Pages

2017-09-13

iPhone X が発表された

2017-09-13 (水) 02:00、Apple のイベントが開催されて、One more thing... として iPhone X が発表された。

iPhone X は 2017-10-27 (金) 予約開始。2017-11-03 (金) に発売開始。ストレージ・サイズは 64 GB と 256 GB の 2 つ。色はシルバーとスペース・グレイの 2 色展開。64 GB モデルは 112,800 円、256 GB モデルは 129,800 円

全面ディスプレイと Face ID

iPhone X の特徴は全面ディスプレイ。表面のほとんどがディスプレイになった。

iPhone にあったホーム・ボタンはなくなった。ホーム・ボタンの代わりはジェスチャーやサイド・ボタンが担う。ホーム・ボタンに付いていた Touch ID も消えた。代わりに Face ID と呼ばれる顔認証が導入された。

Super Retina Display

Apple は iPhone X の画面を Super Retina Display と呼ぶ。サイズは 5.8 インチ。解像度は 2,436 x 1,125 (458 ppi)。iPhone 8 Plus の 5.5 インチ、1,920 x 1,080 (401 ppi) より大きく、広く、そして画面密度が高い。

画面サイズは大きくなったけど、全面ディスプレイなので大きさは iPhone 8 Plus より小さい。iPhone X が 143.6 x 70.9 mm に対して、iPhone 8 Plus は 158.4 x 78.1 mm。

ディスプレイは OLED ディスプレイを採用し、HDR にも対応している。iPhone 8 Plus は従来通りの ISP ディスプレイで、HDR には対応していない。

ホーム・ボタン代替

全面ディスプレイになってホーム・ボタンが消えた。代替操作は次の通り:

  • ホームへ戻る (ホーム・ボタンを 1 回クリック): 画面を下から上へスワイプ・アップする
  • アプリ・スイッチャー起動 (ホーム・ボタンをダブル・クリック): 画面を下から上へスワイプ・アップする途中で少し指を停める
  • コントロール・センター起動 (画面を下から上へスワイプ・アップ): 画面を上から下へスワイプ・ダウン
  • Siri (ホーム・ボタンを長押し): サイド・ボタンを長押し
  • Apple Pay (ロック画面でホーム・ボタンをダブル・クリック): サイド・ボタンをダブル・クリック

以上の操作に加えて、画面の下をスワイプするとアプリを切り替えることが可能になっている。

そういえば通知センターがコントロール・センターのジェスチャーに上書きされてしまったけど、どうやって呼び出すんだろう?

Face ID

Touch ID がなくなって、Face ID が採用された。iPhone X の前面カメラで「顔」を認証に用いる。Touch ID で出来ることは、Face ID が全てサポートする。つまり、画面のアンロック、認証、Apple Pay の支払いは全て Face ID に置き換えられる。

Face ID の精度は高い、と Apple は言う。Touch ID (指絞認証) の精度が 1 / 50,000 人だったのに対し、Face ID は 1 / 1,000,000 人。写真やマスクでの突破は出来ないとしている。

また、帽子をかぶったり、眼鏡を着ける程度では別人として認識しないらしい。

カメラ

iPhone X の前面カメラ (TrueDepth カメラ) はポートレート・モードをサポートする。

iPhone X の後面カメラは (iPhone 8 Plus と同じように) デュアル・カメラ。ただし、iPhone 8 Plus が横にカメラがならぶのに対し、iPhone X は縦にカメラがならぶ。

なお、iPhone 8 や X のポートレート・モードはポートレート・ライティングなる新機能が付く。照明のエフェクトを変更できるという機能。ベータ版と案内されているので、iOS 11.0 には間に合わないかもしれない。

アニ文字

アニ文字 (Animoji) はアニメーション絵文字を作る機能。元になる絵文字 (パンダとか犬とか) が用意されていて、アニメーションを組み合わせる。アニメーションはカメラから撮影した顔の表情を参考にして作られる。

アニ文字をサポートしているのは今のところメッセージ・アプリのみ。iPhone X 同士でメッセージを送る時に使える。

バッテリー

iPhone X は iPhone 7 や iPhone 8 と比べて、2 時間バッテリーが長持ちする。iPhone 8 Plus との比較は (今のところ、公式には) ない。iPhone X は iPhone 8 Plus より小さいので、iPhone 8 Plus よりバッテリー容量は小さいんじゃないかと思う。

あと iPhone 8 Plus と同じように Qi によるワイヤレス充電にも対応した。

あとがき

画面サイズが広がったことより、ホーム・ボタンがなくなったことの方が気になる。使いこなせるのかな? iPhone 発売以来、必ずホーム・ボタンがあった。ホーム・ボタンがなくなって慣れるのかな? 心配と期待。

なお、WWDC アプリの中にいくつかビデオが追加されている。「Bulding Apps for iPhone X」や「Designing for iPhone X」など。開発者の人は見てみると良いかも。

iPhone 8 が発表された

2017-09-13 (水) 02:00、Apple のイベントが開催されて、iPhone 8 と iPhone 8 Plus が発表された。Apple は iPhone 3G (第 2 世代 iPhone) 以降、マイナー・アップデートに当たる s モデルとフル・デザイン変更を 2 年サイクルで行なってきた。10 年目の 2017 年、iPhone 7s はスキップされた。

iPhone 8 / iPhone 8 Plus は 2017-09-15 (金) 予約開始。2017-09-22 (金) に発売開始。ストレージ・サイズは 64 GB と 256 GB モデルの 2 つ。色はシルバー、ゴールド、スペースグレイの 3 色展開。64 GB モデルは 78,800 円 (税別)、256 GB モデルが 89,800 円 (税別)。

スペック

CPU/GPU に 6 core / 64bit アーキテクチャーの A11 Bionic チップを採用。

ディスプレイには iPad Pro でおなじみの True Tone ディスプレイが採用された。カメラはビデオ撮影で 4K/60fps、1080p/240fps が可能になっている。

Qi 対応

iPhone 8 は Qi に対応する。Qi は近接無線充電の方式。Qi 充電用のマットの上に iPhone を置くと、充電が始まる。充電ケーブルが挿す必要がない。

iPhone 8 は Qi に対応するけど、Qi 充電器は別売。別途購入する必要がある。

Apple は Apple Watch や AirPods も同時に充電できる Qi 充電器 AirPower も発表している。こちらは 2018 年発売予定。iPhone 8 発売には間に合わない。

Qi 充電器を使わない場合は、今まで通り Lightning ケーブルから充電する。

あとがき

iPhone 8 は背面にもガラスが使われる iPhone 4 のような見た目になった。これを iPhone 7s と呼ぶことは出来ないけれど、iPhone 7 から iPhone 8 への変更としては、インパクトもそれほど大きくなかった。

iPhone 8 と同時に発表された iPhone X に注目が集まりそう。

Apple TV 4K が発表された

2017-09-13 (水) 02:00、Apple のイベントが開催されて、Apple TV 4K (第 5 世代 Apple TV) が発表された。

Apple TV 4K は 2017-09-15 (金) 予約開始。2017-09-22 (金) に発売開始。モデルはストレージ・サイズ違いで 2 つ。32 GB モデルが 19,800 円 (税別)、64 GB モデルが 21,800 円 (税別)。

スペック

Apple TV 4K が採用するチップは A10X Fusion チップ。現行 iPad Pro と同じチップ。これは現行 Apple TV 第 4 世代と比べて 2 倍の CPU パフォーマンス、4 倍の GPU パフォーマンス。

4K + HDR

4K 出力と HDR (High Dynamic Range) に対応する。

Apple TV で楽しめる 4K コンテンツは、iTunes からも配信する予定。iTunes の 4K コンテンツは HD コンテンツと同じ値段で提供するとのこと。もし HD の映画を購入済みなら、4K HDR への自動アップグレードが行われる。iTunes の他に 4K コンテンツを提供しているのは Netflix, Amazon Prime Video オリジナル・コンテンツなど。

TV アプリ

Apple TV 4K に限った話ではないけれど、アメリカのみで提供されていた TV アプリが、他の国にも提供される。対応国は次の通り: オーストラリア、カナダ (ここまで今月末)、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン (2017 年末)。

日本はまだかな?

あとがき

Apple TV の動きがもっさりしているとか、4K TV を持っているのに活かしきれていない、という人には待望のアップデートだと思う。

ぼくは、4K TV を買うのが先かなぁ。

Apple Watch series 3 が発表された

2017-09-13 (水) 02:00、Apple のイベントが開催されて、Apple Watch series 3 が発表された。

イベント内では特に言及されていなかったけど、Apple Watch Nike+, Hermès, Edition も series 3 が発発される。

Apple Watch series 3 は 2017-09-15 (金) 予約開始。2017-09-22 (金) に Apple Watch 無印, Hermès, Edition が発売開始。Apple Watch Nike+ は少し遅れて 2017-10-05 (金) に発売。Apple Watch series 3 には新しく Cellular モデルが追加された。これにより、Cellular のないモデルを GPS モデル、Cellular 対応モデルを GPS + Cellular モデルと呼び分ける。GPS モデルはアルミケースのみで 36,800 円 (税別) から、GPS + Cellular モデルはアルミ、ステンレスの 2 種で 45,800 円 (税別) から。

なお、Apple Watch series 2 の発売は終了。旧モデルは Apple Watch series 1 が残る。

スペック

GPS モデル、GPS + Cellular モデル共通のスペックについて。

series 2 からの変更点は小さい。チップが S2 から S3 に変更されて高速化された。またワイヤレス・チップとして新たに W2 チップを搭載する。AirPods や BeatsX に搭載されたワイヤレス用のチップ W1 の後継チップかな? W2 チップのおけげで、Wi-Fi が 85% 高速化している。

Apple イベントでは Siri が「声で返事」してくれるようになると言っていた。これが series 3 の新機能なのか、series 2 も対応するのか良く分からない。Apple Watch にはスピーカーがあるので、旧モデルでも返事は出来そうなものだけど... イベントではプロセッサーが速くなったので Siri が話すようになったと言っていたから、series 3 だけの機能なのかも。ちなみな series 1 の Siri は「返事」をしてくれない。

Cellular

GPS + Cellular モデルは、ついに iPhone なしでインターネット接続に対応する。iPhone なしで電話がかけられるのはもちろん、通知を受け取ったり、マップ表示や道案内をさせたり、Apple Music を聴くことが可能になる!!

日本では DoCoMo, au, SoftBank が通信事業者として名前が挙がっている。Apple Watch と iPhone で使う通信事業者は同じでないといけない。SIM は電子 SIM (ソフトウェア SIM)。

Cellular では、Apple Watch の全面ディスプレイがアンテナになるという。

イベントでは湖上でサーフ・ボード (?) に乗っているエンジニアと Apple Watch で電話をするデモが行なわれた。パドルを持ってる腕に巻かれた Apple Watch が音を拾っていたらしいけど、マイクの感度が普通の電話のようで凄かった。

あとがき

Apple Watch series 3 GPS モデルは、series 2 の高速化 (S3 チップ)・省電力化 (W2 チップ) モデルと考えて良いかもしれない。それくらい変更点が小さい。series 2 の発売が終了したというより、series 3 GPS モデルとしてマイナー・アップデートしたと考えると良いのかも。

GPS + Cellular モデルは iPhone なしでの活動範囲が広がるので、かなり使い勝手が変わるんじゃないかな。今は iPhone がないと使いものにならないので、iPhone を手離せないのだけど、series 3 があれば iPhone を持ち歩く頻度が減るのかな? どう生活スタイルが変わるのか、自分でも想像できない。

Apple イベント 2017 速報

2017-09-13 (水) 02:00 に Apple のイベントが開催された。場所は Apple Park (新 Apple キャンパス) の Steve Jobs Theatre。本イベントでは 5 つの新プロダクトが発表された。

  • Apple watch series 3
  • Apple TV 4K (5th gen)
  • iPhone 8 / iPhone 8 Plus
  • iPhone X
  • AirPower

2017 年 6 月の WWDC 2017 で発表された iPad 及び HomePod について触れられることはなかった。HomePod の近況は興味あったんだけどな。

一行コメント

Apple watch series 3 の目玉は LTE 対応。iPhone なしで電話がかけられる。マップが見れる。Apple Music が聴ける!

Apple TV 4K は第 5 世代 Apple TV。第 4 世代の発表が 2015 年 9 月なので、2 年ぶりのアップデート。目玉は 4K と HDR 対応。

iPhone は 3 モデルが発表された。iPhone 8 と iPhone 8 Plus、そして iPhone X。iPhone 7s はスキップされた。iPhone X は iPhone Ten と呼ばれていた (iPhone 10 が出た時、どうやって区別するのかな?)。iPhone 8 は近接無線充電 Qi に対応する。iPhone X は Qi 対応に加えて、全面 OLED ディスプレイを採用、さらにホームボタンと Touch ID を廃止して Face ID (顔認証) への切り替えを図る。

AirPower は Apple がリリースする Qi 充電デバイス。iPhone 8 / iPhone X / Apple Watch (series 3 だけ?) / AirPods を置くだけで充電できる。

Apple TV 4K と Apple Watch series 3、そして iPhone 8 / iPhone 8 Plus は 2017-09-15 (金) 予約開始、2017-09-22 (金) から発売開始。iPhone X は 2017-10-27 (金) 予約開始、2017-11-03 (金) 発売開始。AirPower は 2018 年発売予定。

あとがき

今年の発表会は淡々と進んだイメージ。大きく盛り上げようという雰囲気は感じられず、ことあるごとに Steve Jobs への敬意が表されていた。iPhone 10 周年を迎えて、Jobs に哀悼の意を表しているのかしらん。変なパフォーマンスで空回りしたりするよりかは良かった。