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2011-08-15

Google+ にゲーム機能が追加された

2011-08-11、Google+ にゲーム機能が追加された。

今のところ、モバイル版 (iPad 含む) からのゲーム利用はできない。デスクトップ版で Google+ のトップページにアクセスすると、ゲームのアイコンが現れる。アイコンをクリックするとゲーム画面になる。既に 16 のゲームが登録されている。ゲームをクリックすると、ゲーム開始。

有料ゲームは (今のところ) 登場していない。

ゲームをすると、サークル内の友達 (サークルは自由に選ぶことができる) とハイスコアを比べたりできる。

本気でゲームをやったのは「ドラゴンクエスト IV」が最後という人間なので、最近のゲームはよく分からない。ルールとか、遊び方とか、どのゲームが有名とか。今のところ、対戦ゲームのようなものはないけれど、チェスや将棋を友達と対戦して棋譜なんか残せる様になるのかな? それなら楽しいのだけど。

2011-08-14

ウェブ・アプリ Kindle Cloud Reader 登場

2011-08-10、ウェブ・アプリ版の Kindle が登場した。名称は Kindle Cloud Reader。対応ブラウザーは Google Chrome (Windows/Mac/Linux/ChromeOS), Safari (Windows/Mac/iPad)。

ログインには Kindle のアカウントを使う。ログインすると、Kindle で購入した本の一覧が表示される。画面右上には Kindle Store へのリンクがあり、本の購入もスムーズ (iOS 用 Kindle アプリからは、Kindle Store へのリンクがなくなってしまった)。

特徴は HTML5 を使った (とおぼしき) ローカル・ストレージ機能。Kindle Cloud Reader には Cloud と Downloaded の 2 つのタブが在り、「Downloaded」タブからオフライン状態でも本が読める様になっている。

  • 読んでいる最新の本が自動的にダウンロードされる
  • 本を右クリック(長タップ)して「Download & Pin Book」を選択する

上記、いずれかの方法で本のダウンロードが可能。

Kindle Cloud Reader の機能

ローカル・ストレージ以外で、Kindle Cloud Reader がサポートしている機能を列挙する

  • WisperSync (複数の端末間で、読書ページ・ノート・ハイライト・ブックマークを共有)
  • フォント・サイズ (5 種)、マージン (5 種)、カラー (3 種) の設定
  • ブックマークの追加

iOS アプリにあって Clouder Reader にない機能もある

  • 辞書機能
  • ノート、ハイトライトの作成

足りない機能はなるべく早くサポートして欲しいもの。

あとがき

Kindle で買った本を Linux で読む良い手段がなくて困ってた。ウェブ・アプリ版が登場したおかげで、自宅 PC (Linux) でもノート PC (MacBook) でも Kindle 本が読める。これは非常に嬉しい。

2011-08-13

Google Checkout が JCB に対応した?!

2006 年 12 月、Google Checkout が日本でも使える様になった。この時、ぼくは次の様に書いた。

現在、Google Checkout の決済は、以下のクレジット・カードに対応している。

  • Visa
  • MasterCard
  • American Express (AMEX)
  • Discover

ぼくの使ってる JCB がない! というわけで、使用レポートなどはまた後日。Google Checkout が JCB に対応してくれたら、レポートしませう。

clmemo@aka: Google Checkout が日本に対応 より引用

このエントリーに対して、JCB 対応になったとのコメントを頂いた。

JCB 対応?!

調べてみると、Google Checkout の対応クレジット・カードに変化はない。しかし、JCB と Discover が提携し、Discover カード取扱店で JCB カードが使える様になったという。

ディスカバーカード取扱店でもJCBカードが使えるようになりました。

アメリカ400万店でJCBカードが利用可能に! | JCBブランドサイト より引用

自分で試したわけじゃないから断言はできないけれど、もしかしたら Discover カード経由で JCB カードも使えるかもしれない。

2011-08-12

Google Developer Day 2011 事前登録始まる

Google Developer Day 2011 の事前登録が始まった。下記サイトから、登録フォームへ移動できる。
Google Developer Day 2011 (gdd2011jp) の事前登録を終えると、登録者全員に DevQuiz の参加案内が送られる。DevQuiz は 2010 年度の Google Developer Day でも採用された方式で、開発者向けのクイズを指す。DevQuiz を期間内に解答する。高得点者順から Google Developer Day の参加証が送られる。

優先者枠について

Google コミュニティーに貢献した人は優先的に Google Developer Day 2011 への参加証が与えられる。優先者枠の申込ページは、事前登録後に現れる URL から到達できる。
コミュニティー貢献には以下の項目が当てはまる:
  • Google プロダクトに対して、Issue Tracker にレポートを行った
  • Android アプリを Android マーケットに出品した
  • Google Chrome ウェブストアにアプリ及び拡張機能を出品した
  • Google 開発者向け Group において発言を行なった
貢献度の高い人に対して参加証が送られると思われる。

あとがき

ぼくは先ほど事前登録を終えた。コミュニティー貢献はほとんどしていないので、優先者枠申込はしていない。DevQuiz を解くことになる。参加証が取れるといいな...

2011-08-11

音楽メーター — 聴いたアルバムを登録する SNS

最近、聴いた CD アルバムを音楽メーターというサービスに登録している。音楽メーターは、読んだ本を登録する「本棚サービス」の CD アルバム・バージョンと思えばいい。

利用方法

アルバム・タイトルやアーティスト名を入力して「音楽を探す」ボタンを押すだけ。検索は Amazon 及び iTunes に対して行なわれる。登録したアルバムには 140 字以内で「つぶやき」を追加可能。つぶやいた内容は、twitter, Facebook, mixi に自動投稿される。

音楽メーターは「フォロー」式の友達を作ることが可能。フォローした友達の登録アルバム・つぶやきをメイン・ページで確認できる。このページから、友達のアルバムに対して「ナイス!」を付けたり、つぶやきに「コメント」を付与することが可能。

何故、今さらアルバム登録か?!

聞いた音楽を登録する、友達を作る、コメントする。

こういうサービスでは既に先を行ったサービスがある。代表的なサービスを一つ挙げると、Last.fm。iTunes や iPhone で聴いた音楽を自動的にサービスに登録。加えて、再生回数をカウントして、よく聴くアーティスト・よく聴く曲のランキングさえ作ってくれる。ユーザーに求められる作業は、アカウントを作ることだけ。

これほど先進的なサービスがあるのに、何故、今さら手入力でアルバムを検索し登録するサービスを利用するのか?

理由は、iTunes/iPhone を使わない音楽の聴き方をしているから。

Last.fm は iTunes (及びそれに類する「音楽再生アプリ」) の存在を前提にしている。そのため、CD プレーヤーで直接 CD をかける人達はサポート外。つまり、PC を使って音楽を聞く習慣のない人や、一部のオーディオ・マニアは Last.fm の恩恵に与かれない。

ぼくの場合、ウェブ・ブラウジングは PC よりも iPad を使っている派なので、CD を CD プレーヤーで再生しながら、iPad で音楽メーターのページを開きアルバム登録をしている。

閑話休題。

つまり、音楽メーターは所謂 PC オーディオしない人達向けのサービス。PC/iPad/スマートフォンは使えるけど、PC で音楽は聞かない、という隙間を狙ったサービスと言える。

コメントは楽しい — 音楽メーターで買った CD

音楽メーターの楽しみの一つは「コメント」。

ぼくはクラシック音楽が好きなんだけど、回りにクラシック音楽を話題に出来る友達が少ない。そして、ぼくよりクラシック音楽を聞く同年代の知人は皆無。遠出しないと、クラシック音楽をよく知る人との接点がない。

ところが、音楽メーターで知り合いになった人達はぼく以上にクラシック音楽をよく知っている。正確に言うと、守備範囲が違う。ピアノ曲ならぼくよりよく知っている人。ヴァイオリン曲が大好きな人。最近のアーティストに詳しい人。で、こういう人達が自分の聞いた CD にコメントをくれる。クラシック音楽好きが身近に出来た感じ。とても楽しい。

CD を紹介されたり、「友達」が聞きた曲のつぶやきやコメントを読んで、CD の購入欲が湧くこともしばしば。

現状の不満点

音楽メーターの不満点を列挙してみる:

  • Amazon で見つからない CD が多い (基本、クラシック音楽は HMV の方が品揃えが良い)
  • ボックス物に対する不平等感
    ボックス物は 2 枚組であろうと 100 枚組であろうと「1 枚」とカウントされる。カウントが不正確になるのは気持ち悪い。また、ボックス物はいきなり全部聞く訳ではなく、その中から更に選んでアルバムを聞く。この時、内部アルバムの「つぶやき」ができないのは面白くない
  • つぶやきできる量が少ない。140 文字は twitter の制限と思われるが、長めの感想が書けないのは嬉しくない。ぼくは、長めの感想を先に life@aka に書いておき、短縮 URL サービス goo.gl を使って URL をつぶやきの先頭に置いている。コンントにサマリー/詳細の二種類を設けるとか、ブログの記事へのリンクを貼れる機能があると嬉しい
  • CD の関連付けを強化して欲しい: CD は再販されることが多い。カバーが変わっただけのもの、リマスタリングされたもの、SHM-CD/XRCD/SACD etc. で発売されなおしたもの etc. これらを別物として扱うのに異存はない (むしろ積極的にリマスタリングの違う物は違う CD として登録したい)。一方で、完全に別物として「関連」が消えるのは惜しい。「関連 CD」などの項目を設けて、つぶやきやコメントが読める様になると嬉しい

あとがき

音楽メーターは始まったばかりのサービスで、不満も少々ある。それでも、Last.fm が出て以来、「CD プレーヤーで音楽を聞いてる人間はどうしてくれる!」という悩みを解消してくれた嬉しいサービスでもある。ユーザーとして、より良いサービスに成長することを願う。

関連エントリー

2011-08-10

Google Code が git をサポート

Google CodeGit をサポートした。

Google Code は Google が提供するコード・ホスティング・サービス。バージョン管理 (最近は SCM と呼ぶのかな?) の「集中リポジトリー」を公開する場所を提供する。

もともと、Google Code は Subversion のみのサポートで始まった。その後、Mercurial をサポート (2009-04-24)。そしてこのたび、Git のサポートが追加された。

Google Code で git を使うには、プロジェクト作成時に「Git」を選ぶか、「Administer > Source」から「Git」への変更を行なう。ただし、ぼくは恐くて Subversion のプロジェクトを Git に変更してはいない。人柱の人、いたら是非ブログで様子を書いて頂けると嬉しい。

Git について — 補記

Git は Linux カーネルや Android のソースコード管理に使われている。大規模開発においても、パフォーマンスが落ちないことがウリ。今まで Git のホスティング・サービスには github があったけれども、Google Code が Git ホスティングをサポートすることによって、github の立場も変わって来るかもしれない。

最近のぼくは、ほとんどの新規プロジェクトを git で管理している。git はコマンド・ラインでないと実力を発揮しない、少し使い扱い難いツールだけれども、一度その実力を知ると他の SCM には移れない魅力がある。Google Code が Git をサポートしてくれたのは嬉しい。

関連エントリー

HMV、メンバーズ・ポイントを Ponta へ移行 (続報)

の続報。

ポンタ・ポイントへの移行日が正式に決定した (前回のお知らせでは 8 月中旬)。2011-08-15 (月) から HMV メンバーズ・ポイントの新規付与は中止になり、Ponta ポイントへ変更となる。

この他、特に HMV VISA カードを持っている人向けの情報があるので、まとめてみる。

新会員ステージ

HMV VISA カードには、一般会員に当たる「プラチナ会員」と上級会員に当たる「ダイヤモンド会員」の二種類がある。

詳細は明らかにされていないが、2011 年 9 月から 新会員ステージが導入される。この新会員ステージは、全ての HMV 利用者に適用される。従って、「HMV VISA カード」の様な特別カードを作る必要はない。

どの様な会員ステージが用意されるのかは不明。続報が入り次第、ブログに書く。

ダイヤモンド会員へのランクアップ

ダイヤモンド会員へのランクアップは 2012 年 8 月まで継続するとのこと。

バースデー・ポイントについて

2011 年 8 月をもって終了。

スマイル・ポイントから HMV メンバーズ・ポイントへの移行期間

移行は 8 月中に行なえば良いのかな? 移行した HMV メンバーズ・ポイントの有効期限は来年の 2012-08-14 (火) まで。

ポンタ・カードについて

既に他の提携店でポンタ・カードを作っている場合は、そのカードがそのまま HMV でも使える。

また、HMV 側でも 2011-08-15 (月) より「HMV Ponta カード」を発行する予定とのこと。発行は HMV オンライン 及び 全国の HMV 店舗で行なうとのこと。この HMV Ponta カードにクレジット・カード機能が付くのかどうかは現在不明。

関連記事

2011-08-05

クラシック音楽 CD のデータベース

の続き。ぼくが今やっているクラシック音楽のデータベース (もどき) の説明。

クラシック音楽 DB

自分が所有しているクラシック音楽 CD のデータベースを作りたい。そこで色々と模索してみた。その結果、データベース・ソフトは使いこなせない、テキスト・ファイルで管理するのが良い。ということに落ちついた。何故、データベース・ソフトが使えないかは後述する。

大まかには、HMV のアルバム情報をテキスト・ファイルにコピペする。この方法の長所は、入力時間がとても短いこと。コピペなので短時間で済む。ちゃんとしたデータベースを作ると、この入力作業に押し潰される。

テキスト・ファイルの作り方

テキスト・ファイルの編集は、アウトライン機能に対応したテキスト・エディターを用いると良い。

一項目につき 1 アルバムもしくは 1 ボックスとする。

アルバムのテンプレートを示す:

* アルバム・タイトル (1CD)

アルバムの説明

・曲名 1
・曲名 2

補助情報

ボックスの場合のテンプレートを示す:

* ボックス・タイトル (20CD)

ボックスの説明

** CD1
・曲名 1
・曲名 2

** CD2
・曲名 1
・曲名 2

...

補助情報

これらの情報を手書きするのは大変。HMV の解説が詳しいので、CD を購入したらコピペする。

例えば、最近アンネ=ゾフィー・ムターの 40 枚組ボックスが発売される。これを例にテキスト・ファイルを書いてみる。

まず、HMV の概当ページから情報をコピーする。

アンネ=ゾフィー・ムター/ザ・コンプリート・ミュージシャン
ASM35/ムター・デビュー35周年記念40枚組ボックス

ヨーロッパでは少し前から「ヴァイオリンの女王」と称えられてきたムターの演奏は、作品の隅々まで強い表現力で描き上げる思い切りの良いスタイルに特徴があり、ヴァイオリンという楽器本来の柔軟で自由な美質を徹底的に生かした様式には独自の魅力が備わっています。
(後略)

【収録情報】
Disc1
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番『トルコ風』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1978年2月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン
Disc2
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1979年9月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン
Disc3
・ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲
 マーク・ゼルツァー(ピアノ)
 ヨーヨー・マ(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1979年9月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン

コピペしたら、書式を合わせる。ボックスのタイトル名には「*」を、CD 番号は「Disc1」となっているのを「** CD1」という風に書式を統一する。曲名の前には「・」を置くけれども、HMV は最初から曲名の前が「・」になっているので特に手を加えていない。

検索の使い勝手を考えて、曲名部分は「・作曲者: 曲名」という書式にしておく。

書式統一後のテキストは次の様になる:

* アンネ=ゾフィー・ムター/ザ・コンプリート・ミュージシャン
ASM35/ムター・デビュー35周年記念40枚組ボックス

ヨーロッパでは少し前から「ヴァイオリンの女王」と称えられてきたムターの演奏は、作品の隅々まで強い表現力で描き上げる思い切りの良いスタイルに特徴があり、ヴァイオリンという楽器本来の柔軟で自由な美質を徹底的に生かした様式には独自の魅力が備わっています。
(後略)

** CD1
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番『トルコ風』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1978年2月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン

** CD2
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1979年9月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン

** CD3
・ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲
 マーク・ゼルツァー(ピアノ)
 ヨーヨー・マ(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1979年9月
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン

以上で、テキスト・データは出来上がり。


曲の検索

高機能なエディターなら「grep」機能がついている。これは、「検索キーワード」が見つかった行を表示する機能。この機能を使って、目的の曲を検索する。曲が見つかったら、その曲へジャンプする (エディターの grep 機能には、検索結果からオリジナル・ファイルへのジャンプ機能が備わっている)。

Emacs エディターを例に、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」を検索してみる。Emacs では M-x occur とすることで Emacs 内の grep 機能が使える。検索結果を示す:

6 matches for "ツィゴイネルワイゼン" in buffer: classic.txt
   2933:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン
   3051:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン Op.20
   3449:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼンOp.20
   4323:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼンOp.20
   4397:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン Op.20
   4480:・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼンOp.20-1*

6 つの検索結果が見えている。従って、ぼくが持っている「ツィゴイネルワイゼン」は 6 つあることが分かる。

この時点で、どの CD に収録されているかは分からない。ここでジャンプ機能を使う。テキストを少し遡ればアルバム/ボックス名が分かる。

注意点: 「全曲」

この方法だと、「全曲」の中の「一曲」を探すことができない。例えば、ヴィヴァルディの「和声と創意への試み」の一部である「四季」、シューマンの「子供の情景 Op.15」に収録されている「トロイメライ」、リストの「パガニーニ大練習曲」に含まれる「ラ・カンパネッラ」など。

例えば「トロイメライ」を検索する場合、「トロイメライ」が「子供の情景」の一部であることを憶えていて、「トロイメライ」と「子供の情景」の両方を検索しないといけない。

時間があれば、「子供の情景」の中身を展開してしまいたいところ。一回データを作れば、後は使い回しが効くので楽なのだけれども、今度は「子供の情景」全曲を持っている CD を探すのが面倒になる。ここは難しい所。ぼくも悩んでいる。

データベースが使えない理由

まず第一に、入手作業を自動化できないことが挙げられる。iTunes などが音楽 DB から拾ってくるデータは使い物にならないほど情報が薄すぎる。かと言って、HMV のページにある情報を手入力するのは現実的でない。理想は、HMV のページをスキャンして、自動的にデータベースに入力するプログラムを作ること。ただし、これにも問題がある。

クラシック曲は非常に正規化が難しい。例外的な曲目が多すぎる。少し例を挙げてみる。

パッヘルベル: 3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調のカノンを特に「パッヘルベルのカノン」と呼ぶ。

ヴィヴァルディ: 協奏曲集「和声と創意への試み Op.8」には 12 の協奏曲が収録されており、そのうちの Op.8-1 から Op.8-4 までを特に「四季」と呼ぶ。

バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第 2 番の終曲シャコンヌを特に「バッハのシャコンヌ」と呼ぶ。管弦楽組曲第 3 番のアリア(エアー) をヴァイオリン独奏に編曲したものを特に「G 線上のアリア」と呼ぶ (これを更に管弦楽で演奏するものも「G 線上のアリア」と呼ぶこともある)。

モーツァルト: 交響曲全集でどの曲を「交響曲」とするか定説がない。ピアノ協奏曲全集というと、一般に 5 番、6 番、8 番、9 番、11番〜27 番までを指す (1 番から 4 番までは他人の曲を編曲したもののため、また 7 番は 3 台のピアノのための、10 番は 2 台のピアノのための協奏曲のため)。レクイエムには、ジュスマイヤーが補完したものの他に、バイヤー版・モーンダー版・ランドン版・ドゥルース版・レヴィン版がある。

シューベルト: 交響曲第 7 番はスケッチをワインガルトナーが補筆作曲したもの。昔の交響曲全集は 7 番を録音しないものが多い。一方、最近は 7 番を削って 8 番「未完成」・9 番「グレート」を 7 番「未完成」・8 番「グレート」とする動きもある。

ブルックナー: 交響曲に習作とされる「0」番、「00」番が存在する。交響曲に複数の版 (ノヴァーク版・ハース版) が存在する。

この様に曲の一部に特別なニックネームを付けたり、全集といってもその範囲が明確でなかったり、複数の版があったり、番号が時代によって変わったり... とても統一的な DB 及びスキャナーを作れるように思えない。

結局、テキスト・データで管理するのが一番楽。それでも、ぼくの classic.txt は 2.5MB もの大きさになっている。

2011-08-03

Open Call HTML5 Challenge for Google Developer Day 2011

Google Developer Day への「開発者向けお題」として、「HTML5 を使って『日本の魅力』をアピールする作品」を作る Open Call HTML5 Challenge の案内が出ている。

応募受付期間は一週間。2011-08-03 13:00 から 2011-08-09 09:00 まで。

Open Call への応募は GDD 申し込みの必須条件ではありませんが、GDD 参加の選考の際に考慮の対象となる可能性があります。

Open Call HTML5 Challenge について - Google Japan Developer Relations Blog より引用

とのこと。

応募フォームのページを読むと、どうやら HTML5 で日本向け Doodle を作れば良いっぽい。

ちと、ぼくの手には余るけど、HTML5 を得意にしている人は挑戦してみては如何?

2011-08-01

オーディオ・オフ会 ばーそん邸訪問

ぼくのオーディオの師匠とも言えるばーそんさんのお宅に、2011-07-01 訪問した。引越をして、新しい部屋に合わせてセッティングを行ない、ある程度まとまった音が出る様になったので、お誘いを受けた次第。

ばーそんさんのメイン・システム

ばーそん邸訪問
ばーそん邸訪問

ばーそんさんのメイン・システムのうち CD 用システム機器を書く。LP 用のシステムは、ぼくが分からないので割合。

  • CD プレーヤー: Soulnote cd1.0
  • プリ・アンプ: Soulnote sa1.0
  • パワー・アンプ: VTL IT-85
  • スピーカー: ViV Laboratory evanui μ

Soulnote は日本の新進メーカー。CD プレーヤー、アンプ、スピーカーと幅広く商品展開している。VTL はドイツのメーカーで、ノアが輸入代理店をやっていたが現在は取り扱いを止めている。ViV Laboratory も日本の新進メーカー。スピーカーのラインナップが揃っている。

ラックは Quadraspire Q4D を使用。ケーブルの類で色付けするのを好まない。

感想

Soulnote も ViV Lab も、モニター調でスピードが速い。音場はスピーカー間に広がり、非常に高解像度でスピードの速い音楽再生を行なう。ボーカルはクッキリ・ハッキリ。女性ボーカルも男性ボーカルも苦にせず聴かせる (男性ボーカルが苦手なオーディオ・システムは時々あるんだけどね)。ピアノの音はピアニストの打鍵が目に見えるよう。

最初聞いた時、音像が中央に寄らず、左側の音場がスッキリとしていなかった。右側のスピーカーは、スピーカーの外側まで音が広がって聞こえるのに、左側のスピーカーは音が広がっていかない。オーケストラ物を聞くと、大抵主旋律を奏でる第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリンは左側に配置されているので、レフト・スピーカーに音の広がりがないとオーケストラ曲全体の楽しみが半減する。加えて、ヴァイオリンの響きも伸びきっていなかった。

どうしたものかとばーそんさんと相談して、色々試した結果、レフト・スピーカーを左側の壁から離せば良いことが分かった。evanui μ は 360 度に音が飛ぶので、壁からの影響も考慮に入れなければならなかったらしい。加えて言えば、右のスピーカーは右の壁から遠く離れているのに、左のスピーカーは左の壁の近くに置いてあった。その非対称性も良ろしくなかったらしい。ほんの 10 cm かそこらスピーカー全体を右側へズラすことで不満点は解消した。音像は中央に出来たし、オーケストラのヴァイオリンもよく響いて管弦楽曲が別物のように良くなった。

不満を一点だけ挙げれば低音不足。evanui μ はサイズとしてはブックシェルフ型スピーカーと同サイズ。トールボーイ型や大口径ウーファーを持つスピーカーと聴き比べると、低音の量感に乏しい。これは、全てのブックシェフフ型スピーカーの傾向と言っても良いので、evanui μ が特に劣っていることにはならない。

CD の感想は 2 枚分だけ。

イーグルスの「Hell Freezes Over」(ライブ盤) から「ホテル・カリフォルニア」。冒頭の拍手・口笛の臨場感が素晴らしい。一人一人の歓声を聞き分けられるほど。ドンッと入るキック・ドラム (?) の音は、もう少し量感が欲しいところ。アコースティック・ギターの響き、ウッドの響き、ヴォーカルの力強さ、人の立ち位置は絶妙。

「The 20th Century Maestros」(40 枚組) からメンゲルベルグの指揮するチャイコフスキーの「大序曲 1812 年」。

モノラル録音。録音はかなり古いが、ニュアンスを精一杯引き出してくれる。メンゲルベルグの演奏は、細やかなニュアンスが命なので、これは非常に良い。「1812 年」の聞き所でもある空砲の音は、もともとマイクに入りきっていないのだけれども、本システムでは音が埋もれて鳴っているのかどうかもよく分からなかった。

感想

低音の量感以外に不満を見出し難いオーディオ・システム。スピード感や定位の良さは、複数のスピーカー・ユニットを持つ「トールボーイ」タイプより、一つだけのスピーカー・ユニットで鳴らすフルレンジ型スピーカー (evanui μ もフルレンジ型の一つ) の方が良い。その上で、ヴォーカルの細かいニュアンスから、アコースティック楽器の各々の響き、そしてオーケストラの広大なスケール感も表現する。

バランスの良さも魅力。低音の量感だけはいかんともし難いけれども、ブルーズも聞ける、ビートルズも聞ける、女性ボーカルも聞ける、ロックも OK。ジャズのピアノ・トリオも楽しめるし、クラシック音楽も全般的に不満がない。ピアノもヴァイオリンも室内楽も管弦楽もコーラスも不満なし。こういうオーディオ・システムを求めると 500 万円位いかかっちゃう。そこを全体的にレベルを下げて、なおかつ音楽が楽しめるオーディオにしちゃってるところが「バランスが良い」。

例えば、何かしらオーディオ・アクセサリーを追加して、ボーカルだけ映える様にすることも出来るはずなのに、敢えてそれをしない。やらない。この全体を見る目 (というか耳) が「音楽を楽しく聴ける」オーディオ・システムづくりになっている。一歩踏み外すと、音楽を楽しむより、オーディオで「良い音」を模索するばかりになる所を踏みとどまっている。

音楽好きとオーディオ好きのバランスの取り方に脱帽。

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