うので、自分の耳を信じてトライを繰り返すしかない。

けろさんは、ES105A の後ろ部分にインシュレーターを置き「下向き」になるようセッティングなさっていたが、それは最後の手段と考える方が良いと思う。特に ES105A を後ろに持っていくと「下向き」になった高音が、スピーカー自身に当たって上へ飛んで行ってしまいかねない。それでも ES105A を下向きにするなら、後ろ一点支持ではなく後ろ二点支持をお勧めする。超高域を扱うスピーカーの特性上、目には見えないけどすごく振動しているので、安定に支持する方が良ろしいかと。

御礼

忙しい中、色々と気を回して頂いてけろさんには感謝の念が断えない。

素晴らしい音を聞かせて下さって、ありがとう。あの後、自分のシステムで音を聞いたら驚くほど低域の音が汚くてびっくりした orz (もちろん、再セッティングして少しましになったけど)。

何度も、アイス・コーヒーのコップをひっくり返してごめんなさい。

そして御家族の方々、いきなりお邪魔して申し訳なかったです。

試聴 CD リスト

試聴で使った CD のリスト。一部 LP のものもあったけど、相当する CD を見つけてみた。

  1. Italian Concerto / Partitas Nos 1 & 2
  2. Partitas (Gieseking) 廃盤 (!?) につき画像なし
  3. One on One
  4. ヒストリー
  5. 「タイタニック」オリジナル・サウンドトラック
  6. ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(紙ジャケット仕様)
  7. ラテン・イン・ア・サテン・ムード(紙ジャケット仕様)
  8. Piano Concerto 5 Emperor

Italian Concerto / Partitas Nos 1 & 2 One on One ヒストリー 「タイタニック」オリジナル・サウンドトラック ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(紙ジャケット仕様) ラテン・イン・ア・サテン・ムード(紙ジャケット仕様) Piano Concerto 5 Emperor

2010-10-09

iPhone, iPad で CAPS LOCK 機能を使う

Shift キーを押しっぱなしにしたのと同じ効果をもたらす「Caps Lock」キー。普通のキーボードには専用のキーがあるけれど、iPhone や iPad にはこのキーがない。そのかわり、実に上手い方法で Caps Lock を実現している。

設定

設定は実に簡単。

  1. 設定アプリを開き「設定 > 一般 > キーボード」と移動する
  2. 「Caps Lock の使用」をオンにする

Caps Lock の設定

使い方

Caps Lock が必要になったら、Shift キーをダブル・タップする。解除は Shift キーをタップする。これだけ。

Shift key CAPS LOCK
(クリックすると拡大写真が見られます)

写真は、「ceatec」を Shift キーと Caps Lock を使って入力した時の例。注目して欲しいのは Shift キー。単なる Shift キー・モードの時は上矢印が白く光っているだけ (写真左)、Caps Lock モードになると加えて周りが青くなる (写真右)。そして結果は見ての通り。Shift キーでは「Ceatec」(最初の一文字だけ大文字) だけど、Caps Lock では「CEATEC」(全部の文字が大文字) になる。

あとがき

実は Caps Lock キーの存在は知っていたんだけど、Caps Lock を発動させる方法を知らなくて困っていた。Shift キーをフリックさせてみたり、長押ししてみたり色々試した。ダブル・タップとは盲点だったけど、一度憶えると二度と忘れないね。

これで、「HTML」を始めとする長い大文字を入力するのが楽になる。良かった :)

2010-10-08

Google Developer Day 2010 Japan の感想

Google Developer Day (以降 GDD と省略) に 2 年振りに参加した。概要は以下の通り:

  • 場所: 東京国際フォーラム
  • 時間: 10:00-17:00
  • 参加資格: Google DevQuiz にて高成積をあげること
  • 参加費用: 無料

前回、GDD に参加した時はパシフィコ横浜だった。今回は東京国際フォーラム。東京国際フォーラムはデザイン性に優れた会場ではあるけれど、棟と棟の間に渡り廊下があったりと初めて参加する者には構造が複雑なのが難点。

今回良かった点は、電源・無線 LAN が充実していたこと。

GDD 2010 - コンセント

電源は写真のやうに、椅子の下を這うように 2 個口のコンセントがひき回されていた。一人一口のコンセントが割り当てられる (後ろの方の席にはコンセントがない部屋もあった模様)。前回参加した GDD では、最後 2 回分の講演でバッテリーが切れたので、この配慮はありがたかった。

Wi-Fi に関しては、全ての部屋で完備。ただし、一部の部屋は WiMAX だった。流石に基調講演だけは人が集まり過ぎてネットに繋げられなかった。それ以外は概ね順調。

この二年で (去年は参加していないので)、GDD も随分と講演を聞き易い体制が整ったと思う。

話は面白いがワクワクしない

とりあえず感想。

2 年前に参加した時は、全ての講演でワクワクした。

今回の GDD では、面白いと感じたことはあってもワクワクすることは少なかった。

原因をいくつか考えてみる。

  1. Google I/O で事前に知らされている情報が多かったこと
  2. DevQuiz の難関さと、講演の難しさがミスマッチだったこと
  3. 特に HTML5 については、Tech Talk に参加したお蔭で新事実が少なかったこと

こんな所かな? 1. と 3. はぼくに原因があるけれど、2. については主催者側に原因があると思う。とはいえ、DevQuiz を止めて欲しいわけでもない。次回は DevQuiz 突破者にマッチした講演を用意してくれることを望む。

ref

第 159 回 TOEIC 受験を申し込んだ

2010-11-30 (日) 実施の TOEIC テストに申し込みをした (11/30 分のインターネット申込〆切は 10/19 正午)。

休職前から TOEIC は受けたいと思っていたのだけど、体調が悪いので友達でも巻き込まないと受験勉強をしないだらうなぁ、と思っていた。そしたら、大学時代の友達がぼくの申し出を受けて立ってくれた。というわけで、今回 TOEIC テストに受験する。

幸い休職になって、勉強する時間が (逆に?) できてしまったのでちゃんと勉強ができそう。とはいえ、人の心は弱いもの。つい遊び放けてしまう可能性もあるので、自分を追い込むためにもブログで受験することを宜言する。

第 109 回 TOEIC テスト

ちなみに、前回受けた TOEIC テストは第 109 回 (2004-09-19 実施)。点数は 615 点だった。TOEIC のテスト結果は三年有効なので、既に 615 という実積に意味はない (一般的には)。

ただ、ぼくにとっては前回の得点以下を取るわけにはいかない。最低でも、700 点は目指さないと駄目だよねぇ? 頑張ろ。

2010-10-07

CEATEC 2010 -- 残念なオーディオ勢の衰退

CEATEC に行ったら楽しみしていることがある。オーディオ・メーカーの試聴室で、最新のオーディオ・システムの音を聞くこと。一日中歩き回りっぱなしな CEATEC にあって、30 分でもゆっくり座って音楽が聞けるのって、音楽好きとしてはたまらない。

ところが、今年の CEATEC はオーディオ勢がおしなべて弱かった。

今まで特別の試聴室を用意していた Pioneer や Victor は試聴室がなかった。それどころか、Victor、Kenwood (今は JVC Kenwood ホールディングスか?)、Bose はブースすら出していなかった。今年は 3D テレビに全くお株を奪われてしまった感じ。オーディオをネット経由で楽しめる DLNA も、iPhone(Remote) + iTunes の前にかすんだ感がある。実際、ブースも小さかったし。オーディオ好きとしては、少々残念な CEATEC であった。

といっても収穫は 2 つあった。いずれもスリム型スピーカーなのが面白いところ。簡単に紹介しませう。

Pioneer のスリム・スピーカー

Slim Speaker at Pioneer Booth

Pioneer が試作段階のスリム・スピーカー。普通のスピーカーは音を出すのに、スピーカー・ユニットを持つため、どうしても厚みが出てしまう。このスリム・スピーカーは一般に言うスピーカー・ユニットを二つの部分に分解する。音を出す部分とアンプから受け取った電力を動きに変換する部分の 2 つの部分。それはまるで車のピストン機構のやう。詳しくは下の写真を参照されたし。

Slim Speaker の機構説明 at Pioneer Booth

ヤマハの TLF スピーカー

Cloth Speaker at Yamaha Booth

ヤマハは更に面白いスピーカーを出してきた。写真に見える左右の幕。これがスピーカー。布がスピーカーになっているので、その上にプリントを施すことができるし、材質が布なので丸めることもできる。音質は決して HiFi ではないけれど、イベント会場や特設会場でちょっと音を出したい人達には魅力的な商品になりそう。

また、平面型スピーカーの特徴として、音の直進性が高いことにも注意したい。つまり、普通のスピーカーはスピーカーの前に立たなくても音が聞こえる。でも、この TLF スピーカーはスピーカーの前に立たないと音が聞こえない。正確には、少しずつ音は広がっていくんだけど、普通のスピーカーと比べるとその広がり方が非常に小さい。これを長所と促えてイベント会場などで使うと、喧騒の中でも特定の人にだけ音楽を届けることができたりする。

TLF スピーカーのアイデアは、昔から知られているコンデンサー型スピーカー (QUAD の ESL スピーカーが有名) を布の上でやってしまったこと。QUAD の ESL スピーカーは、ぼくの大好きなスピーカーの一つで、クラシック音楽を素晴らしく鳴らしてくれるスピーカーとして一目を置いている。ところが、同様の原理を使っているにもかかわらず、逆にクラシック音楽には不向きで全く別の用途に使えるスピーカーが出来てしまう。技術って面白い。

あとがき

今回の CEATEC では、音楽を楽しむよりも、別の用途に目を向けた製品が多かった。それはそれで楽しかったけど、来年は高音質なオーディオをメーカーから出して欲しいと、一オーディオ・ファンとして思った。

休職

体調を崩して、本日より休職。

ここ一年、特に最近数か月のエントリーの数が少なかったのは、体調不良と忙しさによるもの。

とりあえずゆっくり休めるみたいなので、積ん読になってる大量の本を読んで、止まってるプログラム開発を再開して、CD を聞いて... そしてブログのエントリーを書くようにしたい。

まずは体がダウンしているので二週間ばかり寝て過ごす予定。

2010-10-06

CEATEC 見学 / プレス・ルーム訪問

AMN の招待枠で、CEATEC Japan 2010 の特別招待日 (2010-10-05) にプレス資格で参加した。プレス招待券には、「PRESS」と書かれた下に「ブロガー」の文字。一般ブロガーもプレス (報道記者) として認められ始めたということで、これは記念すべきことだと思う。関係者各位には、大きな感謝を!

さて、CEATEC ではプレス関係者向けにプレスセンターという専用の部屋が開放されている。ここは、一般参加者が絶対に入れない聖域。せっかく「プレス招待券」を頂いたので、このプレスセンターに行ってきた。プレスセンターの説明には、設備としてワークデスク、パソコン、インターネット接続環境、ケータリング、クロークが、配布資料として主催者リリース、出展者リリース、各種関連資料があると書いてある。

CEATEC の会場は幕張メッセ。プレス・ルームは幕張メッセの国際会議場 2F の奥にある。入り口は細く、一目には先に部屋があるとは思えない。大きなデパートのトイレのやうに、ひっそりとそれは在る。目立たないけど、ちゃんとスタッフが「プレス」の人間だけ入るように見張っている。

細い廊下を進むと入り口。急に空気が変わる。ここに居る人達は、遊びで来ているわけではない。CEATEC を取材することが仕事。そういう空気。

Press Center

プレスセンターはロッカー (クローク?) で大きく 2 つに分けられていた。片方はデスク・スペース。パソコンを打ち込む記者の姿が見える。

Press Center

もう片方は話し合いのためのスペース。

Press Center

プレスセンターは天井が高く、空調が効いている。CEATEC 会場そのものも天井は高いし空調もかかっているのだらうけど、いかんせん人の熱気で中は暑い。プレスセンターに入ると、ゆだった頭が冷えていく。これは記事を書くのに最適の環境だと思った。

資料の他にプリンターも常設。素晴らしい。

Press Center

この他写真には撮らなかったけど、給水サーバーも用意されていた (ぼくが行った時に、ちょうど水が切れたみたいだったけど)。

IT Media や GIGAZINE の記者もきっと、この部屋の中で CEATEC の記事を書いているのでせうね。プレスセンターに片足を踏み入れることで、プレスの気迫を感じることができた。技術系のブロガーとして、この体験はとても貴重だった。

2010-10-02

VivLab の LP プレーヤー用アーム「リジットフロート」

ぼくは LP を聴かないので、LP プレーヤーを持っていない。だから、難しいことは分からないのだけど、ぼくをオーディオに引きずり込んだ人間は CD とともに LP も愛している。そして彼の部屋に遊びに行っているうちに、最低限の知識は付いてきた。

一般に LP プレーヤーと呼ばれているものは、ターンテーブルと呼ばれる LP 盤を回す機体がある。そのターンテーブルにはトーンアームと呼ばれる部品が付属し、LP 盤の上に針を持っていく腕の役割を果たしている。細かいことを言えば、トーンアームの先にはヘッドシェルとカートリッジが付く。ヘッドシェルはカートリッジを付け換えるためのシェル (殻) の役割をし、カートリッジには針を取り付けられる。電流の流れを説明すると、もっと各部品の役割がはっきりするのだけど、今回はトーンアームの話なので割愛。安い LP プレーヤーは、ターンテーブル・トーンアーム・ヘッドシェル・カートリッジそして針が一体になっていて交換ができない。高価な LP プレーヤーはこれらの部品一つ一つを交換・結合して、自分好みの LP プレーヤーを完成させる。その時、LP は高音質であったり、躍動感があったり、ボーカルに力強さがあったりして CD を越える。だから LP の好事家はこの世から消えない。

閑話休題。

日本のオーディオ・メーカーに Viv Laboratory という小さなメーカーがある (以下 Viv Lab)。本ブログでも 2 回取り上げたことがあるけれど、素晴らしいスピーカーを販売している。

その Viv Lab がトーンアームを発売予定とのこと。本家ウェブページに情報はまだ上がっていないけれど、2010/09 月号の「analog」という雑誌で紹介されていた (p.244)。概要は以下の通り:

  • 名称: リジッドフロート
  • 価格: 250,000 (ヘッドシェル別売)
  • 発売: 2010 年 10 月中旬予定

雑誌にはプロトタイプの写真が載っている。次号では試聴レポートを掲載予定とのこと。

しかし、ぼくはこのトーンアームがただものでないことを知っている。というのも、去年の 9 月に Viv Lab を訪問した際、プロトタイプのプロトタイプを見せてもらって、音を聞かせてもらったから。

実は Viv Lab の開発者も LP 好き。(ぼくをオーディオに引きずり込んだ) 友達が LP を持っていっていると、途中で内諸だけどとこのプロト・プロトタイプを取り出した。それはアームの長さが 30 cm を越すもので、とても商品にはならない (開発環境の制限でプロト・プロトタイプのアーム長は 30 cm を越えていた)。これだけ長いと、スピーカーの振動 (音は振動ということを忘れないで!) をアーム自身が拾ってしまう。すると、針先が揺れるから、ちゃんと LP を針がトレースできない。なのに、このプロト・プロトタイプは長さもお構いなしに音楽を持って来た。それまで使っていたトーンアームとてかなり高いもののはずだけど、段違いに音楽が楽しくなった。

開発者曰く、まだ改善するアイデアがある、30 cm という長さはあくまでプロト用だから発売の時には常識的な長さにしないと (短くするだけで性能の向上は当然予想される)、等々。で、最後に来年には出したいと言っていた。そして待ちに待った 2010 年の 10 月。一年の期間を経て製品化が行なわれる。当然一年前を越える製品として完成しているに違いない。

そういうわけで、トーンアームに興味のある方は今号及び来号の「analog」をお見逃しなく。あと、製品が正式に発売されれば、Viv Lab の試聴室でも試聴ができるやうになると思う (予約は必要)。

analog (アナログ) 2010年 10月号 [雑誌]

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Google Developer Day 2010 Japan で得たものと無くしたもの

2009-09-28 (火) に開催された Google Developer Day 2010 (以下 GDD2010) に参加した。会場は有楽町の東京国際フォーラム。

聴講したセッションについては、後日エントリーを書きたい。

GDD2010 で得たもの

GDD2010 で得られた物の中に知識は少ない。というのも、既に Google IO (米国で開かれる「世界版 Google Developer Day」のやうなもの) で紹介された情報が多いから。また、最近 Google は HTML5 に力を入れているが、これまた Google で開かれている HTML5 Tech Talk に参加しているので特に新しいことを知ることは少ない。もちろん、GDD2010 で初お披露目という API もあって得られた情報が 0 というわけではない。

知識よりも大きな GDD2010 での収穫。それは、開発者として活力。DevQuiz を解いてきた本当の開発者が集う中で交わされる会話こそが素晴らしい。「今回の API いいね」「○○と組み合わせてみたいね」「あれはどうなのかな?」「(Google とは関係ないことで) あれ、どうなってる?」「やっぱり Wi-Fi が繋がりにくいよ」等々。他の人達も自分以上に頑張ってるんだ、と一体感を感じること。それは、会社や Twitter や ML 上では得られない刺激だった。

だから、来年の GDD も来たい。

GDD2010 で無くしたもの

iPad を置き忘れた orz。

Twitter 含め、各所から「あんな大きな物をなくすかね?」と言われた。

iPad をなくして、自分がどれだけ iPad に依存していたかを知った。だから余計に周りの声はこたえた。ぼくも、何であれを忘れるかな? と思うよ。一番ショックを受けたよ。

言いわけをさせて欲しい。GDD2010 の会場には巨大なビーズ・クッション (椅子として座れるサイズね) が各所に置いてあった。全てのセッションを聞き終わった後、アンケートを回答しようとする。すると、ビーズ・クッションが目に入る。座ると体を包み込むやうで、とても気持ちいい。一日、講議を聞いてたから疲れてる。心地よい眠気とともに、iPad を取り出す。GDD2010 のアンケート・サイトには QR コードからアクセスするのが楽。iPad に QR コードを表示させ、iPhone4 で QR コードを読み、アンケートに答える。さてこの時、iPad は何処へ???

きっとこの時、横に置いたか何かで忘れてしまったんだと思う。

結論を先に書いておく。なくした iPad は戻ってきた。

こういうイベントで忘れ物をした時、忘れ物の管理は誰がするのか? イベントの主催者か? 会場か? 答えは会場。つまり今回は東京国際フォーラムの防災センターに問い合わせをするのが正解。東京国際フォーラムのお問合せのページを開く。

「電話での問い合わせ」に「遺失」内容は「防災センター」へ連絡するようにとある。電話番号は 03-5221-9599 (電話番号は変わる可能性があるので、問い合わせをする前にちゃんとウェブページも確認して下さい)。この防災センター 23 時まで忘れ物の受け取りが可能とのこと。仕事が遅くなっても安心。非常に助かる。

ぼくが防災センターへ電話すると、iPad の落とし物があると言う。中身を電話先の相手に確認してもらうわけにいかないので、自分の iPad であることを願い東京国際フォーラムへ。電源を入れると、見なれた画面。Gmail を開くと、自分のメールボックスが見える。間違いなくぼくの iPad だった。イェイ。

ちなみに、iPad を忘れるやうなバカはぼく一人だけだったらしい。少し悔しい。