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2018-10-31

新 iPad Pro が発表された

2018-10-30 (火) 23:00、Apple が Apple Special Event を開催して、新 iPad Pro を発表した。

サイズは 11 インチと 12.9 インチの 2 ラインナップ。OLED は搭載しないものの、ノッチなしの FaceID をサポートしてホームボタンを廃止している。iPad Pro としてはフルモデル・チェンジに近い。色はシルバーとスペースグレイの 2 色展開。ストレージは 64, 256, 512 GB, 1 TB。価格は 11 インチが 89,800 円 (税別) から、12.9 インチが 111,800 円 (税別) から。2018-10-31 (水) から予約開始。2018-11-07 (水) から発売開始。

ディスプレイ

ディスプレイは Liquid Retina LCD ディスプレイ。iPhone X で採用された OLED はまだ iPad にはやって来ない。

過去のモデルに比べて、ディスプレイの四隅が丸っこくカットされている。また、iPhone X などと同じようにベゼルレス化が押し進められている。

FaceID とホームボタンの廃止

ノッチなしの FaceID が付いた。顔認証ための TrueDepth カメラは上側のベゼルの中に入っている。iPhone X では縦向きでしか顔認証が働かないけれど、iPad Pro では横向きでも顔認証が働く。

FaceID が採用されたことで、ホームボタンがなくなり TouchID も消え去った。認証は顔認証だけになる。タブレットは家族で使い回すことが多いので、複数の顔を登録できるとありがたいのだけど、そのあたりのサポートがどうなっているのかは不明。

また、ホームボタンがなくなったことで、iPhone X 流のジェスチャーへと移行することになった。といっても iOS 12 で iPad を使っていたら、iPhone X 流のジェスチャーがもう使えるようになっているので特に気にすることはない。下からスワイプ・アップしてドック、下からスワイプ・アップしたあと少し止めてアップ・スイッチャー、右上からスワイプ・ダウンしてコントロール・センター、左上からスワイプ・ダウンして通知センター。ここらへんはホームボタン付きの iPad と変わらない。画面下を横にスワイプしてアプリ切替ができるようになったのが新しいくらいか。

A12X Bionic

iPad Pro は A12X Bionic チップを採用。8 コアの CPU は 4 コアの性能コア (Performance Core) と 4 つの効率コア (Efficiency Core) から構成されている。シングル・コアで 35% の高速化を果たしているとのこと。また 7 コアの GPU は約 2 倍の高速になっている。A12 Bionic にあった機械学習用 Neural Engine も健在。

ストレージ

iPad シリーズで初となる 1TB モデルが用意された。ストレージは 64 GB, 256 GB, 512 GB そして 1 TB の 4 つから選ぶことになる。

カメラ

カメラは特に大きく変わっていないもよう。一つだけ挙げるなら、iPhone XS で導入された Smart HDR に対応するようになった。

USB-C

ライトニング・コネクターが廃止された。USB-C コネクターへとその座を譲る。

iPad Pro は USB-C を使って、今までより多くのデバイスと繋がれるようになる。例えば外付けディスプレイやカメラとの接続が可能になる。iPhone への充電も可能になるとのこと (USB-C / ライトニングの変換ケーブルは買わないといけないだけろうけど)

Apple Pencil (第 2 世代)

新しい Apple Pencil が発表された。価格は 14,500 円 (税別)。2018-10-31 (水) から予約開始。2018-11-07 (水) から発売開始。注文時に刻印が可能となっている。

iPad Pro とのペアリングは、Apple Pencil を磁石で iPad にくっつけるだけ。具体的には Apple Pencil の平らな面を iPad Pro の右側にくっつける。すると磁石で Apple Pencil と iPad Pro が繋がって同時にペアリングとワイヤレス充電が行なわれる。当然、第 1 世代にあったライトニング・コネクターは廃止され、旧 iPad Pro と一緒には使えなくなっている (そして、第 1 世代 Apple Pencil も新しい iPad Pro とは使えない)。

Apple Pencil にはタッチセンサーが新しく追加されている。Apple Pencil をダブル・タップすると、対応するアプリでツールの切り替えなどが行なえる。

Smart Keyboard Folio

新しい Smart Keyboard が発表された。価格は 11 インチ・モデル用が 19,800 円 (税別)、12.9 インチ・モデル用が 22,800 円 (税別)。2018-10-31 (水) から予約開始。2018-11-07 (水) から発売開始。

旧 Smart Keyboard は iPad の前面だけをカバーで守る形だったけど、Smart Keyboard Folio は形を変えて iPad を前後から挾みこむようになった。旧 Smart keyboard にあったスタンド専用のような形状にはならなくなったけど、キーボードを出したままで 2 種類の角度を選べるようになっている。

スマート・コネクターの位置は iPad の側面から下方・裏面へと移った。旧 Smart Keyboard は 12.9 インチ用の Smart Keyboard を 9.7 イ川四 iPad Pro につなげてキー入力することも可能だったけど、スマート・コネクターの位置が変わったから、そういうことはもう出来ない (気がする)。

あとがき

iPad Pro は 9.7 インチと 12.9 インチの第 1 世代及び第 2 世代を持っている。今回、iPad Pro の 11 インチを買おうか 12.9 インチの第 3 世代を買おうか、とても悩む。9.7 インチ・サイズの iPad は軽くウェブを閲覧したり、電車の中で開いたり、という用途で重宝している。そろそろ新しいものを買っても良い。一方、12.9 インチ・サイズは Kindle で技術書やマンガが読んだり、映画を見たり、YouTube を楽しんだり、会議やカンファレンスでメモを取るのに使っていて利用頻度が高い。両方買えたら言うことなしなんだけど、財布に余裕はない。次のモデルあたりで OLED 化も進むだろうし、それを考えるとどうすべきか。難しい。

新 Mac Mini が発表された

2018-10-30 (火) 23:00、Apple が Apple Special Event を開催して、Mac Mini の刷新を発表した。

価格は 89,800 円 (税別) から。2018-10-31 (水) から予約開始。2018-11-07 (水) 発売開始。

スペック

刷新されたスペックを中心に列挙する:

  • CPU: 最大 6 Core のチップ
  • メモリー: 最大 64 GB
  • ストレージ: 最大 2 TB
  • Thunderbolt 3 (USB-C) x4
  • HDMI 2.0 x1
  • 10 Gb Ethernet x1
  • USB 3.0 x2
  • 3.5 mm ヘッドホン・ジャック

CPU はデフォルトが 4 Core チップで、6 Core チップに変更可能。パフォーマンスは最大 5 倍向上したとされる。メモリーは 2,666 MHz DDR4 メモリーを採用。ストレージは全てフラッシュ・ストレージで読み込み速度は最大 4 倍高速化された。

新しい MacBook Air と同様、Apple の T2 セキュリティ・チップを搭載。暗号化ストレージなどでの高速化が期待される。

Thunderbolt 3 (USB-C) ポートは 4 つ。4K ディスプレイなら 2 つ、5K ディスプレイなら 1 つと接続が可能。グラフィック性能が必要なら、eGPU との接続もできるようになっている。なお、Thunderbolt 3 ポートとは別に、HDMI 2.0 ポートもあるので、そちらでディスプレイを 1 つ追加 (最大 3 画面) にすることも可能。

あとがき

Mac Mini ってこんなにスペック高くできたっけ? というくらい進化してきた。少しベース・プライスも高くなったようだけど、より実戦向きのスペックになったように思う。

新 Macbook Air が発表された

2018-10-30 (火) 23:00、Apple が Apple Special Event を開催して、MacBook Air の刷新を発表した。

色は ゴールド・シルバー・スペースグレイの 3 色展開。価格は 134,800 円 (税別) から。2018-10-31 (水) から予約開始。2018-11-07 (水) 発売開始。

スペック

MacBook Air で新しくなったスペックを中心に列挙する。

  • CPU: Intel Core i5 第 8 世代
  • メモリー: 最大 16 GB
  • ストレージ: 最大 1.5 TB
  • ディスプレイ: ベゼルレス Retina LCD 13.3 インチ
  • キーボード: 第 3 世代バタフライ・キーボード
  • タッチパッド: 感圧タッチトラックパッド (前世代より 20% 広い)
  • スピーカー: 前世代より 25% 音量アップ、2 倍低音アップ
  • マイク: 3 アレイ・マイク
  • TouchID サポート (TouchBar はつかない)
  • 端子: 2 つの Thunderbolt 3 ポート
  • 重さ: 1.25 kg

ディスプレイがついに Retina ディスプレイに対応。ベゼルレスで本体のサイズも小さくなった。重さは 1.25 kg。

メモリーは最大 16 GB をサポート。そしてストレージは最大 1.5 TB に。

TouchBar は付かないものの TouchID をサポート。専用の T2 セキュリティー・チップを搭載する。

コネクターとして Thunderbolt 3 ポートが 2 つ。Thunderbolt 3 ポートは 5K のディスプレイ出力が可能。オーディオは音量が 25% アップ。マイクは 3 アレイ式を採用。前面に FaceTime HD カメラ (720p) を搭載している。

あとがき

一部では廃番になるのでは? と噂もあった Macbook Air が刷新された。今までかたくなに Retina ディスプレイ化されていなかったものが、ついに Retina ディスプイをサポート。ベゼルレスで重量も 100g 軽くなり持ち運びしやすくなった一方、メモリー上限とストレージ上限が引き上げられて、今まで以上に重い作業をこなせるようになった。

今、メインで使っている MacBook Air もくたびれてきたので、そろそろ買い替えしても良いかな〜などと心がうずく。

2018-10-10

Google Pixel Slate が発表された

2018-10-10 (水) 00:00、Google が Made by Google イベントを開催して、Google Pixel Slate を発表した。Google Pixel Slate は Google Chrome OS を搭載するタブレット。商品カテゴリーは Apple の iPad Pro 12.9 や Microsoft の Surface と同じ。

発売国はアメリカ、イギリス、カナダ。ストレージ・サイズは 32、64、128、256 GB。価格は $599 から。Google Pixel Slate Keyboard は $199、Google Pixelbook Pen は $99。今日から予約開始で、リリースは今秋。

ディスプレイ

ディスプレイ・サイズは 12.3 インチ (293ppi)。ベゼルレスではない。

タッチ・スクリーンで、Pixelbook Pen にも対応している。

スピーカー

Dual front-firing スピーカーを搭載。

カメラ

8 MP のリア・カメラとフロント・カメラを搭載。ポートレイト・モードにも対応。

セキュリティ

電源ボタンは電指絞認証センサーとしても働くようになっている。またアンチ・ウィールスを標準装備。OS のアップデートは自動で走る。

Google Pixel Slate Keyboard

本体とは別売のこのキーボードはブックカバーのような形をしていて、中央に Pixel Slate を差し込みんで接続する。キーボードは Pixel Slate から電源供給を受けるため、バッテリーなどは不要。タッチパネルも搭載している。

キーボードと反対側の面は無段階傾き調整のタブレット・スタンドになる。

あとがき

12.3 インチのタブレットは iPad Pro 12.9 の利用から想像できるのだけど、実用レベルでオフィスが使えてしまう。簡単なドキュメントの作成やメモ書き、メールの作成が可能になるレベル。

それが最低価格 $599 から発売というのだからすごい。

とても残念なことに日本での発売はない。少なくとも今回のイベントでは、初回発売国に日本は含まれなかった。Google Pixel 3 のように日本発売が 3 年以上待たされることがないことを祈りたい。

Google Pixel 3 が発表された

2018-10-10 (水) 00:00、Google が Made by Google イベントを開催して、Google Pixel 3 を発表した。Google Pixel シリーズとしては初の日本発売!

サイズは Pixel 3 (5.5 インチ) モデルと Pixel 3 XL (6.3 インチ) モデルの 2 モデル。iPhone XS と同じくベゼルレスの OLED ディスプレイで。Pixel 3 はノッチなし、Pixel 3 XL はノッチあり。

色はクリアリー・ホワイト、ジャスト・ブラック、ノット・ピンクの 3 色展開。ストレージは 64 もしくは 128 GB。アメリカでの価格は Pixel 3 が $799 から、Pixel 3 XL が $899 から。国内価格・発売日は不明。

OS

Android 最新の Android 9 Pie を搭載する。Pixel シリーズは、Android の最新 OS のアップデートを 3 年間提供されることが保証されている。

カメラ

背面カメラは 12 MP のシングル・カメラ (f/1.8)。前面カメラは 8 MP の広角 (f/2.2) と標準 (f/1.8) のデュアル・カメラ。光学および電子式手ぶれ補正は背面カメラのみ。

動画の撮影は、背面カメラが 4K@30fps、前面カメラが 1080p@30fps まで対応している。

トップショット

ベストショットを提案してくれる機能。撮影した写真の前後を動画 (?) で保存しておいて、よりよいショットのおすすめを提案したり、自分で選ぶことができる。

Group Selfie Cam

前面カメラではセルフィーの撮影に広角なカメラを利用できる。これにより、大勢のグループでセルフィーを撮ったり、大きな背景を含めてセルフィーを撮ったりすることが可能になる。

Playground

写真や動画にキャラクターを AR で融合させることができる。イベントではアイアンマンの CG と一緒にセルフィーを撮るシーンが紹介された。

Google Photos

Pixel 3 から Google Photos にアップロードされた写真は元の画質で無制限に保存される (通常の利用では画像サイズが縮小されて保存される)。この無制限アップロードは 2022 年 1 月 31 日まで利用可能で、それ以前にアップロードされた画像・動画は 2022-01-31 以降も追加料金なしで保存はされる。

認証

端末裏側に認絞認証センサーを搭載する。

iPhone XS などで流行りの顔認証はあるのかないのか分からなかった。少なくとも顔認証があるという説明は見かけなかった。

防水

Pixel 3 の防水は IEC60529 の IPX8。IPX8 は「IPX7 (最大 1m の水深で、最大 30 分間) より厳しい条件を満たす」という規定。厳しい条件の具体的な内容はメーカーが設定する。例えば Apple の iPhone XS (IPX8) は「最大 2m の水深で、最大 30 分間」と定めている。Google Pixel 3 の具体的な内容はウェブサイトで見つけられなかったので分からない。

充電

USB-Type C コネクターから 18W の急速充電に対応する。

また、Qi によるワイヤレス充電にも対応。Qi 充電端末は付属しない。

Google Pixel Stand

Google Pixel 専用の Qi 充電スタンドも発表された。価格は 9,504 円。Pixel 3 に対して 10W でのワイヤレス充電を可能にする。

Google Pixel 3 と同時に使うと、Pixel 3 に特別な (Google Home っぽい) 機能を提供する。朝は画面が徐々に明るくなり、スケジュールや最新ニュースを提供する。Pixel Stand の上に置くと自動でマナーモードがオンになる等々。

SIM

シングルナノ SIM に対応。ディアル SIM には対応していない。

あとがき

Android のリファレンス端末である Pixel スマートフォンがようやく日本でも手に入るようになる。スペックも各社フラッグシップ端末に匹敵する。Android アプリの開発者と Android を好きな人達にはたまらないスマートフォントになりそう。

iPhone XS Max が財布にもう少し優しければ、もしくは iPad の最新端末が来年まで出ない保証があるのなら、Pixel 3 も買っていたかもしれない。それだけ魅力のある Android スマホだと思う。