2011-11-18

Room Planner — iPad 用間取り/レイアウト・アプリ

引越に関するエントリーの続き。賃貸物件検索サービスを使って新居を探した (Home's, Door, スマイティ) で、物件を探した後のお話。ある程度物件が絞れたら、引越後の部屋のレイアウトを考えたい。これは、物件を決めた後じゃなくて前にやると効果的。レイアウトしてみたら、上手く配置できなかった、なんてこともあるから。もちろん、複数の物件候補にレイアウトを考えるのは大変なので、1・2 件に最終案件を決めた頃にするといい。

さて、ウェブ・サービスで部屋の間取りを作ってレイアウトするサービスを探した。下記のエントリーに複数のサービスが紹介されている。

3D 表示、沢山のレイアウト用部品。高機能なサービスが多い。これらのサービスを使った実例を見ると、非常に見栄えが良ろしい。レイアウト用の部品は最初から大きさが決まっていて、複数の候補から選んで配置する。部品は 3D 化されているので、3D 表示させると綺麗な「室内」をウォークスルーできる。

ところが、試してみるとこれが使えない。何が使えないかというと、レイアウト部品のサイズが 1cm 単位で変更できない。ぼくは、ここに 120x90 cm の机を置き、反対側の壁に 90x30 cm の本棚を置いた時、その間に 42x30 cm のカラー・ボックスが置けるか検討したい。また、その様に置いた時に内開きの窓が開けられるかを事前に知りたい。窓を開くためには机を壁からどれ位い離すのが適当か知りたい。そうしたら、布団を敷くスペースはどの程度確保できるのか知りたい。

見栄えの良いウェブ・サービスはほとんど試してみたけれど、ぼくの要求に応えるものは一つもなかった。

Room Planner for iPad

そこで見つけたのが、iPad 用のレイアウト用アプリ。Room Planner。800 円。

2D 専用。レイアウト部品の数は (ウェブ・サービスと比べると) 少なめ。全ての部品を 1cm 単位でサイズ指定可能。複数のレイアウト案を保存可能。ルーラー (定規) 機能あり。

値段は 800 円と高いけれど、引越を考えているならこの投資は無駄じゃないと思う。

使ってみる

アプリを起動するとこんな感じ。

Room Planner

最初は「新規作成」を選ぶ。部屋の大きさは、新規作成時にしか指定できないので注意。間取りを決めたら保存。保存したレイアウト (見取り図) は、「保存データ」から再編集可能。

途中で別のレイアウト案を試したくなったら、保存時に別の名前を付けて保存すればいい (このアプリに「上書き保存」というショートカットはない。毎回、保存名を聞いてくる。保存名を変えずに保存すれば上書き保存、名前を変えれば別名保存になる。「保存」の使い勝手が悪いのはちょっと欠点)。ぼくは最終的に 9 つのレイアウト案を作った。今、使っているのは「レイアウト案 6」

見取り図

机・CD ラックx2・本棚x2・カラーボックス・メタルラックそしてオーディオが置かれている。布団が小さいのは、畳んだ大きさを想定したもの。緑色の空間は茣蓙 (ござ)。椅子の横にあるプロペラみたいなのは、人を真上から見たもの。いわゆる人形。この人形を動かして、動線を確認する。

レイアウト部品は 90 度ごとの回転ができる (長押ししてメニューから操作)。更に二本指を使って細かな角度調整可能。ぼくの部屋で少し角度がついているのはスピーカー。スピーカーの間にある灰色の物体がオーディオ・ラック。物を壁にくっつけると、その壁にある物と物の間の距離が自動的に表示される。一例を挙げる。右上にある CD ラック (112x20cm) と 右下にある本棚 (90x25cm) の間には 312cm。

レイアウト図全体の拡大・縮小は下のスクロール・バーで行なう。iPad お得意のピンチ・イン、ピンチ・アウトは使えない。図を拡大したら物は動かせない。代わりに画面がスクロールする。物を動かすには、下のメニューから「スクリーンロック」ボタンを押す。

メニューにある「ルーラー」ボタンを押すと、青い円が 2 つ現れる。2 つの円の間の距離を測ってくれるお優れもの。ただし、ルーラーを表示中に物は動かせない。動くようになるとイイナ。

あとがき

スクリーン・ショットでお見せしているのは、今のぼくの部屋そのもの。でも、引越時と大して変わっていない。

この間取り図を正確に描くためには、部屋をサイズをちゃんと測らないといけない。RC 造りの場合、不動産屋の間取り図を過信せず、自分でメジャーを持ってサイズを測ることをお勧めする (see 賃貸物件検索サービスを使って新居を探した)。間取り図より小さい場合があるから。

ぼくは引越前から何度もレイアウトを考え直した。今のレイアウトでは、スピーカーを部屋の長辺側に置いているけれど、短辺側に置くアイデアもあった。このアイデアは、動線を考えて絶対にスピーカーにぶつかると思ったので却下した。机の位置と CDラック・本棚 の位置に頭を悩ました。一度置くと、移動が難しいものだから。最初は、CDラックと本棚が 1 つずつだったけれど、レイアウトを見て、CDラックをもう一つ入れることにした。かなり大きなラックなので引越後に部屋の中で組み立てるのは難しいと見て、引越前に直接新居に配送してもらい組み立てた。こういうことは、レイアウト図が先に出来ているからこそやれることだと思う。

引越業者が来たら、この画面を見せて「こういうレイアウトでお願いします」と言った。口で伝えるよりも速いし、何より正確。何が奥に入って、何がどこに置かれるか分かっているので作業もスムーズに働んだように思う。「これはどこに置きますか?」という質問も、ほとんど出なかった。

引越後に、友達の家や馴染みの店へ行く。そして、こんな部屋ですよ、と見せる。写真と一緒に見せると、いい感じに雰囲気が伝わった。ネットに繋がなくても、iPad 内にデータが入っているのも助かった (店によっては電波の入らない所もあるから...)。

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